Crealityより、高精度でスキャニングすることができる「CR-Scan Raptor」が販売されました。
この記事で分かること。
・ Raptorの大きな7つの特徴
Creality CR-Scan Raptorについて
Crealityは、中国に本社がある3Dプリンター・3Dスキャナーを開発、設計しているメーカーです。
Raptorは、これまで「操作」や「編集」が難しかった3Dスキャナーを、初心者の人でも「簡単」「高品質」で撮ることができます。
仕様・スペック表
① | モデル寸法 | 215×50×74mm |
② | カラー補助光 | 12個白色LED |
③ | マーカー認識 | 12個青色LED |
④ | レーザーの安全性 | クラスI |
ブルーライトモード・通常モードの違いです↓
スキャンモード | ブルーライトモード | 通常モード | |
② | 精度 | 0.02mm | 0.1mm |
③ | 3D解像度 | 0.02~2mm | 0.1~2mm |
④ | スキャン速度 | 60fps | 20fps |
⑤ | スキャンボリューム | 5×5×5mm | 150×150×150mm |
⑥ | 単一キャプチャー範囲 | 270×170@300mm | 930×580@1000mm |
⑦ | 作動距離 | 150-400mm | 170mm-1000mm |
⑧ | カラーマッピング | 〇 | 〇 |
⑨ | アライメントモード | マーカー | マーカー・ジオメトリ・テクスチャー |
Creality CR-Scan Raptorの特徴
① スキャン精度が高い
一般的にスキャン精度は「実寸との差がどれくらいあるのか?」というものです。
Raptorは、高精度の0.02mmなので、たとえば100mmのモデルがあるとすると、99.98mmから100.02mmの誤差に収まるということになります。
かなり精度が高いので、細かいディテールを表現することができます。
また、3DMakerproでは「SEAL」という3Dスキャナーがありますが、「0.01mm」の精度があります。
関連記事:3DMakerpro「SEAL」を実機で徹底レビュー!
② ブルーライトモードと通常モード
Raptorは、「ブルーライトモード」と「通常モード」があります。
Raptorは、0.1mm間隔の7本のブルーラインを使い、精度の高いスキャンをすることができます。
ブルーライトは、白色の光と比べて波長が短いため、細かい凹凸などを読み取るのに向いています。
小さいもの、精度が欲しい場合には、このモードが適しています。
また通常、金属は光の反射によって、読み取りにくくなりますが、Raptorであれば精度良くスキャンすることができます。
通常モードでは、大きいものなどのスキャンに向いています。
③ 読み取りが速い
Raptorは、ブルーライトモードで60fps、通常モードで20fpsの性能があります。
3Dスキャナーは、「fps」や「ポイント/秒」で表記され、この値が高いほど、1秒間にスキャニングできる点群の量が多いことを示します。
一般的な、家庭向け3Dスキャナーは、10fps~18fpsあたりが多いので、それに比べてもかなり早くスキャンすることができます。
ただ、実際のスキャンは、丁寧にゆっくりスキャンするスタイルがおすすめです。
④ マーカー不要
通常、スキャン精度を良くするために、マーカーを使ったスキャニングをする場合があります。
対象物にマーカーを貼り付け、精度を上げてスキャニングする方法です。
ですが、Raptorでは、マーカーを貼り付けなくてもスキャニングすることができます。
ただし、ブルーライトモードでは必要となりますので、同梱品に付属しています。
⑤ スキャンサイズ
Raptorは、小さいものから大きいものまでスキャンすることができます。
スキャンできるサイズは、最小「2×2×2mm」から、最大「2,000×2,000×2,000mm」までとなっています。
このスキャンサイズはとても重要で、買った後に公開することも多いです。よく確認しておきましょう。
⑥ フルカラースキャン
24ビットのフルカラースキャンを撮ることが可能です。
24ビットカラーは、赤青緑それぞれ256色を使うことができるので、16,777,216色通りの表現をすることができます。
またRaptorには、12個のLEDテクスチャライトが取り付けられており、周辺が暗い中でもカラーマッピングの明るさを高めることができます。
⑦ 使いやすい設計
Raptorは、とても使いやすい設計になっています。
重量は372gなので、片手での操作をしやすくなっています。また手振れ補正機能も付いており、オートフォーカス機能で、フレームが失われにくく・焦点ズレをスキャンされにくい設計となっています。