
新しい「Vortekシステム」が導入されており、とても注目が集まっています。
本記事では、H2Cのメリットやデメリットをまとめていきます。
仕様・スペック
| H2C | H2D | H2S | |
| ビルドボリューム | 単ノズル:(左)325×320×325 mm³ 単ノズル:(右)305×320×325 mm³ 両ノズル: 300×320×325 mm³ |
単ノズル: 325×320×325 mm³ 両ノズル: 300×320×325 mm³ |
340×320×340 mm³ |
| シャーシ | アルミニウム、スチール、プラスチック、ガラス製 | アルミニウム、スチール、プラスチック、ガラス製 | アルミニウム、スチール、プラスチック、ガラス製 |
| 外装サイズ | 492×514×626 mm³ | 492×514×626 mm³ | 492×514×626 mm³ |
| 重量 | 32.5 kg | 31 kg | 30 kg |
| ホットエンド | オールメタル | オールメタル | オールメタル |
| 押出ギア | 焼入れスチール | 焼入れスチール | 焼入れスチール |
| ノズル | 焼入れスチール | 焼入れスチール | 焼入れスチール |
| ノズル数 | 1本+6本(Vortek) | 2本(デュアル) | 1本(シングル) |
| ノズル最高加熱温度 | 350℃ | 350℃ | 350℃ |
| 対応ノズル径 | 0.2 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm | 0.2 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm | 0.2 mm、0.4 mm、0.6 mm、0.8 mm |
| 最大ヒートベッド温度 | 120℃ | 120℃ | 120℃ |
| ツールヘッド最大速度 | 1,000 mm/s | 1,000 mm/s | 1,000 mm/s |
| ツールヘッド最大加速度 | 20,000 mm/s² | 20,000 mm/s² | 20,000 mm/s² |
| ホットエンドの流量 | 40 mm³/s | 40 mm³/s | 40 mm³/s |
| アクティブチャンバー最高温度 | 65℃ | 65℃ | 65℃ |
| 対応フィラメント | PLA, PETG, TPU, PVA, BVOH, ABS, ASA, PC, PA, PET, PLA-CF/GF, PETG-CF/GF, PA-CF/GF, PET-CF, PC-CF, ABS-CF/GF, ASA-CF/GF, PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF/GF | PLA, PETG, TPU, PVA, BVOH, ABS, ASA, PC, PA, PET, PLA-CF/GF, PETG-CF/GF, PA-CF/GF, PET-CF, PC-CF, ABS-CF/GF, ASA-CF/GF, PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF/GF | PLA, PETG, TPU, PVA, BVOH, ABS, ASA, PC, PA, PET, PLA-CF/GF, PETG-CF/GF, PA-CF/GF, PET-CF, PC-CF, ABS-CF/GF, ASA-CF/GF, PPA-CF/GF, PPS, PPS-CF/GF |
| Wi-Fiプロトコル | IEEE 802.11 a/b/g/n | IEEE 802.11 a/b/g/n | IEEE 802.11 a/b/g/n |
| ライブカメラ | 〇 | 〇 | 〇 |
Bambulab H2Cの大きな特徴
マルチカラーの課題を解決!

H2Cは、これまでのマルチカラーの問題点が改善されています。
これまでのシングルノズルマルチカラー3Dプリンターでは、以下の課題がありました。
● 「パージの影響でプリント時間が増加する」
● 「パージでポップ(ゴミ)が大量に発生する」
● 「色が混じる場合がある」
Bambulab P2Cに搭載されている「Vortek」というシステムには、本体の右側に収納ラックがあり、6本のホットエンドノズルをセットすることができます。

このシステムにより、「1本のノズルで樹脂の切り替えをする必要がなくなる」ため、上記の問題点を解消することができます。
また、フラッシング時のポップの量が減らせられるので、フィラメントを消費を減らすことができます。一例では、以下の排出量の差があります。
・H2C:532g
・H2D:3,032g
・H2S:3,917g
加えて、ノズルごとの樹脂の混在を防ぐことができます。PP6-CFやABSフィラメントなどを専用のノズルに割り当てれば、ノズル詰まりを起きにくくすることも可能です。
ノズル新構造

Vortekシステムのホットエンドパーツは進化しています。
H2Cのホットエンドは、このように2つの種類のノズルが取り付けられています。

左側は、H2DやH2Sと同じノズルが取り付けられています。
一方右側は、「誘導ホットエンド」と言う新しいパーツです。これには、「ノズル」「ヒートブレイク」「サーミスタ」「基板」が盛り込まれています。それでいて重量は「10g」と、かなり軽量化されていて、スムーズな切り替えをすることが可能です。
このホットエンドは、最大350℃の温度まで上げることができ、なんと「8秒」で目標温度に達することができます。待ち時間が短くできますね。
また、このホットエンドにはケーブルは無く、非接触で通信が行えます。

7色・7素材に対応

Vortekシステムには、収納するホットエンドラック6スロットと、加熱用が1つあります。
そのため、最大7色・7素材までであれば、廃材・ポップを出さずにプリントすることが可能です。
AMS2 Proは、4つのフィラメントしかセットできませんので、AMS2 Proを2つ使えば、最大8つのフィラメントをセットできます。
さらにAMSを追加することで、廃材・ポップは排出されてしまうものの、最大24色までのマルチカラープリントをすることが可能です。
H2シリーズの中では最小サイズ
プリントエリアは、大容量サイズを確保していますが、H2DやH2Sと比べると、やや小さめになっています。
左のシングルノズルプリント時は「325×320×325 mm³」。右のシングルノズルプリント時は「305×320×325 mm³」となっていて、サイズに違いがあります。
Vortekのラックスペースが必要なために、このような仕様になっているようです。
また、デュアルまたはマルチプリントの際は「300×320×325 mm³」となっていて、H2Dと同じとなります。
ヒートチャンバー搭載

H2Cは、ヒートチャンバー機能が搭載されています。
ヒートチャンバーは、H2シリーズ全てに搭載されていて、最大65℃まで庫内を昇温することができます。
それにより、PPA-CFやPPS-CFなどの高温度帯フィラメントを、安定してプリントすることができます。
検知機能

H2Cには、多様な検知機能が搭載されています。
AIが搭載されたノズルカメラにより「スパゲティ検出」「ノズル詰まり検出」「空中印刷(エアプリント)検出」します。
また、ノズル種別検知や、PEIのプレート種別検知、異物検出の機能も搭載されています。
これらで不具合をいち早く発見し、少しでも無駄な時間やコスト削減をすることができます。
クローズドループ温度制御

H2Cは、クローズドループ温度制御システムを搭載しています。
クローズド温度制御は、計測した温度結果をもとにして、目標温度に近づける仕組みです。
これにより、各部のヒーター部品と連携して、適正な温度管理をすることができます。


