3Dプリンター購入と同時に必要なもの!準備しておくべき備品・工具!

3Dプリンターを使うには、どのようなものを用意しておけばよいのでしょうか? 

 

実は3Dプリンターは、「方式」によって必要な備品が違います。

 

例えば家庭では「FDM方式」と「光造形方式」が使われていますが、この2つでも必要なものは異なります。

 

もし光造形をお使いの場合は、↓の記事を参考にしてください。

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光造形で必要なるもの

 

本記事では「FDM方式」の3Dプリンターで必要な備品についてまとめていきます。

 

チェックリストダウンロード

備品の一覧表をチェックリストにしました。

↓にてPDFファイルをダウンロード出来ますのでご活用下さい。

 

備品

水準器/水平器

必要度数:★★★☆☆

3Dプリンターは、傾いていない場所に設置するのが基本です。

 

というのもノズルから出てくる樹脂は少なからず「重力」の影響を受けてしまいます。

せっかく造形した物がナナメになってしまうと残念ですよね。

置き場所が傾いているかどうかを「水平器」を使って確認してみましょう。

 

<チェックポイント>
・設置場所が傾いていないかを確認する

 

置台(机)

必要度数:★★★★★

高さがある3Dプリンターは床に置くこともありますが、300mm角サイズのものであれば、机に乗せて使用します。

 

どの机でも良いかと思われるかもしれませんが「揺れに強い」机をオススメします。

というのも、小さい面積を塗りつぶす時は、細かいピッチでエクストルーダーが動きます

その振動が机に伝わるため、揺れやすい机だと、造形物に影響を与えてしまう場合があります。

 

またもう一つ重要な要素として、「広さ」のある机をオススメします。

一般的には「パソコン」や「工具」、「完成した造形物」を置く場所が必要になりますので、このスペースも考慮しておきましょう。

 

<チェックポイント>
揺れに強い机
広い机

 

パソコン

必要度数:★★★★★

3Dプリンターを使うには、パソコンが必要となります。

 

パソコンでは「スライサーソフト」というものを動かして、造形の条件を決めています。

スライサーソフトの詳細は↓を参考にしてください。

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そして、どのパソコンでもよいかというと注意が必要です。

スライサーソフト上では、モデルを回転させたり、移動させたりします。

このような処理は、軽いデータであれば問題ありませんが、大きいデータになってくると「描画処理能力」が必要になります。

 

つまり快適に動作させるには、「ある程度のグラフィック処理能力」が必要となりますので、パソコンのスペックには注意して下さい。

 

また、パソコンでスライスしたデータを3Dプリンターへ送る方法として、「USBケーブル」「LANケーブル」「USBメモリを使う」などがあります。

購入前に、必要なポートが搭載されていることを確認しましょう。

 

<チェックポイント>
・グラフィック処理が一定以上のもの
・LANポートのあるもの(プリンターの機種による)
・USBポートのあるもの(プリンターの機種による)

 

電源タップ(アース付き)

必要度数:★★★★☆

電源コンセントは、ディスプレイ・PC本体・3Dプリンターで必要になりますので、数を確認しておきます。 

 

また、可能であればアース線を引いておくことをオススメします。

アースを引いておくと人体の静電気や落雷からの影響を回避できる可能性があります。

 

<チェックポイント>
・コンセントの数を確認する
・アースが取れるかを確認する
・3Pプラグの場合は、2Pプラグ変換アダプタを準備する

 

フィラメント保管ボックス

必要度数:★★★★☆

3Dプリンターに馴染みがない方はイメージしにくいかもしれませんが、材料となるフィラメントは「湿気に弱い」性質があります。

 

そのため「使っていないフィラメントの入れ物」を用意しておく必要があります。

少し大きい入れ物に、シリカゲル(除湿剤)を入れておけば防湿効果も期待できます。

 

ですが最初のころは、フィラメントをパッケージしている袋がジップロックのように密閉できるので、そこにシリカゲルを入れておけば事が足ります。

フィラメント種類が増えてきたら導入を検討してみましょう。

 

