【Bambulab A1 mini】0.6mmノズルを使ってみたら高速・高品質なプリントができた

みなさんは、0.6mmノズルを使ったことはありますか?

 

今回は「Bambulab A1 mini」のノズルを0.6mmにして、プリントしてみました。

 

この記事で分かること

・ 0.6mmノズルでプリントしたらどうなるか?
・ ノズル交換方法
・ Bambu Studioの設定方法

 

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今回使った機器・備品について

今回は「BambuLab A1 mini」を使います。価格が安く、手頃なサイズなのでオススメです。

 

関連記事:A1 mini徹底レビュー!

 

フィラメントは、BambuLab「PLAベーシック」と「カーボン入りのPLA-CF」を使っていきます。

 

ノズルは、この0.6mmノズルを使います。

 

1番左が0.2mmで、真ん中が焼き入れした0.4mmノズル、右が0.6mmノズルです。

 

ただ0.6mmノズルはこの2つとは違うところがあります。ここ↓の表記の仕方が違うんです。文字の向きが違いますね。

 

実は、この0.6mmノズルは、純正品ではありません。本当は純正が欲しかったんですが、在庫がなかったんですよね。仕方なくAmazonで購入しました。

↑ただ後で見てみたら「在庫あり」になっていたので、確認してみて下さい。

 

Amazonでは2,300円で購入しましたが、純正だと2,000円弱で購入できます。純正のが安い・・・

 

純正じゃなくても問題なく使えるかの検証もします。

 

いろんなパターンでプリントした結果

実際にプリントしたものを見ていこうと思いますが、その前にBambuLabというスライサーソフトについて少し説明します。

 

Bambu Studioには、0.6mmノズルや0.8mmノズル用のパラメーターが、多く用意されています。

bambulab_0.6mmノズル

 

これは結構重要なことで、メーカーによっては標準の0.4mmノズル以外のパラメーターが、用意されていないこともあります。

 

積層ピッチを変えてプリントした結果

ではまず最初は、ベンチマークモデルを0.42mmの積層ピッチでプリントしてみます。

bambulab_0.6mmノズル_ベンチマークテスト

↑普通は、0.2mmなのでかなり厚めの設定です。

 

仕上がりはこんな感じになりました↓。やっぱり0.42mなので、積層痕は目立っています。

bambulab_0.6mmノズル_ベンチマークテスト

↑純正ノズルじゃなくても、大丈夫そうですね。

 

あと、オーバーハング部分ですが、急なところはちょっと樹脂ダレが目立つ結果でした。

bambulab_0.6mmノズル_オーバーハング_樹脂垂れ

 

続いて0.18mmの積層ピッチでプリントしたものです。細かいピッチなだけあって、積層はかなり滑らかです。

bambulab_0.6mmノズル_0.18mmピッチ

↑0.6mmノズルでも問題ないか疑問でしたが大丈夫ですね。パラメーターはしっかり作り込まれているようです。

 

 

サポートを建ててプリントした結果

続いては、サポートが必要なモデルをプリントしてみます↓。

bambulab_0.6mmノズル_マニュホールド_サポート

 

サポートの設定方法ですが、まずはプロセスの「全般」を選択します。

bambulab_0.6mmノズル_プロセス全般

 

プルダウンをクリックします。「積層ピッチ0.3mm」のテンプレートを選択します。

bambulab_0.6mmノズル_0.3mm積層ピッチを選択

 

「OBJ」をクリックします。2つのモデルの内、1つを選択します。

 

サポートタブをクリックし、「有効化」にチェックを入れます。タイプは「ツリー自動」を選択します。

bambulab_0.6mmノズル_サポート

 

ちなみにツリーにすると、木の枝のように、横からサポートを伸ばしてくれるので、仕上がりが良くなります。

bambulab_0.6mmノズル_ツリーサポート

 

「ビルドプレートのみ」にチェックを入れます。

bambulab_0.6mmノズル_ビルドプレートのみ

 

ちなみにビルドプレートのみにチェックを入れないと、パイプの中までサポートがついてしまいます。

bambulab_0.6mmノズル_中までサポートが入る

 

「トップ面とのZ間隔」の値が0.2mmになっていることを確認します。もう片方のモデルは「0.25mm」に変更します。

bambulab_0.6mmノズル_トップ面とのZ間隔

 

スライスしてみるとこのようになります。パッと見は違いは見られませんが、「サポートとモデルの距離」に違いがあります。

bambulab_0.6mmノズル_トップ面とのZ間隔比較

 

プリントしてみた結果は、こんな感じです↓。

 

まずはZ間隔0.2mmのものを剥がします。キレイに剥がすことができました。

bambulab_0.6mmノズル_サポートを剥がす

 

続いてZ間隔0.25mmの方を剥がしていきます。こちらもあまり変わらない感じで剥がすことができました。

↑Z間隔は、初期値の「0.2mm」のままで、特に問題なさそうですね。

 

大きめのモデルをプリントした結果

続いては、少し大きめのモデルをプリントしてみます↓

 

今回は、カーボンが入っている「PLA-CFフィラメント」を使います↓

 

結果はこんな感じです↓。積層ピッチは0.3mmでプリントしましたが、言うことがないくらいキレイに仕上がりました。

bambulab_0.6mmノズル_カーボンファイバーでプリント

 

底面は、テクスチャープレートなので線が目立たなくて良いですね。

bambulab_0.6mmノズル_テクスチャープレート

 

