この記事について 【大きいノズルを使うメリット】
FDM方式の3Dプリンター使われる、標準的なノズルサイズは「0.4mm」です。
- 0.6mmノズルの位置づけ
- 0.6mmノズルのメリット、デメリット
- 0.6mmの使いどころ
- どこまでの積層ピッチまで耐えられるか検証
FDM方式の3Dプリンターでよく使われる「積層ピッチ」や「ノズル径」という言葉をご存じでしょうか? この2つは、造形の仕上がりに大きく関係します。 この記事では、それぞれの意味や関連性をま[…]
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0.6mmノズルの位置づけ
なぜならば、0.4mmのノズルを使用することがほとんどです。
0.6mmノズルも高品質なものも販売されています↓
0.6mmノズルのメリット
- 造形が短時間になる
- ノズル詰まりが起きにくい
① 造形が短時間になる
0.4mmノズルと比較し、短時間で造形を終わらせることが出来ます。
1本1本の線の幅が太くなることによって、早く塗ることができます。
② ノズル詰まりが起きにくい
ノズル径が大きいとノズル詰まりが発生しにくくなります。
一般的にノズル内は、樹脂やゴミが溜まりやすいため、それらが通り道の邪魔をしてしまいます。
関連記事:ノズル詰まり対処方法・回避方法
0.6mmノズルのデメリット
- 積層痕が目立つ
- 線の太さが目立つ
① 積層痕が目立つ
基本的に、1層あたりの積層ピッチが厚くなるので、積層(積層痕)が目立ちます。
下の画像は、分かりやすく積層ピッチの違いを比較しています。
② 線の太さが目立つ
ノズル径が大きくなるため、1本あたりの線が太くなります。
下の画像は、上から見たところです。
違うサイズのノズル径で比較しています。
0.6mmノズルの使いどころ
- 大きいものを造る場合
- 詰まりやすい樹脂を使用する場合
① 大きいものを造る場合
0.6mmノズルを使用すると、格段に早く造ることが出来ます。
上記で説明したとおり、「線が太くなったり」「積層が厚くなる」ことで、造形する時間が短くなります。
② 詰まりやすい樹脂を使用する場合
詰まりやすい樹脂を使う場合は、0.6mmや0.8mmのノズルを使うことをオススメします。
またそれ以外でも、「PA(ナイロン)樹脂」や「カーボン」などで使うことも効果的です。
普通じゃない積層ピッチで造形してみた
積層ピッチ0.6mmで造形してみた
せっかくなんで、0.6mmノズルを使用して、分厚い積層ピッチで造形しました。
例えば、0.6mmノズルであれば、0.3mmを積層ピッチといった具合になります。
比較用に0.3mm積層ピッチの画像も一緒に張っておきます。
↓結果がこちら。
<一つ目>
<二つ目>
形状確認の用途であれば、これでも良いのではないでしょうか?
積層ピッチ0.8mmで造形してみた
次は、積層ピッチ0.8mmでやってみました。
↓その結果がこちら。
しかしながら、形になっているので驚きました。
意外と出来るんですね。
まとめ
項目 | 説明 | |
① | 0.6mmノズルのメリット | ・造形が短時間になる ・ノズル詰まりが起きにくい |
② | 0.6mmノズルのデメリット | ・積層痕が目立つ ・線の太さが目立つ |
③ | 0.6mmノズルの使いどころ | ・大きい物を造る場合 ・詰まりやすい樹脂を使用する場合 |
④ | 0.6mmの積層ピッチで造形してみた | ・形状確認なら使えそう |
⑤ | 0.8mmの積層ピッチで造形してみた | ・積層痕が厚すぎて気持ち悪い |
今回使用した機種
今回はRaise3d E2を使用しました。
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