ELEGOO Centauri Carbonを分かりやすく解説!コスパの良いFDM機を紹介レビュー!

ELEGOOから、密閉型の3Dプリンターが登場しました

 

ELEGOOと言えば、Saturnシリーズといった、光造形3Dプリンターのイメージがある方も多いと思います。

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そんなELEGOOでは珍しい、FDM方式のCentauri Carbonを、わかりやすくご紹介します。

 

 

Centauri Carbonについて

Centauri Carbon(ケンタウリ カーボン)は、ELEGOO社より販売・製造されており、国内ではGREENファンディングで、いち早く目標額を達成し、話題になっています。

 

今後、SK本舗さんでも購入することができそうです。サポート体制も安心できそうですね。

 

Centauri Carbonの仕様・スペック

Centauri Carbonのスペック表は、以下の通りです。

 

項目 Centauri Carbon
方式 FDM方式
本体寸法 398×404×490mm
最大造形サイズ 256×256×256mm
本体重量 17.5kg
プラットフォーム最大温度 110℃
ノズル最大温度 320℃
最大速度 500mm/s
最大加速度 20000mm/s2
標準ノズル直径 0.4mm
操作パネル フルカラー4.3インチ静電容量式タッチスクリーン
対応フィラメント PETG-CF、ABS-CF、ASA-CF、PET-CF、PA-CF、PET、PC、PA
通信方式 Wi-Fi、USBメモリ
対応ファイル形式 STL、OBJ、3MF、STP
定格電圧 100-240V、50/60Hz

 

 

Centauri Carbonの特徴【5選】

大きな特徴を5つご紹介します。

 

高コストパフォーマンス

コストパフォーマンスが高い3Dプリンターです。

Centauri Carbonは、最先端の機能を搭載していながらも、リーズナブルな価格というのが一番の魅力です。

 

たとえば「高速プリント」「扱えるフィラメントが多い」「カメラ搭載」「Wi-Fi搭載」「センサー類搭載」など、とてもバランスの取れた製品です。

 

標準価格は、84,700円となっており、実売価格は、もっと下がりそうです。

 

中くらいのプリントサイズ

最大プリントサイズは、256×256×256mmとなっていて、中程度となっています。

もっと大きいサイズでは、300mm角や400mm角のプリンターもありますが、大きすぎると配置スペースを取りますので、これくらいのサイズで良いでしょう。

 

また、同じくらいのサイズの製品は、Bambulab P1S(256×256×256mm)やCreality K1C(220×220×250mm)などがあります。

 

関連記事:【Creality K1C】メリット・特徴はこれ! K1との違い・比較レビュー!

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ハイスピードプリント

高速でプリントすることができます。

プリント速度は最大500mm/s、加速度は最大20000mm/s2となっており、業界トップレベルとなっています。

 

ひと昔前までは、ちょっと大きい造形物をプリントしようとすると、夜間中にもプリントしないと終わらない時代もありました。

 

ところが近年では、ハイスピードプリントが主流になったため、数時間程度で完了することができます。

 

Centauri Carbonでも、しっかりと高速プリントに対応しているので、高い生産性を期待することができます。

 

エンクロージャー有り

エンクロージャーが搭載されています。

エンクロージャーとは、外装カバーのことです。

 

カバーがあると、反りや剥がれなどが起きにくくなるため、ABSやASAなどの、ちょっと難しいプラスチック樹脂を扱うことができます。

 

エンクロージャーの無いタイプも多く販売されています。こちらは安く買うことができる一方、扱えるフィラメントの種類が限られてしまうデメリットもあります。

 

また、PAやPPSなどの、より難易度の高いフィラメントを扱いたい場合は、チャンバー機能のあるタイプがおすすめです。

 

耐久性の高いノズル

耐久度の高いノズルが使われています。

これまでの3Dプリンターのノズルは、真鍮製が一般的でした。これは安価な一方で、硬度が高くないため、ノズルが削れやすいというデメリットがありました。

 

ところがCentauri Carbonでは、真鍮に加えて、硬化鋼が使われています。

 

それにより、「カーボンファイバー入りのフィラメント」といった、硬い材質を使うことができます。カーボンファイバーは、軽い上に、強度が高いので、注目されている充填剤です。

 

また、ノズルの温度は最大320℃まで昇温することができるため、ABSやASAを使ったプリントも可能となっています。

 

 

Centauri Carbonのその他の機能

上記以外にも、便利で優れた機能があります。

 

Wi-Fi機能

Wi-Fiを使って、通信をすることができます。

Wi-Fi機能がない3Dプリンターは、USBメモリを使ってデータのやり取りをしなければならず、抜き差しの作業がとても面倒です。

 

ところが、Wi-Fi機能があると、ネットワーク経由でデータの受け渡しができるので、シームレスなプリント出力が可能です。たくさんプリントするという方には、必須の機能ですね。

 

カメラ撮影

カメラが標準で搭載されています。

カメラ機能があると、離れた場所でも、映像で確認することができます。もしプリントが失敗していても、ジョブの停止の指示をすれば、無駄なフィラメントを浪費することがありません。

 

またタイムラプス機能も搭載されているので、ダイナミックな映像を撮ることも可能です。SNSへの投稿や、造形の振り返りをかんたんに行うことができます。

 

振動補正機能

振動補正機能が搭載されています。

 

3Dプリンターは、速ければ速いほど、多くの振動が発生します。その揺れが激しいと、造形物にも伝わり、品質を落としてしまいます。

 

ところがCentauri Carbonは、加速度センサーを搭載しているので、揺れを相殺する制御をすることができます。

 

フィラメント切れセンサー

フィラメント切れセンサーを搭載しています。

 

もしフィラメント切れセンサーが無いと、フィラメントが切れてもプリントを続けてしまい、空打ち状態が続いてしまいます。すると、失敗したことに気づくのが遅れてしまう上、ノズルに過度な負担がかかってしまいます。

 

ところがCentauri Carbonは、フィラメントの残量が無くなると、一時停止状態になり、アラートを発します。無駄なプリント時間を削減することができますね。

 

プリント再開機能

プリント再開機能を搭載しています。

この機能が無い場合、電源供給が止まってしまうと、プリントジョブはリセットされ、最初からやり直しとなってしまいます。

 

ところがCentauri Carbonは、電源供給が停止しても、続きから再開することができます。停電時や電源ケーブルを抜いてしまったときに、助けになりそうですね。

 

ただし、停止時間が長いと、積層に継ぎ目がめだってしまうことになるので、注意が必要です。

 

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