多くのフィラメントを取り扱えるオールインワン3Dプリンターです。
そこで今回は、Prusa Core Oneの特徴をまとめていきます。
Prusa Core Oneについて
スチール製のフレーム、高いプリント品質、メンテナンスの手間の少なさなど、「長く使える3Dプリンター」をコンセプトにしているようです。
また最近販売された「Prusa MK4S」は、オープンフレームで外枠が無いタイプの3Dプリンターです。これはMK4の後継機で、エクストルーダーの改良・冷却力アップなど改善されています。
発表記事は、こちらもご覧ください↓
Prusa Core Oneのスペック・仕様
Core One | MK4S | |
ビルドボリューム | 250 x 220 x 270 mm | 250 x 210 x 220 mm |
プリンタ寸法 | 415×444×555 mm | 500×550×400 mm |
重量 | 22,5 kg | 7kg |
積層ピッチ | 0.05-0.30 mm | 0.05-0.30 mm |
エクストルーダー | ネクストルーダー、ダイレクトドライブ、E3D V6対応(アダプター付き) | ネクストルーダー、ダイレクトドライブ、E3D V6対応(アダプター付き) |
ノズル | ハイフローPrusa CHTノズル 真鍮 0.4 mm | ハイフローPrusa CHTノズル 真鍮 0.4 mm |
ノズル温度 | 290℃ | 290℃ |
ヒートベッド最高温度 | 120℃ | 120℃ |
最大チャンバー温度 | 55℃ | × |
LCDスクリーン | 3.5インチ 65k カラースクリーン | 3.5インチ 65k カラースクリーン |
カメラ | オプション | |
HEPAフィルター | オプション | |
MMU3 | 〇 | 〇 |
イーサネット接続 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi | NFCレシーバー、オプションのESP Wi-Fiモジュール(プリンターに付属) | NFCレシーバー、オプションのESP Wi-Fiモジュール(プリンターに付属) |
フィラメントセンサー | 〇(2つのセンサー) | 〇(ホールセンサー内蔵) |
ドアセンサー | 〇 | × |
ベッドキャリブレーション | 自動メッシュベッドレベリング(プリントエリアのみ) | 自動メッシュベッドレベリング(プリントエリアのみ) |
インプットシェーバー | 〇 | 〇 |
対応材料 | PLA、PETG、Flex、PVA、PC、PP、CPE、PVB、およびオプションの高度なフィルターシステム使用時はABS、ASA、HIPS、PA | PLA、PETG、Flex、PVA、PC、PP、CPE、PVB、おおびフィルターアドオン付きOriginal Prusa Enclosureを使用する場合 ABS、ASA、HIPS、PA |
消費電力 | PLA設定:90W / ABS設定:120W | PLA設定:80W / ABS設定:120W |
※ 公式サイト参照
Prusa Core Oneの特徴【8選】
コンパクトな大きさ
オープンフレームタイプのMK4Sよりも、より広いエリアを確保しています。MK4Sよりも筐体が50%小さいにもかかわらず、プリントサイズボリュームは30%増加しているのはすごいですよね。
また、他社3Dプリンターであれば、Bambulab P1Sが「256×256×256mm」、Creality K1Cであれば「220×220×250mm」あたりが近い商品となります。
ヒートチャンバー機能搭載
ヒートチャンバーとは、庫内の温度を保つことができる機能です。それによりABS・ASA・PC・PA(ナイロン)などの高温度帯フィラメントの成功率を上げることができます。
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Core Oneのヒートチャンバーは、小型設計になっていて、3Dプリンターの大きさを抑えられています。
他社製であれば、Bambulab X1Eや QIDI Plus4などが、ヒートチャンバーを搭載しています。
カバーをしてもプリント可能
通常PLAは、外気に触れておいた方が仕上がりが良くなるため、蓋・カバーを開けてプリントすることが一般的です。
ですがPrusa Core Oneは、自動換気システムが搭載されています。それにより、蓋・カバーをした状態でも、仕上がり良くプリントすることができます。何気ないところですが、気にせずにプリントできるのはうれしいです。
高強度なスチール製の骨格
スチールは、重さに対する強度が高く、剛性や耐久度にとても優れているので、長期間つかうことができます。
また一般的に、密閉型の3Dプリンターを分解することは難しいですが、Core Oneは、ドライバー1本で分解ができるようです。メンテナンス性も考えられた設計になっているようですね。
高速プリント
近年は、3Dプリンターは高速プリントが当たり前の時代になってきましたが、Core Oneもプリントとても速く、MK4Sよりも、およそ15%~20%ほどプリント時間が短縮されます。
そのため、すぐに形状確認ができ、高い生産力をもっています。
ネットワーク対応
3Dプリンターをネットワークに参加させると、データ転送の手間を減らせたり、状況(ステータス)管理をすることができます。またWi-Fiを利用すれば、ケーブルを減らすことができ、スッキリした環境で使うことができます。
また複数人で、3Dプリンターを共有する際にも、とても重要な要素になります。
カメラオプション
カメラを取り付けることで、プリント中の様子をモニターで確認することができます。何%くらいプリントが完了しているのか?、問題なくプリントできているかを、離れている場所からも確認することができます。
マルチカラープリント
つまり、最大5本のフィラメントを使って、マルチカラープリントをすることができる予定です。