
デュアルノズルタイプで、2色または2種プリントが得意となっています。
知っておきたいポイントをまとめましたので、ぜひご覧ください。
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X2Dの必ず知っておきたい特徴【4選】
デュアルノズル機構
特徴の1つ目は、デュアルノズル機構です。

X2Dはノズルが2つ搭載されているタイプ、いわゆる「デュアルノズルスタイル」となっています。左ノズルが「メインノズル」となります。
メインノズルは、ツールヘッド内に押出機が搭載されていて、ダイレクト方式となっています。

また右ノズル(補助ノズル)は、ボーデン方式のスタイルが採用されています。押出機は、背面に取り付けられます。

左と右で方式が異なるのはこれまでのスタイルとは違いますね。
押出機の中を覗いてみると、ギアやモーターが入っています。そのため重量はやや重めです。

ツールヘッドに右ノズルの押出機がないため、ヘッドの重量が軽くなり、最大移動速度1000m/sの超高速プリントができるのは大きなメリットです。
ちなみに、両ノズルともカンタンに取り外すことができます。フロントファンのケーブルを抜き、フロントファンを取り外します。

ノズルのシリコンカバーを取り外し、バックルを解除すればノズルを取り外すことができます。

楽に取り外せるのはやっぱりいいですね。ちなみにノズルは左右とも同じものとなっているので、入れ替えることもできます。

ノズルは焼入れスチールなので耐久性が高いです。そのため、カーボン系フィラメントでも最初から使うことができます。
右側のノズル(補助ノズル)については、主にサポートフィラメントや、別の材質フィラメントをセットして使うことができます。

P2Sと言うシングルノズルタイプの3Dプリンターがありますが、多種類のマルチカラーをしようとすると大量のパージゴミが排出されていました。
関連記事:Bambulab P2Sってどんな機械?
ですが、X2Dであれば「2色までのマルチカラープリントならゴミをほとんど排出しない」でプリントすることができます。
不要なゴミを出さずにプリント時間が短縮されるのはいいですね。
そしてノズルの切り替えにはGear-and-Trigger (ギアアンドトリガー)という仕組みが使われています。ノズルが昇降するとともに、樹脂漏れ防止ガイドが高速で切り替わります。
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この仕組みは物理的な接触のみで切り替えを行っています。通常であれば、切替え用のモーターをわざわざ取り付けなければなりませんが、モーターを搭載してしまうと、その分コストが高くついてしまったり、重量が重くなってしまいます。
このあたりもX2Dならではの進化を感じました。
アクティブヒートチャンバー
特徴の2つ目は、アクティブヒートチャンバー機能です。

X2Dは庫内の温度を高めるための専用のヒーターが搭載されています。250mm角のワークサイズで搭載しているのは、あまりなかったのでレアです。
ちなみに、専用ヒーターを使わないチャンバーは「パッシブヒートチャンバー」と呼ばれています。P2Sはこの方式です。
関連記事:Bambulab P2Sってどんな機械?
パッシブヒートチャンバーは「ノズルやベッドヒーターの熱のみ」で庫内を温めるものとなっています。最大温度も限られてきます。

過去にP2Sで試した感じだと、「40℃」くらいは庫内温度が維持されます。
その点、X2Dのアクティブヒートチャンバーは「最大65℃」まで温度を上げることができるので、失敗しにくくなります。ABSやナイロンで造形する時に仕上がりが良くなかったり失敗が多いという方にはあるといい機能です。
ヒーターはここに搭載されていて、かなり熱い熱風を発生させます。

試しに何分くらいで65℃に達するかを確認してみると、65℃に達するまでおよそ12分くらいかかりました。

今回はチャンバーのみオンにして試していますが、実際にプリントする際は、ノズルやベッドの温度も加わるのでもっと早いと思います。
冷却システムの進化
冷却空気循環システムも進化しています。

PLAやPET-Gで、仕上がりよくプリントするには、造形物にしっかりと冷却風を当てる必要があります。
左右の底の部分から外部の空気を吸気して、造形エリアに風が当たるようになっています。本体の取っ手の部分が吸気口になっています。