トップ面も、ほとんど造形線が見えません。カーボンファイバーだと線が目立たなくなりますね。

bambulab_0.6mmノズル_トップ面・表面がキレイ

 

ネジ部分は、ちょっと粗さが出ていますが、垂れてることなくプリントできています。

bambulab_0.6mmノズル_ネジ部分

↑0.4mmノズルで作ったものと、遜色ないレベルです。

 

またプリント時間ですが、0.4mmノズルだと、およそ「9時間14分」必要です。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_プリント(造形)時間

 

一方、0.6mmノズルだと、「6時間33分」でプリントできます。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_0.3mmピッチプリント(造形)時間

↑およそ2時間半くらい短縮されていますね。

 

小さいモデルをプリントした結果

続いては、小さいモデルをプリントしてみます。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_小さいモデルをプリント

↑大きさは「100%」「50%」「30%」を、それぞれプリントしていきます。

 

まずは100%を見ていきます↓。キレイにできていますね。ちなみに積層ピッチは0.3mmです。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_3DBenchy

 

続いて「50%」に縮小したものです。細かいところは難しいかなと思っていましたが、意外とキレイにできました。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_3DBenchy50%に縮小

 

続いて「30%」です。まず煙突がないですね。積層も荒く、丸穴も潰れかかっています。ここまで小さいと厳しいです。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_3DBenchy30%に縮小

 

ちなみに0.2mmノズルを使った場合の結果がこちらです。同じ30%ですが、めちゃくちゃキレイに再現できていますよね。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_0.2mmノズルでプリントしたもの

 

0.2mmノズルは、こちらの記事も参考にしてください↓

関連記事:0.2mmノズルを使えば、超キレイにプリントできる

 

A1 miniのノズルの交換方法

0.6mmノズルを使うには、ノズル交換する必要があります。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_ノズル交換方法

 

Bambulab A1 miniは、カンタン交換できるので手間がかかりません。

 

まずフロントカバーを外します。爪で固定されているので、工具がなくても外れます。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_ノズル交換方法①

 

シリコンカバーを手で外し、ロックしている留め具を解除します。爪でも取れますが、やりにくい場合はピンセットなどを使いましょう。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_ノズルロックを解除

 

 

ノズルは、マグネットで固定されているので、力を加えれば外すことができます。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_ノズル取り外し

↑たまにがっちりついていることがあるので、その場合はラジオペンチなどで取ります。

 

 

取り付けは逆の手順で取り付ければオッケーです。取り付け後は一通りのキャリブレーションを実施して完了です。

 

Bambu Studioの設定方法

ノズル交換後は、Bambu Studio(バンブースタジオ)の設定をしていきます。

 

Bambu Studioを使ったことがない方は、インストールしてください。こちら↓記事を参考にしてください。

関連記事:Bambu Studioの基本操作・使い方・機能・ダウンロード・インストール・設定を徹底解説!

 

Bambu Studioを起動して、画面左のプリンター欄にある歯車マークをクリックします。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_Bambusutudio_歯車(設定)マーク

 

すると、プリンター一覧が表示されるので、0.6mmノズルにチェックを入れて、確認をクリックします。

bambulab_0.6mmノズル

 

確認を押すと、このような↓画面が出てくることがあります。これは、設定値を引き継ぐかどうかの確認画面です。

 

左側が前の値で、右側が新しい値になります。

 

「変更した値で保存」「変更された値を破棄」「変更された値を使用する」のいずれかを選びます。

 

画面左上の、プルダウンをクリックすると、チェックを入れた機種が追加されます。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_Bambusutudio_プリセットを選択

 

そこから下にある、システムプリセットのプルダウンから、お好きなテンプレートを選択します。

Bambulab a1 mini_0.6mmノズル_Bambusutudio_プリセットを選択

 

基本的な設定は以上となります。

 

 

こんな使い方がおすすめ

0.6mmノズルは、こんな場合におすすめです。

 

トラブルを起こしたくない場合

ノズル径は、大きいほどノズ詰まりのトラブルを減らすことができます。

 

ノズル内には焦げやゴミなどが溜まってしまいます。そのため、ノズル穴が大きいと、これらは排出されやすくなり、溜まりにくくなります。

 

特に「木質」「ナイロン系」「カーボン」はノズル詰まりが起きやすいフィラメントです。

 

プリント時間を短縮したい場合

ノズル径が大きいと、線は太くなり、ピッチを厚くすることができできます。

 

解像度は下がりますが、プリント時間が大幅に短縮することができます。

 

カーボンファイバーフィラメントを使う場合

通常0.6mmノズルを使うと、造形線が太くなるので、トップ面(表面)は線が目立ってしまいます。

 

ところがPLA-CFなどの、カーボンフィラメントを使うと造形線を目立ちにくくすることができます。

bambulab_0.6mmノズル_トップ面・表面がキレイ

 

 

まとめ

今回試して分かった内容は、以下の通りです↓

 

詳細
Bambu Studioのテンプレートを使えば、キレイにプリントができる。
Bambu Studioは、テンプレートの種類が豊富
積層ピッチがキレイ。0.18mmや0.42mmピッチでも精度が良い。
純正品ノズルじゃなくても、問題なくプリントできた。
テクスチャープレートなので、底面がキレイにプリントできる。
ノズル交換が簡単。
小さなモデルのプリントは向いていない。
トップ面(表面)は、選が目立つ。
カーボンファイバーを使うと、トップ面がキレイにプリントできる。

 

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