Bambulab X2D・P2S・H2D結局どれが良い? あなたに合った1台を決めよう!

Bambulab より「X2D」「P2S」「H2D」の3機種が販売されています。

 

みなさんは、これらの機種は、なにが違うかお分かりでしょうか?

 

分かりにくい点もありますので、本記事でまとめてみました。

 

 

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本記事は、動画で視聴することもできます。

 

● 各機種の詳細は、以下の記事を参考にしてください。

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X2D、P2S、H2Dのスペック表

主なスペックを一覧表にするとこんな感じです。

 

X2D P2S H2D
国内販売開始時期 2026年4月 2025年10月 2025年4月
価格 単体:\126,000
Combo:\165,000
単体:\105,000
Combo:\138,000
単体:\105,000
Combo:\138,000
LASER Full Combo:\445,800
本体重量 約16.25kg 約14.9kg 約31kg
外形寸法 392×406×478mm 392×406×478mm 492×514×626mm
造形サイズ シングル:256×256×260mm
デュアル:235.5×256×256mm
256×256×260mm シングル:325×320×325mm
デュアル:300×320×325mm
マルチカラー最大数 最大20色 最大20色 最大25色
ノズル数 2つ(メイン+補助:デュアル) 1つ(シングル) 2つ(デュアル)
エクストルーダー方式 メイン:ダイレクトドライブ
補助:ボーデン
ダイレクトドライブ 両方:ダイレクトドライブ
ゴミ検出 2色まで排出されない 2色から排出 2色まで排出されない
最大速度 メイン:1,000mm/s
補助:200mm/s
600mm/s 1,000mm/s
最大ノズル温度 300℃ 300℃ 350℃
ノズル方式 クイックスワップ方式 クイックスワップ方式 クイックスワップ方式
チャンバー加熱 あり(65℃アクティブ加熱) なし(密閉パッシブ加熱) あり(65℃アクティブ加熱)
冷却構造 左右送風 片側送風 片側送風(フラッパー自動切換え)
最大ベッド温度 120℃ 100℃ 120℃
カメラ 2つ 1つ 3つ
Vision Encoder 対応(別売り) 非対応 標準搭載(50μm精度制御)
その他 3Dプリントのみ 3Dプリントのみ レーザー彫刻・カッティング
ペンプロッティング

※出典:Bambulab公式サイト

 

 

X2D、P2S、H2Dは何が違うの?

各項目ごとに、それぞれの特長を見ていきます。

 

国内販売時期について

まず国内販売時期については、ズレがあります。

X2D P2S H2D
国内販売開始時期 2026年4月 2025年10月 2025年4月

 

H2Dは「25年の4月」、P2Sは「25年の10月」、H2Dは「26年の4月」です。販売時期が違うと性能に差が生まれることがあります。

 

例えば、X2DとH2Dはデュアルノズル機構のため、ノズルの切り替え動作があります。切り替え時間は、H2Dではおよそ「20秒」ほどだったのに対し、X2Dでは「15秒」ほどに短縮されています。

H2Dノズル切り替え

 

また庫内を冷やす冷却システムも、片側送風ではなく「左右送風」に変更されています。

X2D冷却システム

 

こんな感じで、最新機のX2Dでは、新しい機能を利用できるので、メリットですね。

 

 

価格について

価格について、1番安価なのがP2S、続いてX2D、一番高いのがH2Dになります。

X2D P2S H2D
価格 単体:126,000円
Combo:165,000円
単体:105,000円
Combo:138,000円
単体:105,000円
Combo:138,000円
LASER Full Combo:445,800円

 

P2SとH2Dでは、およそ3倍の価格差があります。一方、P2S Comboに3万円ほど追加すれば、X2Dに手が届きます。

 

X2Dは、様々な機能が追加されて、この価格差ならば、X2Dは確実にオススメです。

 

特にこのサイズ感で「アクティブチャンバー機能」があるのは、とても嬉しい点です。

 

 

本体重量・外寸について

次に本体重量・外寸ですが、P2Sが一番コンパクトで、低重量です。

X2D P2S H2D
外形寸法 392×406×478mm 392×406×478mm 492×514×626mm
本体重量 約16.25kg 約14.9kg 約31kg

