最新技術が盛り込まれた機能を、まとめました。
この記事で分かること
・ Mars 5 シリーズに共通している機能
・ Mars 5 シリーズの違いについて
Mars 5シリーズについて
造形ワークサイズがやや小さめで、コンパクトな家庭向けの光造形3Dプリンターです。
● 大きいサイズ・高解像度をお求めなら、「Saturn 4」をご検討ください。
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スペック・仕様について
Mars 5 Ultra | Mars 5 | |
造形サイズ | 153.36 x 77.76 x 165 mm³ | 143.43 x 89.6 x 150 mm³ |
プリントスピード | 最大 150mm/h | 最大 70mm/h |
層の厚さ | 0.01-0.2mm | 0.01-0.2mm |
XY 解像度 | 18×18μm (8520 x 4320) | 35×35μm (4098 x 2560) |
Z 軸精度 | 0.02mm | 0.02mm |
光源 | COB 光源(波長 405nm) | COB 光源(波長 405nm) |
LCDスクリーンサイズ | 7インチ 9K モノクロ LCD | 6.6インチ 4K モノクロ LCD |
LCD画面保護フィルム | 9H硬度の強化ガラス | PET耐擦傷フィルム |
接続方式 | USBインターフェース & WiFi | USBインターフェース |
システム | EL3D-4.0 | EL3D-3.0.1 |
スライスソフト | Chitubox | Chitubox & Voxeldance Tango |
操作画面 | 4.0インチ 静電容量式タッチスクリーン | 3.5インチ 抵抗膜式タッチスクリーン |
対応言語 | 中国語、英語、日本語、オランダ語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語 | 中国語、英語 |
空気清浄機 | USB接続不可、Mars Mate空気清浄機と互換性あり | USB接続不可、Mars Mate空気清浄機と互換性あり |
レベリング | ワンクリック自動レベリング | ワンクリック自動レベリング |
チェック機能 | セルフチェック & 過熱保護 | セルフチェック & 過熱保護 |
センサー | スマートメカニカルセンサー (レジン不足警報/残留検出警報/レベリング失敗警報) | スマートメカニカルセンサー (レジン不足警報/残留検出警報/レベリング失敗警報) |
AIカメラ | 有り | 無し |
その他 | チルトリリース テクノロジー | – |
レジン | ほとんどのレジンに対応(水洗い、スタンダード、ABS-like、植物性など) | ほとんどのレジンに対応(水洗い、スタンダード、ABS-like、植物性など) |
電源 | 100-240V 50/60Hz 24V 3A | 100-240V 50/60Hz 24V 3A |
本体重量 | 8.8kg | 6.6kg |
本体寸法 | 260 x 268 x 451.5 mm³ | 230 x 230 x 433.5 mm³ |
総重量 | 10.8kg | 8.6kg |
※Elegoo公式サイト参照
共通している最新機能
① オートレベリング
これまでの多くの3Dプリンターでは、レベリングシートやペーパーを使って、Z軸の調整を行っていました。
ところが、Mars 5 では、オートレベリング機能が搭載されたことで、これらの面倒な調整をする必要はなくなりました。精度のブレや、失敗確率が減り、安定した3Dプリントをすることが可能です。
② スマートメカニカルセンサー
「レジン不足」「異物検出」「レベリング失敗」の機能が搭載されています。例えば、プリント途中でレジンが足りなくなると、センサーにより検知し、停止動作をすることができます。
また、バット内に失敗したままの造形物が残った状態でプリントを開始すると、「異物検出機能」でプリントを停止してくれます。プリント失敗による「材料や時間のロス」を減らすことができそうですね。
③ セルフチェック
不具合が起きていないかをチェックする機能が搭載されています。もし、不具合があった場合でもいち早く検知できるようですね。
④ クイックリリース設計
ビルドプレートのロックは、レバー式になっています。以前のダイヤルノブ式だと、手で回すのが大変でしたが、これなら簡単に取り付け・取り外しを行うことができます。
Mars 5 UltraとMars5 の違い
① プリントスピードについて
Mars 5 Ultraは、チルト・リリース構造が新たに搭載され、最大150mm/hのハイスピードでプリントすることができます。チルト・リリースとは、レジンバットが昇降する機構のことで、フィルムから造形物が剥がれるのを促す機能です。
ちなみにMars5には搭載されておらず、レジンバットは固定されている旧タイプとなります。またこのチルト・リリース構造は、Saturn 4 Ultraにも採用されています。より広い造形範囲・より高い解像度を求める場合は、そちらも検討しましょう。
② 接続方式
Mars 5 Ultraは、USBメモリまたは、Wi-Fiでのデータ通信を行うことができます。Wi-Fi接続をすることで、データの受け渡しのみならず、プリンターのステータス確認をすることも可能です。Mars 5は、USBメモリのみとなります。
③ スライサーソフト
Mars 5 Ultraは、ChituBoxのみとなりますが、Mars 5 は、ChituBoxに加えて、Voxeldance Tangoも使うことが可能です。やや違いがありますので、好みのスライサーソフトが使えるかを確認しておきましょう。
④ 操作パネル
Mars 5 Ultraは、4.0インチの静電容量式タッチスクリーンとなります。スマホに近い感覚で使うことができます。Mars5は、やや小さめで3.5インチの抵抗膜式タッチスクリーンです。押し感がやや違います。おすすめはストレスの少ないMars 5 Ultraです。
⑤ 対応言語
Mars 5 Ultraは、多数の言語を選ぶことができ、日本語も選択することができます。
Mars 5は、英語か中国語しか選ぶことができませんので、注意が必要です。無難に、日本語表記が良い場合は、Mars 5 Ultraを選びましょう。
⑥ AIカメラ
Mars 5 Ultraは、AIカメラが付いています。それにより、リアルタイムのモニタリングができたり、タイムラプス映像を撮影することができます。また、ビルドプレートに造形物が定着していない場合や、反りの検知を自動で行ってくれます。死角になっているところは、検知できない場合があるようです。