【高精度3Dスキャナー】3DMakerpro「SEAL」を実機で徹底レビュー!

どの3Dスキャナーを選べばよいか、お悩みではありませんか?

 

今回は、高性能な家庭向け3Dスキャナーの「SEAL」を使ってみました。

 

本記事で分かること

・ SEALの特徴、スペック
・ SEALのリアルな使い勝手
・ スキャンされない場合の対応方法

 

 

SEALのスペック・仕様

まずは、SEALとSEAL Liteのスペック表です

 

SEAL SEAL Lite
精度 0.01mm 0.02mm
解像度 0.05mm 0.07mm
色深度 24Bitカラーカメラ モノクロのみ
可能対象物のサイズ 10mm – 300mm 10mm – 300mm
シングルキャプチャー範囲 100mm × 75mm 100mm × 75mm
スキャン作動距離 180mm – 280mm 180mm – 280mm
フレームレート 最大10fps 最大10fps
光源 ブルーライト ブルーライト
トラッキング方式 視覚トラッキング 視覚トラッキング
カラースキャン 対応 非対応
データ出力形式 OBJ / STL / PLY / ASC OBJ / STL / PLY / ASC
対応OS Windows 10/11 64bit、macOS 12/13 Windows 10/11 64bit、macOS 12/13
スマートフォン対応OS Android 10.0以降、iOS 15.0以降 Android 10.0以降、iOS 15.0以降
推奨PCスペック Intel Core i7 8th、16GB RAM、NVIDIA 3060 GPU 4GB VRAM Intel Core i7 8th、16GB RAM、NVIDIA 3060 GPU 4GB VRAM
製品寸法 110mm × 60mm × 35mm 110mm × 60mm × 35mm
本体重量 254g 226g
外装素材 アルミニウム合金 プラスチック

 

SEALの特徴

SEALは、高精度な家庭向け3Dスキャナーです。

 

高精度なスキャン

SEALは、高い精度・解像度で、スキャニングすることができます。

 

精度とは、「実物「スキャンデータ」との誤差のことです。この誤差が少ないほど、正確なデータを得ることができます。

 

また解像度とは、スキャンしたデータの「点と点の間の距離」のことです。この距離が短いほど、解像度が高くなり、細かいディテールを表現することができます。

 

SEALは、精度0.01mm、解像度は0.05mmなので、他のスキャナー製品よりも性能が高いです。

 

小物向け

SEALは、小さいものをスキャンするのに向いています。

 

SEALはスキャナー範囲が狭いので、小さいものをスキャンするにはとても良いですが、中~大きいものには向いていません。

 

軽量・コンパクト

SEALは、254gと軽量で、コンパクトで使いやすいです。

 

外装は、アルミニウム合金ですが、Liteはプラスチック製となります。

 

 

同梱物について

今回は「豪華版」を購入しましたので、「本体」「ターンテーブル」の他に「スマートグリップが付属しています。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_SEAL同梱品

 

本体はこんな感じです。アルミニウム合金なので、ズッシリ感がありつつも、小さいので使いやすいですね。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_SEAL本体

 

三脚も付属していて、接続するとこんな感じです。SEAL自体、小さいもの向けなので、三脚も小さいです。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_三脚スタンド

 

ターンテーブルはこんな感じです↓USBケーブルが付属していて、パソコンやコンセントに接続すれば、回転するようになっています。電源スイッチはありません。

 

ターンテーブルは、こんな感じで使います。本体は、ターンテーブルから近いところで撮影します。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_ターンテーブル

 

スマートグリップです。スマートフォンと接続すれば、コードレスでスキャニングすることができますので、パソコンから離れていても撮影することができます。結構ズッシリしています。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_スマートグリップ

 

 

特定の色はスキャニングできない?

3Dスキャナーは、一般的に「黒」「透明」「光沢」「金属」などは、写りにくくなります。

 

試しに↓のようなモデルをスキャニングしてみます。

 

黒色のモデルをスキャンしてみた結果、以下のように抜けてしまいました。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_黒色のものをスキャンした結果

 

白のモデルは、比較的写ります。ただ、ちょっと欠けますね。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_白色のものをスキャンした結果

 

青色は、そこそこ撮れます。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_青色のものをスキャンした結果

 

マゼンタ色は、比較的キレイに写りました。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_マゼンタ・赤色のものをスキャンした結果

 

モデルは違いますが、透明は・・・全く写っていないですね。

 

そこで「エイサブ」という、スプレーを塗布してみます。対象物にスプレーをすると、写りやすくなります。

 

スプレーすると、対象物の表面に白いパウダー状のものが付着します。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_AESUB(エイサブ)をスプレー

 

パウダーは、しばらくすると消えるので、ふき取る必要がありません。エイサブのメリットですね。

 

試しに、黒色の3DBenchyモデルにエイサブをスプレーして、スキャニングしてみます。するとこんな感じで、写るようになりました。

 

ターンテーブルでスキャンしてみる

それでは、対象物をターンテーブルに乗せて、スキャニングしていきます。

 

ソフトは、3DMakaer Proの「JM Studio」を使います。↓のサイトからダウンロードできますので、インストールしてください。

JM Studio

 

画面上の「ターンテーブル」を選択します。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioターンテーブル

 

ターンテーブル上に、対象物を乗せない状態で「初期化」をクリックします。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studio初期化

 

ターンテーブルが赤くなるので、10秒ほどこのまま撮影します。※ターンテーブルを認識させる。赤いボタンをクリックします。

 

対象物をターンテーブルに載せて、「スキャン」をクリックします。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_スキャンボタン

 

1周まわると、自動的に取り終わります。

 

右下にオブジェクトが1つ生成されます。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioオブジェクト生成

 

1パターンだけだと精度が良くないので、追加パターンを撮ります。「追加」ボタンをクリックします。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioオブジェクト追加

 

次は、置き方を変えて「スキャン」を実行します。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studio置き方を変えてスキャン

 

同様に、1周すると撮影が完了します。右側にオブジェクトが追加されます。

 

さらにパターンが必要な場合は、置き方を変えて、「追加」ボタンを行います。※今回は2パターンで行います。

 

「アライメント」ボタンをクリックします。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioアライメント

 

↓このメッセージが表示される場合は、「わかった」をクリックします。

 

右のオブジェクトを複数選択してから「アライメント」ボタンをクリックします。※目のマークをクリックする。(2つとも)

 

このように2つのオブジェクトが重なります。重なり方に問題がなければ「わかった」をクリックし、問題があれば、マニュアルで位置合わせを行います。

 

「処理」ボタンをクリックします。

 

仕上げレベルを指示します。基本的には「汎用」、「ほどよい」で問題ありませんが、手動で行う場合は、「先進的」を選択します。「適応」ボタンをクリックします。

 

「適用」をクリックします。保存場所を指定します。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioエクスポート

 

融合が完了しました。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioアライメント

 

引き続き、余分なところを削除していきます。

 

余分な部分の消し方

アライメントした後の、不要な部分を削除していきます。

 


① 「Ctrl」を押しながら、マウスをドラックすると範囲選択できますので、船の一部を範囲選択します。

 

② 「船」の部分の一部を選択した状態で、「境界を選択」をクリックする。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studio境界を選択

 

③ 船の部分だけ選択されます。

 

④ 「選択範囲の反転」をクリックする。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studio選択範囲の反転

 

⑤ 船以外の不要なところが選択されます。※赤色が、選択されているところです。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioモデル以外の所を選択

 

⑥ 「Delete」ボタンを押すと、余計な部分が削除されます。

3Dスキャナー_SEAL徹底レビュー_JM Studioデータ完成

 

 

 

 

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