<チェックポイント>
・フタが密閉できるもの
・湿気取り剤を同梱できる大きさのもの
・フィラメントを複数入れれるもの

 

フィラメント防湿ボックス

必要度数:★★★☆☆

1つ上で挙げたフィラメント保管ボックスに似ていますが、こちらは「防湿ボックス」となります。

 

これはフィラメントをボックス内に保管し「防湿しながら造形することができる」というものです。

常に湿気からフィラメントを守ることができます。

 

ゴミ箱

必要度数:★★★☆☆

軽視されがちなのが「ゴミ箱」です。

 

造形を始めてみると、「試し打ちしたカス」や「失敗作」、「ラフト」「サポート材」などの不要物が多く出てきます。

そうするとゴミ箱がすぐにあふれてしまいます。

特に仕事として使われる方は、「容量が大きめ」のゴミ箱を準備しておくと良いでしょう。

 

<チェックポイント>
・大きめのゴミ箱

 

工具一式

スクレーパー

必要度数:★★★★★

テーブルから完成した造形物を剥がす為に使用します。

 

スクレーパーを選ぶ際は、先端が鋭利になっているものを選ぶことをオススメします。

鋭利になっていないと、造形物とテーブルの隙間にスクレーパーが入り込めずに、剥がれないことがあります。

 

スクレーパーの選び方を↓にまとめましたので、合わせてご覧ください。

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ステンレス製スクレーパー

 

<チェックポイント>
・先端がある程度鋭利なもの

 

ソルダーエイド

必要度数:★★★★☆

サポート材を除去する工具として利用できます。

 

手では届かない場所だったり、なかなか剥がれない時にこの工具を使用します。

バリが出ている箇所を削ったり、奥の引っかかっているところにアクセスするのに便利です。

 

<チェックポイント>
・削ったり、手が届かないところへアクセスできるもの

 

トンカチ/ハンマー

必要度数:★★★★☆

テーブルから造形物が剥がれにくい場合に、スクレーパーの後端をトンカチで打ち付けます。

 

軽く打ち付ける程度なので、重い物である必要はありません。

扱い易くて、手ごろなものを用意しておきましょう。

 

<チェックポイント>
・軽くて、手ごろな物

 

ピンセット

必要度数:★★★★★

使いどころが非常に多いアイテムです。

 

例えば、ノズルから垂れた樹脂を取り除いたりサポート材の除去機械のメンテナンスでも使います。

先端が湾曲しているタイプよりも、ストレートタイプの方をよく使います。

 

<チェックポイント>
・ストレートタイプがあるとよい。

 

ラジオペンチ

必要度数:★★★★☆

こちらも使いどころが多い工具の一つです。

 

サポート材の除去ノズル交換機械のメンテナンスなどに使用します。

あまり重くなく、グリップが握りやすいものを使うと良いでしょう。

 

<チェックポイント>
・グリップの握りやすいもの

 

メガネレンチ

必要度数:★★★☆☆

ノズルを取り外すときに使用します。


ノズルのサイズにあったレンチを使用する必要があります。

また、接点部に樹脂が使われているレンチがありますが、高温になったノズルと接触させると破損してしまうことがあります。

特に都合がなければ、金属のみで構成されているレンチを使いましょう。

 

<チェックポイント>
・耐熱用のレンチ

 

精密ニッパー

必要度数:★★★★☆

フィラメントをカットしたり、バリを除去する際に使用します。

 

大きいニッパーだとバリを除去しにくくなってしまうので、小さいニッパーがおすすめです。

また安価なのも良いのですが、すぐに刃のかみ合わせが悪くなるとバリを除去できません。

ニッパーの刃がズレてしまう

ある程度良いものを使うことをおすすめします。

 

<チェックポイント>
・小さいニッパー
・品質の良いニッパー

 

六角レンチ一式

必要度数:★★★★☆

3Dプリンターを分解するときに必要となります。

 

