造形物の表面に光沢を加える方法【ラッカー】

ラッカースプレー

3Dプリンターでは使用するフィラメントによって、造形表面の光沢感に違いがでます。

 

そこでラッカースプレーを使って、後でも光沢感が出せるのかを検証してみました。

 

ラッカースプレーとは?

ラッカーとは速乾性のある塗料のことです。

 

家具や自転車、模型にスプレーをすると表面がキレイになる効果があります。

 

水溶性のラッカースプレーも販売されており、シンナー臭や体への影響が低いとされているので家庭DIYでも手軽に使えるようになりつつあります。

 

今回使う商品

今回は、ホームセンターでも売られている↓の水性多用途スプレー(透明)を使用します。

 

基本的にはABS・アクリル・硬質塩ビ・スチロールには使用することができますが、それ以外には使えません。
※ですが今回試してみます。

 

使用方法

頭痛が起きることがありますので、必ず換気の良いところで作業をしましょう。

 

スプレーの簡単な使い方をご紹介します。

 


① 造形物の表面をきれいにします。

 

② 塗装したくない箇所にマスキングテープなどを張っておきます。

ラッカースプレー マスキングテープ

 

③ 容器を何度か振り、中身を撹拌させます。
造形物から15cm~25cmくらい離して、吹き付けます。

ラッカースプレーで塗装

 

④ 一度に厚く塗らずに、2~3回くらいに分けて重ね塗りします。
※吹き付けた直後は気泡が入っていますが、暫く置いておくと落ち着いてきます。

 

塗装した結果

それではいくつかのモデルにスプレーしましたので、その画像を比較していきます。

 


↓最初はABS素材(黒)のダンベル形状にスプレーしました。

ダンベルにスプレー

造形の上(トップ)部分に吹きかけましたが、いい感じの光沢感がでました。

 

↓は、光造形機で作った造形物に吹きかけてみました。
※通常、レジンに対しては使えません。

レジンにラッカースプレー

レジンは元々透明感のある材料ですが、表面に艶を出すことができました。

 

ちなみに水洗いレジンはSK本舗さんの商品です↓

 

↓球体型のABS(白)にも吹きかけてみました。

ABS白に光沢

白色に対しては、あまり変化は見られませんでしたが、多少光沢感が生まれました。

 

↓大きい造形物の一部にも吹きかけてみました。

大きい造形ABS黒表面の光沢

やはり白色よりも光沢感が生まれました。

 

ベンチマーク用の船(ABS黒)に吹きかけます。

ABS黒、ベンチマーク用船にラッカースプレー

元々光沢の少ないフィラメントだったのですが、スプレーをすることで表面に光沢が生まれました。
ですが、積層痕は消えるわけではなく残ったままです。

 

↑のように、ただスプレーをするだけだと、側面部の積層痕が残ってしまい、きれいに見えませんでした。

 

そこで↓のようにオーバーハング部をヤスリがけしてから吹きかけてみます。

オーバーハング部をやすり掛け

↑は350番と1000番の耐水ペーパーを使ってヤスリ掛けしました。

 

ちなみにヤスリ掛けは使いやすいサイズにカットされている↓がおすすめです。

 

そしてスプレーをして数時間置いたものがこちら↓です。

やすりがけした後にラッカースプレー

積層痕が見えにくくなった上、光沢を出すことができました。

 

まとめ

PLAなどの他の樹脂にも使えれば良かったのですが、価格が安く、手軽に使えるのは良いと思いました。

 

匂いはある程度ありますので、換気には十分注意する必要があります。

 

明るい色の造形物に吹きかけても効果はうすく、黒などの暗い色に対しては効果的でした。

 

重ね塗りするほど光沢は強くなりました。

 

もしよろしければお試しください。

 

おすすめ記事

造形表面の積層痕が気になることはありませんか?

 

↓の記事では、積層痕を見えにくくするコツをまとめています。

関連記事

積層痕とは?滑らかに見せる5つのコツ FDM方式の3Dプリンターに於いて、積層痕は見栄えに大きく影響してしまいます。   ところが、積層痕を滑らかに見せることも出来ます。   今回は積層痕に関する内[…]

積層痕とは?滑らかに見せるコツ