【Creality Print5.1】必ず知っておきたい新機能・おすすめ機能11選!

Creality Printが5.1にバージョンアップしました。

 

この記事では、「新機能」や「知っておいた方が良い機能」を11個まとめました。

 

この記事で分かること

・ Creality Printの新機能
・ Creality Printのおすすめ機能

 

動画で見る

本記事は、動画で視聴することもできます↓

 

Creality Print基本的な使い方・ダウンロード・インストール

基本的な操作は、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事:Creality Print 5.1使い方・操作説明

 

Creality Print5.1 知っておきたい新機能【11選】

知っておきたい機能や、おすすめ機能をご紹介していきます。

 

① モデルごとに条件を設定できる(object)

まず1つ目は「モデルごとに条件を設定できる」機能です。

 

旧バージョンでは、個別のモデルで設定することはできず、一括スライスする必要がありました。ですが、バージョン5では、オブジェクトごとにパラメーターを設定することができます。

 

パラメーターを変更したいモデルを選択して、右側のオブジェクトを選択します。

 

余談ですが、右のメニューが押し潰されていることがあります。境界線付近にポインターを持ってきて、クリックしながらスライドすれば幅を広げることができます。

creality print_表示幅変更

 

サポートタブをクリックします。

 

サポートを有効にするにチェックを入れます。

 

強さのタブのインフィル密度を50%に変更し、インフィルパターンをハニカムに変更してみます。

 

スライスしてみると、手前のモデルだけサポートが付けられ、充填形状や密度も変わっています。

↑このように、モデルごとに設定を変えられるのは便利です。

 

実際にプリントしてみるとこんな感じで、それぞれの条件を分けてプリントができました。

↑時間効率も良くなりますね!

 

② サポートペイント(Support Paint)

2つ目は「手動でサポートを付ける」機能です。

 

バージョン4の手動サポートは、こんな感じ↓で建てていました。

 

これはこれで使いやすかった気がしますが、バージョン5ではサポートをつけたいところをペイントする形に変わっています。

 

手順は上部のツールバーにある、「サポートペイントアイコン」をクリックします。

 

サポートタイプを手動に変更します。

 

通常(手動)を選択します。

 

サポートをつけたいところにマーカーをしていきます。

 

初期値は円状になっていますが、ここ↓のアイコンを変更すると、「塗りつぶし」や「球体」などを選ぶことができます。

creality print_サポートペイント_

 

ペイントができたら、スライスボタンをクリックします。すると、このようにマーカーしたところにサポートが付与されました。

creality print_スライス

 

また、オーバーハングをハイライトのつまみを動かすと、オーバーハング角度に応じて色が変わります。

creality print_オーバーハングをハイライト

 

ハイライトされると、どこにサポートを付与すればいいかとても参考になります。

creality print_ハイライト

 

懸垂のみにチェックを入れると、ハイライト部分にのみペイントできるようになります。

 

③ サポートエンフォーサー(Support Enforcer)

3つ目はサポートエンフォーサー機能です。これも「任意のところにサポートを付与する」機能の1つです。

 

まずモデルを選択した状態で、右クリックします。「ADD Support Enforcer」→「好きな図形」を選択します。

creality print_サポートエンフォーサーcreality print_add support enforcer

↑ここは好きな図形で大丈夫です。

 

新たに図形が作られますので、サポートをつけたいところに移動して、大きさを変更します。

creality print_図形を設置する

 

大きさを調整できたら、右下のスライスプレートをクリックします。

 

すると、図形の場所だけに、サポートが生成されました。

creality print_サポートエンフォーサースライス

大まかな範囲で付与したい場合には、サポートペイントよりもこちらの方が向いてそうです。

 

④ サポートブロック(Support Blocker)

続いて4つ目は、「サポートブロック機能」です。これもサポートに関する機能です。先ほどとは逆で「サポートを付けたくない場所」を指定する方法です。

 

オブジェクトを右クリックし「ADD Support Blocker」→「図形」を選択します。

creality print_サポートブロッカー

 

図形が表示されます。今度はサポートをつけたくない場所に、移動します。

creality print_サポートブロッカー図形を移動

 

上のスケールボタンをクリックし、最適な大きさに変更します。

creality print_サポートブロッカー_スケール

 

右側プロセス欄のサポートタブをクリックします。

creality print_サポートタブ

 

サポートを有効にするにチェックを入れます。タイプを通常自動にしてスライス処理を実行します。

creality print_サポートを有効にする

 

すると、図形を置いたところだけサポートがつかない状態になります。サポートをつけたくない面積が少ない時には、このサポートブロッカーの方が便利です。

creality print_サポートブロッカーsupport blokcer

 

⑤ シームペイント(Seam Paint)

続いて5つ目は「シームペイント機能」です。シームとは「各層の書き出しから書き終わりまで、一周した時のつなぎ目」のことです。

 

シームが目立ってしまうと、こんな感じで縦に線が入り見た目がよくありません。

creality print_シーム

 

シームペイントは、ペン感覚で、「シームのエリアを指定することができる」機能です。

 

まず、上のシームペイントアイコンをクリックします。

creality print_シームペイント

 

続いて、シームに指定したい場所を一筆書きで書いていきます。

 

スライスプレートボタンをクリックします。すると、ペイントした場所がシームに指定されます。

creality print_スライスプレート

 

今までは、ここまで自由に設定できなかったので、こだわりたい方には使えるかもしれません。

 