アップにするとこんな感じで、たくさんの小さい穴が開いています。ここから外の空気を取り込んでいます。

これまでの3Dプリンターでは、左右片側からしか送風されないモデルが多かったのですが、X2Dでは左右から送風できます。
これにより造形物に対して、まんべんなく風が当たるので、オーバーハング部やブリッジ部の仕上がりがより良くなります。この辺りも進化しているポイントですね。
カメラ監視システム
X2Dには「ライブビューカメラ」と「ツールヘッドカメラ」が搭載されています。
まずライブビューカメラですが、ベッド全体が見渡せる左手前の位置に取り付けられています。

このカメラで「異物検知」、「プレート配置確認」、「スパゲティ検知」、「パージシュート詰まりの確認」といったトラブルをチェックします。
また、映像確認やタイムラプス録画といった幅広い役割があります。カメラスペックは1920×1080のフルHD解像度、フレームレートは30FPSありますので、かなり滑らかに表示されます。

また、庫内の照明はとても明るいので見やすい感じがありますね。
次にツールヘッドカメラですが、エクストルーダーの横に付いています。

主にプリント中の「造形エリア周辺の検知」を行います。
例えば、ノズル周りが樹脂の塊の状態になっていないか、スパゲティ状態になっていないかをチェックします。
ライブビューカメラとツールヘッドカメラは連携を取りながらトラブルをチェックする仕組みになっています。
ちなみにP2Sではライブビューカメラしか搭載されていませんので、X2Dの方が検知スペックは高いと言えます。
コストパフォーマンスが高い
X2Dは、コストパフォーマンスがとても良い製品です。X2D、P2S、H2Dを比較するとこんな感じ↓です。

日本での実質価格は、X2Dがコンボで16万5000円、P2Sが12万9000円、H2Dが34万5800円となっています。
P2Sよりは、やや高め設定になっていますが、機能や性能はX2Dの方が上です。
例えば先ほどご紹介した、「アクティブヒートチャンバー」や「カメラの性能」、「ノズルヘッドの最大温度」はX2Dの方が性能が高くなります。そのためこれくらいの価格差であれば、X2Dの方がおすすめです。

ただ、P2SでもPLA・PETGフィラメントの使用なら全く問題ありません。
一方、H2Dについては、業務向け3Dプリンターの範囲となってきます。より広いワークサイズを求めたい、レーザー工作をしたいといった方はこちらがいいでしょう。
関連記事:BambuLab H2Dってどんな機械?
いろいろとプリントしてみた結果!
まずはこのようなベンチマークモデルです。オーバーハングやブリッジ部もとてもいい感じです。積層もとても滑らかです。

個人的にはBambulabのフィラメントはとても仕上がりが良くなると感じます。
次は3色使ったマルチカラープリントです。

こんな感じで可動ができるモデルですが、精度よくプリントできているので、引っかかりもなく滑らかな動きです。

3色なのでパージによるゴミも発生してしまいますが、マルチカラープリントも全然ありです。
次はASA-CFのフィラメントを使ってプリントしました。
水色の部分はPLAで、黒い部分がASA-CFです。

ASA-CFは温度帯の高いフィラメントなので、アクティブチャンバーをオンにしてプリントしています。そのためか、反りや積層割れ、歪みはほとんどありませんでした。

続いてサポートをつけてプリントしてみました。

まずはモデル・サポート部共にPLAでプリントしたものを剥がしていきます。お腹回りのオーバーハング部がやや荒いですね。

続いてサポート部は「サポート専用フィラメント」でプリントします。
おヒレの部分はこちらもかなりキレイです。先ほどよりも滑らかに見えます。

お腹の部分のオーバーハング部は、とてもいい感じです。

先ほどのものと比べてみるとこんな感じです。やはり専用サポートフィラメントの方が仕上がりがいいです。

今回は左ノズルにPLA、右ノズルにサポート専用フィラメントをセットしてプリントしましたが、全く問題ない仕上がりになりました。
昔の3Dプリンターでは、左右ノズルのハードウェアの誤差が生まれるため精度が悪くなることが多かったのですが、X2Dではそのあたりの問題も解消されているように思いました。





