今回は、似たスペックの「ELEGOO Saturn 4 Ultra」と「Creality HALOT MAGE S」という機種を徹底比較しました。
本記事でわかること
・ それぞれのスペックの違い
・ 独自技術の比較
比較する3Dプリンターについて
① ELEGOO Saturn 4 Ultra
Saturn 4 Ultraは、ELEGOO社が販売する光造形3Dプリンターです。Saturn 2 やSaturn 3などの後継シリーズとなります。
「オートレベリング」「チルト・リリース」「メカニカルセンサー」など、最新技術が盛り込まれた機種です。新しいもの好きな方であれば、ぜひ試して頂きたいプリンターです。
② Creality HALOT-MAGE S
HALOT-MAGE Sは、Creality社が販売する光造形3Dプリンターです。前機種には「HALOT MAGE」があります。
「14Kの高解像度」「スマートレジンポンプ」などの高スペックなプリンターです。
HALOT MAGE Sを徹底レビューしましたので、そちらも参考にしてください↓
関連記事:【実際に使ってみた】Creality HALOT-MAGE Sを徹底レビュー!
主要スペックの比較
① 解像度の比較
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
解像度 | 12KモノクロLCD | 14KモノクロLCD |
xy解像度 | 19×24um (11,520×5,120px) | 16.8×24.8um(13,320×5,120) |
解像度が高いと、多くのピクセル(ドット)を多く表示することができるので、滑らかな仕上がりになります。HALOT MAGE Sが、やや高解像度になっています。
ただし、どちらも高解像度なため、大きな差があるわけではありません。
②価格
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
販売価格(参考値) | 75,849円 | 93,500円 |
価格は、Saturn 4 Ultraの方が安いですね。ただし、割引セールなどをやっていることがあったり、値下げをすることもありますので、現在の価格を確認してみてください↓
③プリントスピードの比較
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
最大スピード | 最大150mm/h | 最大150mm/h |
両方とも150mm/hとなっており、高速でプリントすることができます。
HALOT MAGE Sは、「Pictorフィルム」が使われており、剥離性と耐久性の高いフィルムが使われています。また「Dynax+」という高速モードが搭載されており、高さ15cmのモデルであれば、1時間ほどでプリントすることができます。
一方Saturn 4 Ultraでは、チルト・リリースという技術が採用されています。レジンバットが傾斜することで、剥離力が高まり、スピードアップすることができます。
④ プリント可能サイズの比較
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
プリント可能サイズ (幅×奥×高) |
218.8×122.8×220mm | 223×126×230mm |
プリント可能サイズは、HALOT MAGE Sの方が、やや広くなっています。Saturn 4 Ultraのビルドプレートは、厚みがある分、高さが低めになっています。
これから造形したいモデルの大きさを、よく確認しておきましょう。
⑤ レイヤーの高さ
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
レイヤーの高さ | 0.01-0.2mm | 0.05~0.2mm |
レイヤーの高さは、Saturn 4 Ultraの方が、やや細かめに設定することが可能です。ただし、見た目では、そこまで大きい差があるわけではありません。。
⑥ 接続方法の違い
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
接続方法 | USBメモリ&Wi-Fi | USBメモリ/RJ45ケーブル/WIFI |
USBメモリを使っても、問題なくプリントすることができます。
ただネットワークに接続させると、プリントデータをアップロード(転送)できたり、モニター監視、失敗した時の検知システムなどの機能を利用することができます。
HALOT MAGE Sは、RJ45(有線LANポート)があります。
⑦ 本体サイズ、重量の違い
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
プリンターサイズ (幅×奥×高) |
327.4×329.2×548mm | 333×270×608mm |
重量 | 14.5 kg | 13.13kg |
Saturn 4 Ultraの方が、奥行のサイズが大きめです。置くスペースや、置台などをよく確認しておきましょう。
また、重量もSaturn 4 Ultraの方が重いです。結構重いですので、持ち運びに注意が必要です。
⑧ AIカメラの有無
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
AIカメラ | 有り | オプション |
AIカメラがあると、状況をリアルタイムで監視できたり、反り・失敗の検知などをすることができます。Saturn 4 Ultraは、AIカメラが標準搭載されています。HALOT MAGE Sは、オプションです。
⑨ エアフィルター
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
エアフィルター | なし | 有り |
HALOT MAGE Sは、エアフィルターが搭載されています。活性炭フィルターを通って空気が排出されるようになっています。ただし、レジン臭を完全に無くすことができません。
⑩ 対応言語
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
対応言語 | 中国語、英語、日本語、オランダ語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語 | 日本語、英語、韓国語、中国語など |
どちらも日本語や英語に対応していますので、操作に困ることはありません。
⑪ スライサーソフト
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
対応言語 | ChituBox | HALOT BOX/CHITUBOX/Tango |
HALOT MAGE Sは、Creality製のHALOT BOXやChituBoxを使うことができます。
機種の機能の違い
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
レベリング調整 | オートレベリング | 手動調整 |
レジン補填/回収 スマートレジンポンプ |
なし | オプション |
独自の技術 | チルト・リリース、セルフテスト、残留異物検知センサー、レジン不足検知センサー、水平不良アラーム | ダイナックスモード |
Saturn 4 Ultraは、オートレベリング機能を搭載していますので、ペーパーを使った調整は不要となります。また、センサー機能が充実していて、異物検知センサー・レジン不足センサー・水平不良アラーム機能を搭載しています。
また、HALOT MAGE Sは、レジンボトルにチューブを挿し込むことで、自動でレジンを補充/回収する装置もあります。オプションとなります。
全項目の比較表
Saturn 4 Ultra | HALOT MAGE S | |
解像度 | 12KモノクロLCD | 14KモノクロLCD |
xy解像度 | 19×24um (11520×5120px) | 16.8×24.8μm(13320×5120px) |
スピード | 最大150mm/h | 最大150mm/h |
プリント可能サイズ (幅×奥×高) |
218.88× 122.88× 220mm | 223×126×230mm |
プリンターサイズ (幅×奥×高) |
327.4×329.2×548mm | 333×270×608mm |
重量 | 14.5 kg | 13.13kg |
AIカメラ | 有り | オプション |
エアフィルター | なし | 有り |
対応言語 | 中国語、英語、日本語、オランダ語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、トルコ語、ポルトガル語 | 日本語、英語、韓国語、中国語など |
レベリング調整 | オートレベリング | 手動調整 |
レジン補填/回収 スマートレジンポンプ |
なし | オプション |
独自技術 | チルト・リリース、セルフテスト、残留異物検知センサー、レジン不足検知センサー、水平不良アラーム | ダイナックスモード |