PolyFlex TPU95で造形してみる
【ゴムフィラメント】
PolyFlex TPU95というエラストマーフィラメントで様々な造形してみます。
特徴をまとめましたので、参考にして貰えると幸いです。
ゴムフィラメントの選び方や、特徴については↓の動画を参考にしてください。
今回使うフィラメントについて
今回試すのは、Polymakerさんが提供する「95°硬度」のエラストマーフィラメントです。
色は全6色(ホワイト/ブラック/オレンジ/イエロー/レッド/ブルー)あり、まだ増える可能性があるようです。
実際に造形してみた結果
造形①
まず最初にタイミングベルトを造形しました。
造形直後は、多少糸引きが確認されましたが、ニッパーできれいに除去することができました。
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造形②
次はゴム製の「ペン立て」を設計し、造形してみます。
このモデルは壁を0.6mmで設計しているので、ノズル径は0.6mmのものを使って造形します。
結果はこんな感じです。
非常にきれいにできました。
積層面はマットな感じで光沢感はあまりありません。
造形③
お次はドアストッパーを設計し、造形してみます。
では、造形結果です。
先端のエッジの部分がきれいに造形できてます。
今回、積層ピッチ(レイヤーの高さ)は0.3mmで造形しましたが、非常にきれいに仕上がっています。後加工はいらないですね。
円の部分については「糸引き」が多少発生していました。
ニッパーなどで糸引きを除去した写真です。
円の形状は非常にきれいに再現されていますね。
造形④ ※難易度高め
では続いて、「オーバーハング部はどうなるか?」、また「サポート部はどうなるか?」を見ていきます。
形状は、下記のものを使います。
上記の形状は、スーパーフレキシブルフィラメント(やわらかいエラストマー)でも試しましたので、もしよろしければ下記の記事も合わせてご覧ください。
この記事について 【HPフィラメント(すごい柔らかいゴム)を試した】 今回は、ホッティポリマーさんのHPフィラメント(またの名をスーパーフレキシブルタイプ)を試しました。 購入前などの参考になれば幸いです。 […]
フィラメントは非常に高品質のものですので、予めご理解ください。
まずは横からみた写真です。
こちら側からみると、オーバーハング部の層も綺麗に積みあがっていますね。
次は上から見た写真です。
四隅のエッジが綺麗に出ています。
底面から見た写真です。
下から見ると、オーバーハング部が多少荒れているものの再現できています。
お次は、底面のサポートを除去した写真です。
サポートを取る際の感覚は「硬め」でした。
また、モデル側は多少ですが荒れている印象でした。
まとめ
95°という硬めの硬度ということもありエラストマーの中では非常に造形しやすいです。
どの造形も、プラットフォームとの定着には全く問題がありませんでしたので、安心して造形できます。
樹脂同士がよく引っ付いてしまうので、サポートの除去面が荒れやすくなります。
可能であればスライサーソフトで、サポートが付かない「置き方」を試行錯誤してみてください。
また糸引きが発生しやすかったですが、ニッパーなどで綺麗に除去することが出来ました。
安価なエラストマーフィラメント
近年では、安価なエラストマーフィラメントも販売されています。
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