
「大容量」「高速プリント」という特徴を備えた、高スペックな光造形3Dプリンターです。
光造形3Dプリンターは、小さいモデル向けのものが多いですが、大きいものも問題ありません。
本記事で分かること
・ Photon Mono M7 MAXの9つの特徴
Photon Mono M7 MAXの仕様・スペック・性能
| Photon Mono M7 MAX | Photon Mono 4 Ultra | |
| プリント最大エリア(横奥高) | 298×164×300mm | 153.4×87×165mm |
| 製品寸法 | 425×362×652mm | 231×236×430mm |
| 梱包寸法 | 785×520×490mm | 512×300×305mm |
| 重量 | 24kg | 5kg |
| 印刷速度 | 通常樹脂 0.1mm 最大≤63mm/h 高速樹脂 0.1mm 最大≤86mm/h |
標準樹脂 0.1mm最大 80mm/h 高速樹脂 0.1mm最大 120mm/h |
| 液晶画面 | 13.6インチ | 7インチモノクロ液晶 |
| 解像度 | 7K | 10K |
| X/Y軸解像度 | 46×46μm | 17×17μm |
| 光源 | COB光源+前面反射鏡+フレネルレンズ | COB光源+フレネルレンズ+光均一性アルゴリズム |
| フィルム | ACF | ACF |
| ディスプレイ画面 | 4.3インチタッチコントロール | 4.3インチTFTタッチコントロール |
| 空気清浄機 | オプション | オプション(USB) |
| ファイル転送 | USB & WiFi. LAN (2024年第4四半期頃にサポート予定) | USB & WiFi & LAN モード(Q4) |
※公式ストア参照
Photon Mono M7 MAXの特徴【9選】
プリント可能サイズが広い

プリントエリアがとても広く、直近で販売されたPhoton Mono 4 Ultraと比べて、倍近くのサイズまで対応しています。まだプリントサイズが決まっていない方でも、安心してカバーできます。
ただしその分、製品サイズが大きいので、設置する場所には注意が必要です。また、重量は24kgあるので、取り扱いは、十分気を付ける必要があります。
ちなみに「Photon M3 MAX」という旧機種と、同じワークサイズとなります。
また、レジンバットは1300mlのレジンを溜めることができ、容積の多いモデルもプリントすることができます。

高速プリント

高速用の専用レジンを使うことで、最大86mm/hのスピードでプリントすることができます。Photon Mono 4 Ultraのスピードよりは劣ってしまうものの、このサイズであれば、速いですね。
専用レジンは、45.99$で販売されています。日本円だとおよそ7,000円ほどですので、速度重視の方は検討してみてください。
ヒーター温度制御

レジンバットは、20℃~40℃で温度制御することができます。
レジンという材料は、冷えてしまうと定着力が低下し、脱落や積層不良を起こしてしまうことがあります。レジンボトルをお湯に浸けて温めるという方法がありますが、Photon Mono M7 MAXでは、レジンバット内の樹脂を温めることができます。それにより、造形を安定させることができます。
レジン自動補充

内臓エアポンプモジュールとプローブセンサーによって、自動的に樹脂を補充することができます。
プリントを中断しなくても、樹脂切れの心配を無くすことができたり、手動で補充する手間を減らすことができます。手を汚さずに補充ができるのはありがたいですね。
残留物検出

ビルドテーブルから造形物が剥がれてしまうと、レジンバット内に落ちしまうことがあります。すると、当然プリントは失敗となりますし、フィルムやテーブルが傷ついてしまう可能性があります。
Photon Mono M7 MAXでは、異物を検出したら、ポップアップでお知らせされるようになっています。それにより、無駄なプリント時間・部品の故障を減らすことができます。
プリント失敗検知

3Dプリンターは、造形に失敗してしまうことがあります。ですがもし失敗してしまっても、自動的に検知し、一時停止されます。それにより、無駄な樹脂やプリント時間を減らすことができます。
内臓ハンガー

プリントが完了したあとは、ビルドプレートをハンガーにかけることができます。ハンガーにかけると5°の緩やかな傾斜ができるため、硬化しきっていないレジンが垂れ落ち、材料をリサイクルすることができます。
空気清浄機

オプションの空気清浄機を利用することができます。エアピュアは、活性炭フィルターが内蔵されていて、臭い軽減の手助けになります。ただし、レジン臭が完全に消えるわけではないので、注意が必要です。
ACFフィルム採用
ACFフィルムが採用されているため、高速プリントを行うことができます。ACFフィルムは、剥離性(造形物がフィルムから剥がれる度合い)が高いため、失敗を少なくできます。