⑥ スカーフジョイントシーム(Scarfjoint Seam)

続いて6つ目は「スカーフジョイントシーム機能」です。これは「エッジの少ないモデルのシーム部分を目立ちにくくする機能」です。

 

2つのモデルを並べて、片側をスカーフジョイントシームを有効にしてみます。

creality print_ジョイントスカーフシーム

 

モデルを選択し、右側プロセス部のオブジェクトを選択します。

creality print_オブジェクトボタン

 

詳細設定ボタンをクリックします。

creality print_詳細設定

 

スカーフジョイントシームのプルダウンをクリックし、輪郭を選択します。

creality print_scarf joint seam

 

スライスプレートをクリックします。

 

片方のモデルに、設定が有効になりました。

creality print シーム

 

左右で比較すると、シームの感じが少し違うのが分かります。実際にプリントしてみると、こんな感じです。

creality print スカーフジョイントシーム

↑右側が、スカーフジョイントシームを有効にしたものです。写真だと分かりにくいですが、確かに少しマシになっている感じはありました。

 

⑦ ネガティブパーツ(Negative Part)

続いて7つ目は、「ネガティブパーツ機能」です。これは「モデルに対して、任意の形状でくり抜く(減算する)」機能です。

 

モデルを右クリックし、「ADD Negative Part」→「好きな図形」を選びます。今回は「球状」を選びます。

creality print_add negative part

↑任意のデータをインポートすることもできます。

 

すると透明な図形が表示されますので、クリ抜きたい場所に移動します。

creality print_くりぬく図形

 

スライスプレートをクリックします。すると、このように丸い球体でくり抜かれました。

creality print_ネガティブパーツ

↑ハメ合いしたい形状なんかで、使うことができそうですね

 

⑧ 修飾子(Modifier)

8つ目は「修飾子」です。これは「指定したエリアに違うパラメーター値を適用する」機能です。

 

モデルを右クリックして「add modifier」→「任意の形状」を選択します。

creality print_add modifier

 

すると透明な図形が表示されますので、条件を適用したいエリアに移動させます。

creality print_図形移動

 

右側プロセス部の「強さ」タブをクリックします。

 

今回は、インフィル密度の値を80%に変更します。

creality print_インフィル密度

 

スライスプレートをクリックします。

 

すると図形の部分の、インフィル密度が変わります。

creality print_修飾子

 

この機能は、例えばネジ止めをする箇所を割りにくくするために使われます。後加工をする方は使えます。

 

⑨ AIインフィル(AI Infill)

続いて9つ目はAIインフィル機能です。この機能は「インフィル充填密度をAIで自動割り当てしてくれる」機能です。

 

片方のモデルは通常通りで、もう片方のモデルに、AIインフィルを割り当てて比較してみます。

 

まず設定を適用したいモデルを選択し、画面右のオブジェクトをクリックします。

creality print_object

 

詳細設定ボタンをクリックします。

creality print_詳細設定

 

強さタブをクリックします。AIインフィルにチェックを入れます。

creality print_強さタブ

 

スライスプレートボタンをクリックします。

 

するとプレビュー画面が表示されます。右側が通常の設定で、左側がAIインフィルを有効にしたものです。

creality print_AIインフィル

↑壁寄りのインフィル密度が多く、中心部が少なめになっていますね。

 

⑩ 距離計測(DistanceMeasure)

続いて10個目は、距離計測機能です。これは、「モデルの寸法を測る」機能です。いわゆるメジャーですね。

 

画面上の距離計測ボタンをクリックします。

creality print_距離計測

 

計測しやすいようにトップ面をクリックします。

 

測りたい開始点をクリックし、終点をクリックするとその区間の長さが表示されます。

creality print_メジャー

↑およその寸法を計測できるので便利ですね。

 

ただ、やり方が良くないのか、まっすぐ線が引けなかったので誤差が起きやすいです。参考程度で使うといいと思います。

 

⑪ プリセットの比較(ComparePresets)

続いて11個目は、プリセットの比較です。これは「パラメーターテンプレート同士を比較することができる」機能です。

 

比較すると、どこの値が違うのかが分かるので、原因を掴みやすくなります。

 

操作方法は、まず画面右のプリセットの比較ボタンをクリックします。

creality print_プリセットの比較

 

日本語表示だと表示が切れてしまうことがあるので、ここにポインターを持ってきて、表示幅を広げてください。

creality print_表示幅変更

 

プリセットの比較をクリックすると、このような画面が表示されます。左側と右側でそれぞれテンプレートを選ぶと比較することができます。

creality print_左と右テンプレート比較

 

例えば、Ender-3 V3の0.2mmと0.1mmピッチの比較をする場合には、まず左に0.2mmピッチを選んでおきます。

 

続いて右側は0.1mmピッチのテンプレートを選択します。

 

すると、このように積層ピッチの他にもブリッジや壁の設定に違いがあることが分かります。ここには違いのあるものしか表示されません。

↑値が同じものは、非表示となります。

 

その他にもプリンター情報の比較やフィラメントテンプレートの比較をすることもできます。

 

独自に作ったテンプレートでもこの機能を利用すれば比較、違いをすぐに見つけることができますので、利用してみてください。

 

YouTubeで、本ブログの内容を分かりやすくを解説しています

 

3Dプリンターを、どれにするか迷っていませんか?

 

Bambulab A1 miniは、間違いなくおすすめできる3Dプリンターです↓

業務用・サイズの広いものなら「P1S」↓