 

H2Dも以前レビューしていますが、開梱時・設置時はたいへんで、持ち上げる時は2名で行う必要があります。

 

その点、P2SやX2Dは、男性であれば1人でなんとかなるので、設置・移動時はラクです。

 

エリアサイズについて

造形可能エリアサイズは、H2Dが最も広く、300mm角以上あります。

X2D P2S H2D
プリント可能サイズ シングル:256×256×260mm
デュアル:235.5×256×256mm
256×256×260mm シングル:325×320×325mm
デュアル:300×320×325mm

 

P2Sはシングルノズルのため1パターンしかありませんが、X2DやH2Dは、デュアル構造のためプリント可能サイズが異なります。

 

その理由の1つに、「ノズル切り替えの仕組み」があります。X2Dにはギアトリガー(Gear and Trriger)というノズルの切り替え方式が使われています。

 

ヒートベッドの後方にある突起物に「物理的に接触させる」ことで、モーターを積まなくても、ノズル切り替えができます。

 

切り替え動作を行うためのスペースが、造形エリアの制限に関係しています。

 

カラープリントについて

続いてカラープリントですが、どの機種でもマルチカラープリントは対応しています。

X2D P2S H2S
マルチカラー最大数 最大20色 最大20色 最大25色

 

ただX2DとP2Sは最大20色、H2Dは25色となっています。AMS2Proは4台、AMSHTは8台を接続する必要があります。

 

ノズルの数について

続いてノズルの数は、P2Sが1本で、H2DとX2Dが2本となっています。

X2D P2S H2D
ノズル数 2つ(メイン+補助:デュアル) 1つ(シングル) 2つ(デュアル)

 

H2Dは、ダイレクトドライブ方式となっているので、ツールヘッド部に2つの押し出し機が搭載されています。

 

一方X2Dは、左ノズルがダイレクトドライブ、右ノズルがボーデン方式となっています。

 

ボーデン方式は、ツールヘッドから離れた位置に押し出し機があります。

 

押し出し機は、中にフィラメントを送り出すための駆動ギアやモーターが入っていますので、やや重いです。

補助ツールヘッド

 

それをツールヘッドから1つなくしたことで、軽くなり、ヘッドスピードが早くなるというメリットがあります。高速化にするための発想が面白いですね。

 

またP2Sは、シングルヘッドのダイレクト方式のため、構造は非常にシンプルです。ツールヘッドは軽くコストも抑えられているので、そういった点ではとてもメリットがあります。

P2Sツールヘッド

 

 

パージ時のゴミについて

パージゴミは、P2Sは、2色以上から排出されますが、X2DとH2Dは3色から排出します。

X2D P2S H2D
ゴミ検出 2色まで排出されない 2色から排出 2色まで排出されない

 

この辺りは消費コストやプリント時間に関わります。マルチカラーをどれくらいの配色数で使うかというのがポイントになります。

 

マルチカラーをたまに使う程度であれば「P2S」で良いでしょう。2色以上を使う場合は「X2DかH2D」、さらに多い場合は「H2C」がおすすめです。

 

最大速度について

次に最大速度を見てみると、P2Sが600mm/sに対してX2DとH2Dが1000mm/sとなっています。

X2D P2S H2D
最大速度 メイン:1,000mm/s
補助:200mm
s600mm/s 1,000mm/s

 

X2Dは、右のノズルが200mm/sと低速設定になっています。これは右ノズルがボーデン方式という仕組みによるもの、サポート材を使うという補助的な役割のため、このような速度設定となっています。

 

どの機種でも、文句なく高速プリントができるので、個人的な見解としてはこの部分だけで決める必要はないと思います。

 

最大ノズル温度について

次に最大ノズル温度ですが、H2Dは350℃、X2D・P2Sは300℃までとなります。

X2D P2S H2D
最大ノズル温度 300℃ 300℃ 350℃

 

ここではどの温度帯のフィラメントを使うかというのがポイントになります。

 