3Dプリンターは、プラスネジではなく六角ビスが使われることが多いので、1セットあった方が良いです。

柄が長すぎると、狭い場所に入らないので、小さめのものがおすすめです。

 

また、使われている六角ビスは色々なサイズが使われていることが多いです。

そのため、一通りのサイズが揃っている物を用意しましょう。

 

<チェックポイント>
・柄が小さいもの
・一通りのサイズが揃っているもの

 

モンキーレンチ

必要度数:★★★☆☆

3Dプリンターのエクストルーダー部を分解するときに必要となります。

 

ヒーターブロック(ノズルを温める部品)をモンキーレンチで挟んで、ノズルを取り外します。

ラジオペンチでも良い場合がありますが、モンキーレンチの方が部品を傷つけずに挟めます。

 

<チェックポイント>
・挟める幅が広めのもの

 

スポンジやすり

必要度数:★★★☆☆

ノズルを清掃する際に使用します。

 

ノズルの先端を、ワイヤーブラシなどでガシガシ掃除してしまうと、ノズルが破損しますのでスポンジヤスリで優しく掃除しましょう。

また大きすぎず、手ごろなサイズを使いましょう。

 

<チェックポイント>
・大きすぎず手ごろなサイズ

 

紙ヤスリ(耐水ペーパー)

必要度数:★★★☆☆

完成した造形物の表面を削るときに使用します。

 

耐水ペーパーは、「削った粉が舞いにくい」「摩擦熱を持ちにくい」「目詰まりしにくい」などのメリットがあります。

また予め手ごろなサイズにカットされている製品が売っていますので、手間を減らすことができます。

 

↓では色々な樹脂を耐水ペーパーで削ってみましたので、参考にしてください。
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精密プラスマイナスドライバ

必要度数:★★☆☆☆

必須ではないですが、部品を分解する際に必要になる場合があります。

 

主に基板に組付けられているビスが、精密ネジであることが多いです。

 

<チェックポイント>
・プラス、マイナスがあるもの

 

その他の備品

糊(ノリ)

必要度数:★★★★☆

プラットフォームテーブルに樹脂が定着しない場合に使用します。

 

扱う樹脂の種類やプラットフォームテーブルの状態によっては、造形物が浮いてしまう事があります。

ABS剥がれない

私はこの糊がないと心配なので、常にストックを持っておくようにしています。


特にABSやナイロン系は、使う場面が多くなります。

 

<チェックポイント>
・反りの強い樹脂で使用する。

 

プラットフォームシート

必要度数:★★★☆☆

こちらもプラットフォームテーブルに定着しない場合に使用します。

 

主にガラス製のプラットフォーム上で使うことが多いです。

消耗品になるためコストは発生しますが、3Mさんのプラットフォームは、ABS使用時の接着力は良かったです。

綺麗に使用すれば、数回~数十回は使用することができました。

 

<チェックポイント>
・ガラス製のプラットフォーム上で使用する。

 

PPテープ

必要度数:★★☆☆☆

こちらもプラットフォーム上に張り付けて使用します。

 

ですが頻度少なく、「スーパーフレキシブル(柔らかいゴム)」や「PP(ポリプロピレン)」の樹脂を使うときに使用します。たまにPLAで使うという話も聞きます。

プラットフォームテーブル上に張り付け、浮きにくくする効果があります。

フレキシブルフィラメントで猫を造形

 

<チェックポイント>
・特殊な樹脂で使う

 

スキージー(フィルム用ヘラ)

必要度数:★★★☆☆

プラットフォームシートやPPテープをテーブルに張り付ける際に使用します。

 

スマートフォンにフィルムを張るときみたいに気泡を抜くことができます。

3Mプラットフォームシートの貼り方

 

まとめ

3Dプリンターで使う備品は多いので、全てそろえる必要はありません。

まずは実際に使ってみて、必要に応じて買い足せばよいと思います。

今後も便利に使えるツールがあれば、随時更新していきたいと思います。

 

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