「SOVOLってどんな機械?」「ちょっと気になっている」といういう方は是非ご覧ください。
SOVOL07について
中国の3Dプリンターメーカーで、日本では「Amazon」「楽天」「Yahoo」などで購入することができます。
SOVOL07は、造形エリアの大きい「SOVOL07 PLUS」も販売されています。
↓出典元:https://sovol3d.com
SOVOL07 | SOVOL07 PLUS | |
方式 | FDM | FDM |
速度 | 500mm/s | 500mm/s |
造形エリア | 200*200*250mm | 300*300*350mm |
FWタイプ | Klipper | Klipper |
ノズル温度 | 300℃ | 300℃ |
テーブル温度 | 100℃ | 100℃ |
電力 | 350W,24V | 6000W,24V |
レベリング | 自動25点 | 自動25点 |
接続方式 | USBメモリ、Wi-Fi | USBメモリ、Wi-Fi |
フィラメントホルダー | 回転可能 | 回転可能 |
ビルドプレート | 両面プレート | 両面プレート |
動画で見る
本記事の内容は、動画でも視聴することができます↓
使ってみて分かった!特徴とメリット【4選】
① 高い冷却力
特徴とメリットの1つ目は高い冷却力です。
SOVOL07は、モデリングファンとは別に大きなファンがついています。他のメーカーの機種と比較しても、これは結構大きい方だと思います。
このファンは、背面から前方に向けて風を送っており、風量はとても強いです。
この強い風により、造形物をしっかりと冷却することができ、表面の荒れを防いだり、綺麗な仕上がりになりやすいです。
② 超高速プリント
特徴とメリットの2つ目は「超高速プリント」です。
3DBenchyのモデルデータをプリントすると、25分ほどでプリントすることができました。
最大、500mm/sとかなり早いプリントをすることができます。ただし、現実的に使える推奨スピードは250mm/sになっているようです。
また、これはあくまでPLAという最も使いやすい材料の場合です。ABSやASA、PCなど他の材料を使用する場合は、もっと遅くする必要があるかもしれません。
しかし、早くプリントできるのはとても魅力的です。
③ Wi-Fiが使える
特徴とメリットの3つ目は「Wi-Fiが使える」です。
家庭向け3Dプリンターは通常、USBメモリを使用してGコードのデータを受け渡しするのが一般的です。
しかし、USBメモリは抜き差しするのが面倒です。挿し向きを間違えて、ポートに刺さらなかったりします。
SOVOL07は、Wi-Fiでデータの受け渡しを行うことができるため、とても便利です。
SOVOL07をWi-Fiネットワークに参加させ、同じネットワーク内のパソコンでブラウザーを起動します。URL欄にIPアドレスを入力すると、コンソール画面が表示されます。
この画面からgcodeをアップロードしたり、ジョブを停止・実行することができます。
④ 工具が充実している
特徴とメリットの4つ目は「付属の工具が充実している」点です。
多くの3Dプリンターにも、組み立て用の工具が付属していますが、簡易的なものが多いです。
↑は一般的に付属している工具例。
SOVOL07には、良質な工具が付属しています。長く使いたいと思う方には嬉しいポイントかもしれません。
↑は、SOVOL07に付属している工具。
以上が、SOVOL07の特徴とメリットについての解説でした。
実際に使ってみて分かった!注意点【4選】
① Zオフセットは手動で行う
注意点の1つ目は「Zオフセット調整は手動で行う」点です。
こんな感じでコピー用紙を挟込みこみます。タッチパネルで高さを上下させ、少し擦れるくらいのところを記憶させます。
またテーブルを平面にする作業も、手動で行います。用紙を挟み込み、ダイヤルを回してテーブルを上下させます。
テーブルの四隅で、それぞれ作業を行っていきます。これも先ほどと同様に、コピー用紙を動かして少し擦れている程度にしていきます。
一通り終わったらオートレベリングを実行します。これはボタンを押すだけで自動で行ってくれます。
こんな感じで、人の手の感触で調整する必要があるので、多少の慣れが必要かもしれません。ですが何度かやってみると特に問題はありません。
もしこの辺が苦手という方は、全て自動で調整してくれる3Dプリンターもあるのでそちらを選ぶといいと思います↓
関連記事:Creality K1Cがすごい!メリットと特徴はこれ!
② トは手動で行う
注意点の2つ目は「動作音が大きい」点です。
先ほども触れましたが、冷却ファンは、エクストルーダー部と背面部に2つ搭載されています。
特にこの背面部のファンは、同価格帯の3Dプリンターの中では、トップクラスに大きいです。冷却効果は高くていいのですが、その反面、回転音が結構大きめです。
試しに測ってみたところ、およそ69dbから71db程度ありました。やや大きめという感じですね。
続いて、「後付けエンクロージャー」に入れた状態で計測してみました。
するとおよそ63dbから66dbくらいになりました。体感としてはもっとあるかなという感じでしたが、数値上は抑えられていますね。
ちなみにこのエンクロージャーは、「防音・防臭・防湿・保温」という効果が期待できます。
エンクロージャーについては、別の記事にまとめています↓
関連記事:エンクロージャーの効果がすごい!
③ 日本語マニュアルではない
注意点の3つ目は「日本語マニュアルではない」点です。
マニュアルは英語となっています。「付属の冊子・USBメモリの中・ウェブサイト」を探してみましたが、日本語のマニュアルはありませんでした。
最近では、Googleレンズなどを使ってなんとか読み取ることはできますが、3Dプリンターに慣れていない人にとっては少し大変かもしれませんね。
④ 情報量が少ない
注意点の4つ目は「情報量が少ない」点です。
SOVOL07に関する情報が、オンライン上では十分に提供されていないことがあります。そのためエラー・トラブル・不具合に関する情報が少ないです。
実は今回、セットアップ後の動作確認でもトラブルが起きました。造形前の試し書きのところで、ビルドプレートがエリア外に移動しようとしてしまい、ガリガリという異音がしてしまうという症状でした。
まだ様子ですが、結果的にUSBケーブルを挿すポートの違いによるものだと思われます。
開梱・同梱品・パーツの確認
① お試し用PLAフィラメント
テスト用のPLAフィラメント(白)が200g付いています。
量は多くないので、予備用フィラメントも準備しておいた方が良いです。
② 冷却ファン
さきほどもご紹介した、造形物を冷却するファンです。結構大きいです。
③ エクストルーダーユニット
エクストルーダーユニットです。これも大きいです。
下には、造形物を照らすLEDランプが付いています。
④ ガントリーユニット
ガントリーユニットです。Z軸は、両方ともにモーターが付いています。結構しっかりした作りです。
⑤ メインシャーシ・ビルドプレート
メインシャーシは、結構重いです。また、プラットフォームシートは、予備が付いていました。
⑥ フィラメントホルダー
ホルダーには、フィラメント切れ検知センサーが付いています。フィラメントが切れると停止してくれます。