
今回は、Revopoint製の「Metro Y Pro」という3Dスキャナーを使ってみましたので、ご紹介します。
とてもスピーディに、精度良く撮ることができます。
ぜひ参考にしてください。
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MetroYPro知っておきたい特徴【5選】
①スピーディーにスキャンできる
MetroY Proは、ブルーレーザーを発行してモデルをスキャンします。

5つのモードがある中の1つに「クロススキャンモード」があり、とてもスピーディに読み取ることができます。

安価な3Dスキャナーは、撮影条件が厳しく、固まってしまったりすることもありますが、MetroY Proは使いやすさがあります。もちろん条件は満たす必要はあるものの、丁寧に読み取ることができます。
ブルーレーザーにはクロススキャン以外にも、詳細重視の「ラインスキャン」や、深い溝の中を読み取る「シングルスキャン」があります。形状に応じて、これらのモードを変更します。

② 黒色・金属をスキャンできる
特徴の2つ目は、黒色のもの、金属のものをスキャンすることができる点です。

3Dスキャナーは反射した光を読み取っています。ところが黒色は光を吸収してしまったり、金属だと乱反射してしまう場合があります。
その場合は、モデルにスプレーを吹きかけて、表面をパウダーで覆い、スキャンしやすくします。
ところが今回のMetroY Proでは、基本的にスプレーを使わなくてもスキャニングすることが可能となっています。パウダーを使う手間を減らせるのはいいですね。

どの程度スキャニングできるかは、後ほど試してみたいと思います。
③ Wi-Fiが使える
特徴の3つ目は、Wi-Fiが使える点です。
MetroY Proは「Wi-Fi6」に対応しています。モバイルキットには、バッテリーが搭載されているので、パソコンとケーブル接続しなくてもスキャニングが可能です。

もちろんケーブル接続で使うこともできますが、手で持ってスキャンしたい場合は、ワイヤレスが圧倒的にやりやすいですね。
④ ソフトウェアが使いやすい
特徴の4つ目は、ソフトウェアが使いやすい点です。
RevoMetro(レボメトロ)というソフトウェアをインストールしてからスキャンを行います。読み取ったスキャンデータは、RevoMetroに反映されていきます。

読み取った点群データは、カンタンにメッシュ化できますし、「データ削除」や「穴を塞ぐ機能」、「複数のスキャンデータを合体させる機能」があり、初心者でも使いやすいアプリケーションだと思いました。
Revo Metroダウンロード↓
https://www.revopoint3d.jp/pages/support-download
⑤ カラースキャンできる
特徴の5つ目は、カラースキャンをすることができる点です。
RevoMetroとターンテーブルを同期させ、自動でカラースキャンをすることができます。

ターンテーブルを少しずつ回転させ、ワンショットずつ撮影し、後で全て合成するようなイメージの撮影モードになります。
MetroY Proを使うための準備
製品を見てみる
MetroYProは、しっかりとしたハードケースに入っています。

本体はこんな感じでグリップ部があり、持ちやすくなっています。

モバイルキットを取り付けると、持ち手ができるので、より使いやすくなります。

2軸ターンテーブルも同梱しています。Revo Metroと連携して、自動回転スキャンをすることが可能です。Bluetoothが搭載されているので、ケーブルレスでパソコンと接続することができます。回転のオンオフや角度を変更することも可能です。

キャリブレーションボードが同梱されていて、キャリブレーション(調整)できます。

調整は、ウィザードが表示されるので、分かりやすいです。精度が悪くなったり、不具合が発生した場合に使いましょう。

マーカーシールが入っています。モデルをうまく認識できない場合に、シールを貼ると読み取りしやすくすることができます。

シールの数に限りはありますが、多めに入っていますので比較的安心です。足りなければ追加で購入することもできます。
Wi-Fiに接続する
では続いて、スキャナーをWi-Fiで接続してみます。
モバイルキットにスキャナーを接続し、USBケーブルでつぎます。するとスキャナーに電源が入ります。

パソコンでこのようなSSIDを検知しますので、選択します。セキュリティキーはありませんので、空欄のまま接続ボタンを押します。その状態でRevo Metroを開くと、接続が完了します。

Wi-Fiだと、データ読み込みに「ラグ」が起きないかなと心配でしたが、Wi-Fi6以上の環境だったためか、スムーズな読み込みができていました。USBケーブル接続時と、あまり差もない感じでしたね。

また、Wi-Fi接続中はパソコンでインターネット接続ができませんので、注意です。
2軸ターンテーブルを接続する
続いて、2軸ターンテーブルをパソコンに認識させてみます。
ターンテーブルに、電源ケーブルを接続します。

Revo Metroを起動し、「アクセサリー」→「2軸ターンテーブル」→「接続」を選択します。

「接続可能なデバイス」欄に、ターンテーブルが検知されたら、接続ボタンをクリックし、保存して完了です。

MetroY Proを実際に使ってみた結果!
それでは、MetroY Proを使ってみた結果を解説していきます。
Revo Metroを起動すると、「特徴」と「マーカースキャン」の2つのスキャンの中から選ぶことができます。

