こんな感じで、ホログラフのように、キラキラした造形物を作ることができます。
今回は「転写シート」「ホログラム転写」を使ってみました。
本記事で分かること
・ 転写シートの使い方
・ 転写シートでプリントしてみた結果
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転写シートについて
Bambulabでは、スチールプレート1枚と、4種類のシートがセットになったものが売られていますのでそれを使います。

それとプリンターがあれば利用することができます。今回はBambulab A1 miniを使います↓
転写シートの模様の種類は、シックな感じの「カーボンファイバー」や、キラキラしている「ダイヤモンド」、「ギャラクシー」「スタリー」なんかがあります。
シート自体はこんな感じで、ペラペラしています。
反対面はシールになっていて、プレートに貼り付けて使います。
シートは消耗品扱いなので、たくさん使うと転写されにくくなります。ただ、20回ほど使いましたが、まだまだ使えそうな感じです。
また、スクレーパーで表面に傷がつけると、うまく模様が表現されなくなるので、取り扱いには注意です。
あと、使える樹脂は公式サイト上では、PLAとTPUだけになっていますね。
転写シートを貼り付けする
まずは、シートを貼るための治具があるので、それを3Dプリントします。
ただ先に言っておくと、この治具はBambulab A1には対応していますが、A1 miniには非対応でしたので注意してください。
ちなみに、A1だとこんな感じ↓でセットできるので、シートがズレずに貼り付けられます。
今回は仕方ないので、角を合わせて空気が入らないように、貼り付けていきます。
スキージーがあると、やりやすいです↓
張る前にプレート表面に、アルコールを吹きかけます。油が付着していると、貼り付きが悪くなるので、しっかり掃除します。
そこまで難しくないので、丁寧に貼っていけば問題ありませんでした。
両面に貼り付けることができるので、好きな模様を貼っていきます。表面には保護テープが貼ってありますので、それを剥がせば完了です。
カーボンの表面は「サラッ」としていて、スタリーは「ツルツル」している感じです。模様によって質感が違いますね。
転写シートにプリントした結果
とりあえずPLAを使って、いつも通りにプリントしてみます。
猫のブックエンドをプリントしてみましたが、すごくキラキラしていてキレイです。
スタリーシートを使いましたが、光沢が強めです。角度によって色や光り方が変化して、面白いですね。
続いてコースターです。こっちもいい感じです。よく見ると造形線も見えますが、この模様のおかげで、目立たなくなっています。
この造形線は、0.2mmノズルを使うともっと目立たなくなると思います。
続いては本のしおりです。Bambulab PLAの青色を使っていますが、キラキラがより目立っていい感じです。
続いてはカーボン模様です。
PLA+CFという「カーボン入りのフィラメント」を使ってプリントしました。
カーボン模様のシックな感じが、カーボンフィラメントとマッチします。男性はこういう模様が、好きですよね。
では続いて、TPU-95Aというポリウレタンの樹脂を使います。
こんな感じで、ゴムのような柔らかい素材です。
iPhoneのスマートフォンケースを作ってみましたが、どうでしょうか? いい感じに出来てると思います。模様がしっかり転写されています。
実際に、ハメ込んでみるとピッタリ。さらにデザインを加えれば、もっとオリジナルなケースを作ることができそうです。
次はシルクフィラメントを使ってみます。オーナメントを作ってみます。
シルクフィラメントは光沢が強いので、スタリーシートのキラキラ感がとても合いそうです。プリントしてみると、こんな感じ↓
模様を目立たせたい場合は、白や黄色ではなく、黒や青なんかの暗めの色がいいと思います。
続いて、Bambulab A1 miniのノズルを0.4mmから0.2mm系のものに変更してプリントしてみます。
ノズルが変わると、1本あたりのプリント線の幅が変わりますので、見栄えが良くなります。
では、0.2mmノズルでプリントしたものです。どうでしょうか? より細い線でプリントしていますので、クオリティがあがりました。
比較するとこんな感じです。動画だとちょっと見えにくいかもしれませんが、なんとなく分かりますでしょうか?
直接見てみると違いがありましたね。こういった小物系は、0.2mmのノズルをお勧めしたいです。
続いては、PETGフィラメントで転写プリントしてみます。
ちなみにPETGはPLAよりも耐熱や耐久性が高く、使い勝手もかなりいいので、使っている人も多いと思います。PLAとABSの中間に位置するようなフィラメントです。
プリント結果は、こんな感じで特に問題なさそうでした。
転写シートの注意点
シートは消耗品
まずは、転写シートは消耗品という点です。公式サイトではシートは「消耗品扱い」としていて、使っていくと劣化していくことが明記されています。
劣化すると、転写されにくくなったり、定着力が低下することがあります。そのため、真ん中ばかりではなく、普段使わない端の方も使った方が寿命が伸びます。
ちなみに私は、20回くらい使ってみましたが、全然大丈夫でした。
シートはキズつきやすい
続いての注意点は、シートに傷をつけないようにするという点です。
最近ではスクレーパーを使う頻度は減っていますが、もし使う場合はシートを傷つけないようにする必要があります。
こんな感じで雑にスクレーパーを接触させると、傷が入ってしまいます。傷が入ったところは不具合につながるので、注意する必要があります。
スクレーパーは使わないのが1番いいですが、もし使う場合は十分注意しましょう。
シートは再利用できない
そして、シートを一度でも剥がすと、そのシートは再利用することはできません。
試しに剥がしてみたら、こんな感じでグシャグシャになってしまいました。貼り替える際は、よく吟味してからの方がいいですね。頻繁に使う場合は、もう1枚プレートを用意してもいいと思います。