マルチカラー機は、BambuLab、Crealityからも販売されており、現在のトレンドになっていますね。
今回は、Anycubic Kobra 3 Comboをご紹介します。
本記事で分かること
・ Kobra 3 Comboの大きな特徴、メリットや機能
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Anycubic kobra 3 Comboとは
Anycubic Kobra 3 Comboは、Anycubic社が提供する家庭用FDM(Fused Deposition Modeling)3Dプリンターの一つで、特にマルチカラープリントに対応しているモデルです。
スペック・仕様
Kobra 3 Comboのスペック・仕様一覧表です↓
項目名 | 詳細 |
ビルドボリューム(造形サイズ) | 250×250×260mm |
最大プリント速度 | 600mm/s |
最大加速度 | 20,000mm/s2 |
最大ノズル温度 | ≤300℃ |
最大プラットフォーム温度 | ≤100℃ |
材量(kobra 3 のみ) | PLA、PETG、TPU のみをサポート |
材量(Ace Pro) | PLA、PETG、ABS、ASA、PET、PA、PC、PP、HIPS のみをサポート |
機械サイズ(kobra 3 のみ) | 452.9×504.7×483mm (幅*奥行き*高さ)、 |
機械サイズ(Ace Pro) | 365.94×282.84×234.5mm (幅*奥行き*高さ) |
冷却ファン | マザーボードファン、モデル冷却ファン、ホットエンドファン |
ビルドプラットフォーム | PEIスプリングスチール |
スライスソフト | AnycubicSlicer/Cura |
接続方法 | USBフラッシュドライブ、Wi-Fi、ACクラウド |
レベリング制御 | 自動レベリング、振動抑制、フロー制御、自動ホットベッドレベリング、Z軸自由補正 |
押出機 | 単一の硬化鋼押出機ギア |
操作パネル | 4.3インチタッチスクリーン |
電源 | 400W |
重量 | コブラ3 9.2kg、ACEプロ 4.6kg |
※ Anycubic公式サイト参照
マルチカラー対応
Anycubic kobra 3 comboであれば、マルチカラープリントをすることができます。Ace Pro(Anycubic Color Engine Pro)と、Kobra 3 本体を組み合わせることで、4色~8色のマルチカラープリントをすることができます。
このAce Proは、乾燥しながら運用することができるので、湿気の対策もできてしまいます。およそ55℃の空気を効率的に循環させ、フィラメントを乾燥した状態で維持することができるので、劣化を遅らせることができます。
また、フィラメントのロード・アンロードも自動で行うことが可能です。
高速プリント
スピードは、業界トップクラスの、最大600mm/s。加速度は20,000mm/s2の超高速プリントに対応しています。以前のKobra 2 シリーズは500mm/sだったので、それよりスペックアップしていますね。
3DBenchyは、11分30秒でプリントできます。ただし実際の推奨速度は、300mm/sとしています。それでも文句ない速さですね。
オートレベリング・オートZオフセット
オートレベリング調整・オートZオフセット調整は、業界標準の機能になっていますね。Anycubic Kobra 3でもLeviQ 3.0という技術が、標準で搭載されています。この機能のおかげで、面倒な、手動での調整を行う必要はありません。
手動で調整していたときは、仕上がりの品質に影響が出たり、失敗が起きる可能性が高くなっていましたが、そのあたりも心配なさそうです。
RFIDでフィラメント同期
RFIDタグにより、フィラメントの色や種類を自動認識できるようになります。自動認識することができれば、適正な「温度」や「スピード」などのパラメーター設定がとても楽になります。
これまでの機種では、パラメーターを手動で調整することも多かったです。手動だと、最適な値になっていないままプリントをしてしまうことがあったり、失敗・仕上がりが悪くなるといった問題がありました。そのあたりが解消されるのはうれしいですね。
また、RFIDのないフィラメントを使えるのか気になるところですが、それは問題なく使うことができるようです。ただし、色・種類の自動認識はできなくなります。
ノズル、プラットフォームの最大温度
ノズルの出力温度は「300℃」、プラットフォームは「110℃」となりました。これだけ高温出力ができると、エンジニアプラスチックでのプリントも可能となります。
ただし、Kobra 3 はエンクロージャーが無いタイプになります。そのため、ABSなどの収縮力が強い樹脂は、反り・割れが起きる可能性が高くなります。この辺りは、モデルの形状・大きさによっても変わりますので、注意しておきましょう。
また、ノズルは、工具を使わなくても交換することが可能なようです。
その他の機能について
① 接続方法
接続は、Wi-Fiでのネットワーク接続をすることができます。またデータの転送は、「USBメモリ」もしくは「Wi-Fi経由」を利用することができます。
② 印刷再開
停電などのように、プリント中に電源供給が断たれてしまっても、プリントを再開することができます。またフィラメントが切れてしまっても、自動停止することが可能です。