
使い方や、注意点などをまとめましたので、参考にしてください。
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カラーミキシングってなに?
3Dプリンターでは、フィラメントボビンの色は、1色が基本です。

なので、とうぜん1色の造形物ができあがります。

今回のカラーミキシング機能を使えば、別々のフィラメントを混ぜた色をプリントすることができます。
2色または、3色のフィラメントをブレンドし、新たな色やグラデーションを作成できるというわけです。

最大のメリットは、持っていない新たな色を作ることができる点です。
色はCMYKHがあればそれをミックスすれば、理論上では、どんな色でも再現できます。

Bambulabのウェブストアには、CMYHのフィラメントがセット販売されているので、あらゆる色を生み出すことができます。
カラーミキシングの仕組み
カラーミキシングは、薄い複数のレイヤー(マイクロレイヤー)で、異なる色を交互に積み重ねることで色を表現します。

薄い層でプリントすれば、透過性が変わり、見え方が変わってきます。そこをうまくスライサーソフトで制御していきます。

色を濃く見せたい場合は「厚みのある層を設定」、透過させて見せたい場合は「薄い層を設定」します。
こんな感じで、レイヤーの積み重ね方を調整することで、混ざっているように見せています。
カラーミキシングのデメリット
カラーミキシングには、注意点もあります。
① 機種ごとにプリント時間が変わる
まずデメリットの1つ目は「機種によってプリント時間が大きく変わる」点です。
試しにP2Sなどのシングルノズルプリンターで、カラーミキシングにかかる時間を見てみます。

すると、あるモデルでは、「1日と2時間」のプリント時間が必要となってしまいました。かなり長い時間となっています。

次にBambulab X2Dでスライスを実行します。すると「8時間」となりました。先ほどの3分の1くらいの時間で収まります。

試しにX2Dでも、左ノズルだけ使う設定にすると、これもも同様に、1日くらいの時間が発生してしまいます。

このプリント時間の違いは、デュアルノズル3Dプリンターかどうかというのがポイントになってきます。
左右のノズルにフィラメントが使えれば、パージのし直しをする必要がなくなるので効率が良くなります。
またH2Dもデュアルノズルタイプですので、X2Dと同じくらいの時間でプリントすることが可能です。

ちなみに3色以上のカラーミキシングを行いたい場合は、H2Cであれば効率よくプリントすることができます。
② 不要なゴミが発生する
デメリットのの2つ目は、「不要なゴミが排出される点」です。
シングルノズルプリンターの場合は、ノズル切り替え時にパージ出力が行われるため、余分にフィラメントを消費します。

またパージが発生しなくても、印字する直前には試し書きをするので、このようなタワーができあがります。これも材料コストを消費します。

このようにプリント時間のみならず、フィラメント使用量が増えてしまう点にも注意が必要です。
③ 同じ種類のフィラメントしか使えない
デメリットの3つ目は、「同じ種類のフィラメントしか使えない点」です。
例えばPLAであれば、他方の樹脂もPLAを使う必要があります。またPETGであれば、他方の樹脂もPETGを使う必要があります。

またABSやPCの場合は、PLAとは透過性が違うため、材料による仕上がりの見え方に違いは出るかもしれません。
④ 思った仕上がりにならない場合がある
注意点の4つ目は、思った仕上がりにならないことがある点です。
後ほどプリントしたものをご紹介していきますが、うまく色が混ざらない場合があります。

色ごとに層を積み上げてカラーミックスさせているので、再現が難しい場合があるようです。
カラーミキシングでプリントする方法
2色のカラーミキシング手順
今回使用するのはBambuLab X2Dです。右ノズルがボーデン方式となっています。
関連記事:Bambulab X2Dってどんな機械?
2色までであればプリント時間の短縮、パージ頻度が少なく済むのがメリットです。
最初は、このようなコーンのモデルを使っていきます。

左ノズルにはAMSが接続されていて、そこにオレンジ色のPLAのフィラメントをセットします。

右ノズルには外部スプール部に赤色PLAフィラメントをセットしてロードしておきます。

ちなみに、左ノズルはBambuLab製のフィラメント、右ノズルにはCreality製のフィラメントをセットしているので、他のメーカーの組み合わせになります。
では、BambuStudioを起動してモデルを配置します。もしBambuStudioが最新バージョンになっていない場合は、アップデートをしておいてください。

左メニューの「混合フィラメントを追加」をクリックします。

ミックスしたいフィラメントをプルダウンの中から選択します。

下のスライダーで配合比率を調整できるので、割合を変更します。「OK」ボタンをクリックします。

今作成したテンプレートができあがります。今回の例では、赤80%、橙20%の比率としています。

上のツールバー右端にある「概要」をクリックします。適用したいモデルを選択し、作成したテンプレートの番号をクリックします。

今回だと5番になります。右上の「スライス」ボタンをクリック後、プリントを行います。

そしてプリントした結果はこんな感じになりました。配合比率ごとにプリントし、順番に並べています。

間にある3つが、混ぜて作ったオリジナルの色になります。それ通りの割合くらいに見えています。いい感じですね。
次は系統の違う、青色と白色で試してみました。

こちらもいい感じに混ざっていますが、青20%白80%では、強いムラになっていました。白色が加わっていくほどにムラになっています。色によって見え方に大きな違いが出ました。
次は20mm角のブロックをプリントしてみました。これも配合比率によって特徴に違いがあります。

また、ベンチマークモデルをプリントしてみたところ、ちょっと変わった仕上がりになりました。

積層部の色が混ざらなく、層が区別できるくらいそれぞれの色がくっきりと表現されています。傾斜具合によってこんな感じになることもありました。
グラデーション機能を使った手順
続いては、グラデーション機能を使ってプリントしていきます。
グラデーションはカラーミキシングの機能の1つで、Z軸の層に沿って色を徐々に変化させることができます。
では、操作を説明していきます。左メニューの「混合フィラメントを追加」をクリックします。

ミックスしたいフィラメントを選択します。

「グラデーション効果」にチェックを入れます。

「グラデーション効果」の横のプルダウンをクリックすると、色の順番を変更できます。

グラフは横軸がモデルの高さで、縦軸が材料比率となっています。

線の上で左クリックしながらマウスを動かすと、曲線を変更することができます。

左上にはプレビューがあるので、ここでグラデーション間隔を確認できます。設定が完了したら「OK」ボタンをクリックします。

テンプレートが完成したことを確認します。今回は5番で作成されました。

上のツールバー右端にある「概要」ボタンをクリックし、モデルを選択後5番をクリックします。

右上の「スライス」ボタンをクリックし、プリントを行います。

プリントしてみると、このようになりました。赤から青に色が変わっているところも自然な感じになっていて、思ったよりいいできあがりになりました。

スライサーで周期を修正すれば、もっとピッチの短いグラデーションに仕上げることもできます。
次は緑と赤の組み合わせです。これもなかなかいい感じです。

ただ、一部グラデーションになりきれてない箇所がありました。青と白の時は問題なかったんですが。

最後はPETGで試してみました。「半透明の青」と「黒色」を混ぜました。結果は、真っ黒になってしまいました。

やはり黒を混ぜてしまうと色が強すぎて、あまり混ぜる意味がなくなってしまいます。ただ、PETG同士で問題なくプリントすることはできました。