スーパーエンプラなどを扱う場合は、H2Dの方が適合しているものの、その材料を使うケースは少ないと思いますので、300℃あれば問題はありません。

 

ノズル方式について

ノズルは全てクイックスワップ式です。

X2D P2S H2D
ノズル方式 クイックスワップ方式 クイックスワップ方式 クイックスワップ方式

 

どれもカンタンに取り外しをすることができるので、よく交換する方や、メンテトラブルに悩まされていた方にはとてもありがたい構造です。

 

チャンバー加熱について

続いてチャンバーについては、X2DとH2Dはアクティブチャンバー方式になります。

X2D P2S H2D
チャンバー加熱 あり(65℃アクティブ加熱) なし(密閉パッシブ加熱) あり(65℃アクティブ加熱)

 

アクティブチャンバーは、庫内の温度を上げるための専用ヒーターのことです。

 

専用ヒーターがあることで、ABSやPA、PCなどの、高温度帯フィラメントを安定して造形することができます。

チャンバー

 

一方P2Sはパッシブチャンバー方式となりますので専用ヒーターはなく、ホットエンドとテーブルの熱のみで庫内を温める仕組みになります。

 

P2Sには熱を循環させる機能がありますが、専用ヒーターと比較すると、性能面で劣ってしまいます。

 

エンジニアリングプラスチックをプリントしたい場合は、アクティブチャンバー機能のある機種を選んでおきたいところです。

 

ベッド温度について

ベッド温度はX2DとH2Dが最大120℃、P2Sが100℃となります。

X2D P2S H2D
最大ベッド温度 120℃ 100℃ 120℃

 

この辺りも、高温度帯フィラメントを使いたい方は「X2D」や「H2D」が向いています。

 

カメラについて

またカメラについては、H2Dが3つ標準搭載されています。

X2D P2S H2D
カメラ 2つ 1つ 3つ

 

X2Dについては、ライブビューとツールヘッドの2つのカメラがあるので、機能的検知・トラブル検知にも優れています。

X2D P2S H2Dカメラ

 

P2Sはシンプルに1つだけとなっていますが、映像を映したりトラブル検知機能は搭載しています。

 

ビジョンエンコーダーについて

続いてビジョンエンコーダーは、X2DとH2Dで使用可能です。X2Dではオプションです。P2Sでは非対応になります。

X2D P2S H2D
Vision Encoder 対応(別売り) 非対応 標準搭載(50μm精度制御)

 

ビジョンエンコーダーは専用のテンプレートをセットし、カメラで読み込ませることで50μm以内の動作精度を出すことができます。

 

大型のモデルでは誤差範囲が大きくなりがちですが、この調整を行うことでより誤差を抑えたプリントをすることができます。

 

精度にこだわりたい方はX2DかH2Dが良いです。

 

またH2Dにはレーザーカッティング、プロッティングといった簡易工作機能を使いたい場合は、H2Dが便利に使えるかと思います。

 

どの機種を選べば良い?

では機種ごとにそれぞれ優れている項目に丸をしていきます。

 

そして最後に丸の数を合計していくと、X2Dが8個、P2Sが3個、H2Dが11個という結果でした。なお評価は私が勝手につけているだけですのでご了承ください。

評価集計表

 

ではまとめとして、どんなところをポイントに購入選定すれば良いかを見ていきます。


P2S

まずP2Sですが、価格が安いです。と言っても悪い機械では全くなく、3Dプリンター業界ではハイスペック優秀商品です。低価格重視であれば間違いなくこれになります。

 

汎用プラスチックメインで使い、エンプラであれば小さめから中サイズくらいまでが対象です。

 


H2D

続いてH2Dです。トータルスペックがとても高いですが、価格も高いです。価格を気にしないのならこれになります。

 

大きいモデルのプリントをしたい、汎用プラスチックからスーパーエンプラまで視野に入れる方が対象です。

 


X2D

続いてX2Dです。価格が安い割にスペックや機能性がとても高いです。コストパフォーマンス重視なら間違いなくこれです。

 

汎用プラスチックからエンプラまで対象です。ヒートチャンバーがあるので、モデルサイズがあっても安定してプリントできます。