「特徴」モードは、モデルの特徴を読み取ってデータ化します。読み取り具合が大きく左右されます。パソコンの処理負担が少ないのも特徴的です。

一方、マーカースキャンは、その名前の通りマーカーを認識して、スキャンする方式です。こちらの方がパソコンの負担は大きくなります。

話が少し取れますが、MetroYProは、高いパソコンスペックが求められます。
Windowsの推奨スペック値は、Corei9の12世代以上、RAMは64GB以上、グラフィックはRTX4060以上となります。普通に購入すると、25万から30万くらいはしますね。

また、最低PCスペック要件の方は、Corei7、メモリ32GB、グラフィックボードはGFceRTX3060以上となります。今回のレビューでは、最低PC要件はクリアしていましたので、ほとんど問題なく動作しました。

フィギュアをスキャンする!
それでは、同梱していたフィギュアを使って特徴を試します。

2軸ターンテーブルの上にモデルを置き、Revometroを起動します。

「特徴」ボタンを選択して、ここの「距離ヒストラム」で適正な距離を確認します。緑色になっていて、ベストや良いになっていれば大丈夫です。

開始ボタンを押し、1周スキャンしたら「完了」ボタンを押します。置き向きを変えて、別パターンをスキャンします。こちらも1周取ったら完了します。

まだ取り切れてないところがあったので、さらに置き向きを変えて、別パターンを取っておきます。

スキャンした3つのデータを、「ワンクリック編集」ボタンをクリックして、それぞれデータ変換を行います。

「ワンクリック編集」というのは、融合、メッシュ化、テクスチャーの貼り付けを自動で実行してくれる機能です。スキャンしたばかりのデータは、ただの点の集まりで、そのままでは使えませんから、これらの処理は必要となります。
続いて、3つのデータを合体させます。「合成」ボタンをクリックします。

さっきスキャンした3つのデータに、チェック(✓)を入れます。プレビューボタンをクリックします。

こんな感じで3つのデータが重なったことを確認して、適用ボタンをクリックします。

「アイソレーション検出」ボタンをクリックして、余計なものを選択します。

デリートキーを押すと削除されます。ちなみに、アイソレーション検出はモデルから離れたデータを選択する機能です。

これで完成となります。綺麗で滑らかな3Dデータになりました。もし穴が開いていた場合は、穴埋め機能で修正することもできます。
黒いモデルをスキャンする!
続いて、「マーカースキャン」を試していきます。
マーカーを使ったスキャンモードは5つ用意されていますが、オーソドックスな「クロススキャンモード」で試してみます。
先ほどもご紹介しましたが、クロススキャンモードは汎用的なモデル以外にも、黒いモデルや金属をスキャンすることができます。

今回は、黒いゲームコントローラーをスキャンしたいと思います。ターンテーブルの上にモデルを置き、RevoMetroを起動します。

「マーカースキャン」を選択します。

スキャン設定を「交差」に変更し、スキャン対象物を「黒い物体」に変更します。

開始ボタンをクリックすると、ターンテーブルが回転して、スキャンされていきます。クロスレーザーが34本あるので、かなり早いスピードでデータ化されていきますね。

1周くらい取って、取り漏れがなければオッケーです。
モデルの置き向きを変えて、再度スキャンしていきます。今回も3パターンくらい取っておきます。

スキャンしたデータを選び、融合ボタンをクリックします。ここでもアイソレーション機能を使い、余計な部分を削除していきます。
モデルとくっついてるところは、投げツールなどで接点を切り離した後、連結部分を選択で不要な部分を選択し、削除していきます。

続いて、合成ボタンをクリックして、3つのモデルにチェックを入れます。

プレビューをすると、うまく重なってくれました↓。合成は、うまく重ねてくれるので便利です。

それでも合わない場合は、手動アラメントで位置合わせをすることが可能です。3点の位置を手動で決めることで、向きを合わせてくれます。
合成が終わったら、メッシュ化をします。こんな感じで完成です↓。いい感じに仕上がりました。黒色のモデルでも、問題なくスキャンすることができました。

金属をスキャンする!
続いて、金属のものをスキャンしてみます。こんな感じのハサミを取っていきます。

RevoMetroのスキャン対象物を、「金属光沢のある物体」に変更してスキャンします。

黒い絵の部分は、かなりキレイに取れています。金属部もデータ化できそうな感じです。

こんな感じになりました。ただ真ん中の部分が欠損してますね。光の反射具合で、取り切れていない感じです。何回かトライしてみましたが、似た感じになりました。

モデルを変えて、スパナを取ってみます。こちらは欠損もなく、キレイに取れました。反射具合によって、苦手なところがあるのかもしれません。

欠損してしまう場合は、必要に応じて「エイサブ」などのスプレーをかけてスキャンすると、キレイに取れます。
これの良い点は、時間が経つとパウダーが「気化」する点です。拭き取る必要がないのは良いですよね。
自動回転モードを試す!
次は自動モードを試してみます。
このモードは、ターンテーブルとRevoMetroが同期を取りながら、あらゆる角度で撮影を行います。これのいい点は、自動でスキャニングしてくれることと、カラースキャンができる点です。

スキャンした結果は、こんな感じになりました。

思ったよりキレイに仕上がりました。ターンテーブルを回して、全方位から撮影していくので、フォトグラメトリみたいな感じですね。




