サポート材の除去に必要なおすすめ工具

エッジニッパー MEN-115_サポートの除去

サポート材の除去」について、こんなお困りごとはありませんか?

・ どんな工具があったらいいの?
・ 工具の選び方がわからない。

 

この記事では「サポートの除去に必要な工具」をご紹介しています。

 

私自身、3Dプリンターの修理・サポートのお仕事をしておりますので、少しでも参考になれば幸いです。

 

サポートを除去する3つの方法

サポート材を除去する方法は、3つあります。

 


① 水で溶かす方法

1つ目は、水で溶かす方法です。

 

PVA(ポリビニルアルコール)という樹脂をサポート部に使うことで、水で溶かすことができます。手で除去しにくい形状に使うと効果的です。

水溶性サポート材、除去前と後

 

ところが「デュアルノズルのプリンターを使う必要がある」「調整難易度が高い」「PLAにしか使えない」というデメリットがありますので、商用3Dプリンターで使われることが多いです。

 


② 溶剤で溶かす方法

2つ目は、溶剤で溶かす方法です。

 

水溶性サポート材が「水で溶かす」だったのに対し、こちらは「溶剤で溶かす」方法です。たとえば、HIPS(耐衝撃性ポリスチレン)という樹脂をサポート部に使い、それをリモネンという「溶剤」で溶かすことができます。

 

こちらは、ABSにも使えるというメリットがありますが「溶剤は扱いにくい」「造形物の内部(インフィル部)に入り込むと除去が困難」と言ったデメリットがあります。

 


③ 手や工具で除去する方法

3つ目は、手や工具で除去する方法です。

 

これが最もポピュラーな方法です。「コストが安い」「精度が高い」「短時間」というメリットがありますが、「ケガをし易い」「複雑な形状に向いていない」というデメリットもあります。

サポート除去前と後

 

本記事では③の方法について、便利な工具をご紹介していきます。

 

おすすめ工具5選

それでは、おすすめ工具5つご紹介します。

 

1.精密ニッパー(エッジニッパー)

1つ目は、精密ニッパーです。以下の2点をポイントにして商品を選びましょう。

 


① 精密ニッパーを選ぶ

精密ニッパーを選びましょう。

 

精密なニッパーは、先端の刃が小さくなっているので、サポート材とモデルのすき間に入れやすいです。サイズの大きいニッパーは選ばないようにしましょう。

エッジニッパー MEN-115_サポートの除去

 


② 刃がフラットなものを選ぶ

刃がフラットになっているものを選びましょう。

 

サポートを取ったあとは「細かいバリ」が残るので、これらを除去する必要があります。刃の部分が湾曲していると、除去しきれないことがあります。

エッジニッパー MEN-115_バリの例

 

そのため、刃が「フラットになっているもの」を選ぶようにするのがポイントです。フラットになっているとバリを根元からカットしやすくなります

ツノダMEN-115_先端が鋭利になっている

 

おすすめは「ツノダのエッジニッパー」という商品です。商品レビューしましたので、↓の記事を参考にしてください。

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2.精密ラジオペンチ

2つ目は「精密ラジオペンチ」です。以下の2点をポイントにして選びましょう。

 


① 先端が細いもの

先端が細いものを選びましょう。

 

先端が細いと、サポート部のすき間に入れやすくなります。奥まった形状にもアクセスしやすくなりますので、気にすべきポイントです。

サポート材をラジオペンチで除去する

 


② 軽量で、動きが滑らかなもの

軽量で、動きが滑らかなものを選びましょう。

 

工具の中は、ラジオペンチは重くなりがちです。片手で「開く・閉じる」の動作をしなければならないので、軽量なものを選ぶようにしましょう。 また動作が滑らかな方が、圧倒的に使いやすいのもポイントになります。

ラジオペンチ_開くと閉じる

 

3.バリ取りナイフ(スラントナイフ)

3つ目は「バリ取りナイフ(スラントナイフ)」です。以下の2つのメリットがあります。

 


① 力を入れやすい

力を入れやすいグリップになっています。

 

バリを除去するには、しっかりと力を入れる必要があります。スラントナイフは、えんぴつのように握りやすいグリップをしていることに加えて、カッターナイフのようなガタツキがありません。

ペンカッター

 


② 先端が鋭利になっている

先端が鋭利になっています。

 

バリ取りにも向いていますが、プラットフォームに張り付きすぎた造形線を剥がすのにも使えます。スクレーパーよりも鋭いので、その代わりにすることもできます。

スラントナイフで造形線を剥がす

 


③ 価格が安い

価格が安いです。

 

カッターナイフと比較しても低価格な割に、「バリ取り」や「造形線はがし」にも使えるので、コストパフォーマンスに優れたツールです。

 

4.ハンダ作業補助器具(ソルダーエイド)

4つ目は「ハンダ作業補助器具」です。以下の2点のメリットがあります。

 


① 1本で二役こなす

1本で2つの役割をこなします。

 

片方は「ナイフ」、もう片方は「スクレーパー」として使うことができます。刃はスラントナイフの方が鋭いかと思いますが、この価格で2役こなすのでコストパフォーマンすは良いと感じます。ただし、サイズは細めなので使いどころを選びます。

 

5.ピンセット

5つ目は「ピンセット」です。以下の2点をポイントにして選びましょう。

 


① 精密ピンセットを選ぶ

精密ピンセットを選びましょう。

 

精密ピンセットとは、プラモデルや医療現場で使われているような、先端の鋭いピンセットのことです。カットした後のバリや、糸引きの除去に使用します。

 


② ストレートタイプを選ぶ

ストレートタイプを選びましょう。

 

ピンセットは「ストレートタイプ」や「ツル首タイプ」などがあります。ツル首タイプは、先端が曲がっている形状ですが、造形物によっては、奥まったところにアクセスしにくくなってしまうため、ストレートタイプをおすすめします。

 

もし迷った場合には、セットになった商品を選んでも良いでしょう。

 

これだけは揃えておきたい工具

5点の工具をご紹介しましたが、その中でも特にあった方が良いのはどれでしょうか?

 

私の経験では、以下の2点です。

① 精密ラジオペンチ
② エッジニッパー

 

ラジオペンチは、サポート材を「ひっぺがす」場合にほぼ必須です。また剥がした後のバリ取りに、エッジニッパーが必要となります。

 

つまりこの2つは使う頻度が高いため、良いものを準備しておきましょう。

 

また、安価なものを使ってしまうと、あまり良くありません。以下の写真は、刃がかみ合っていないニッパーの例です。これを使うと中途半端にバリが残ってしまいます。

ニッパーの刃がズレてしまう

 

もちろん資金に余裕のある方は、ご紹介したような工具を使うことをおすすめします。ですが優先的に揃えたいという方は、参考にしてみてください。

 

どれを選んでいいか分からない場合

たくさんの工具があるので、どれを選んで良いか分からないこともありますよね。

 

そこで、HOZAN(ホーザン)が、3Dプリンター向けの工具セットを販売しています。私もこのメーカーを使っていますが、品質が良いので、迷ってしまう方にはおすすめです。

 

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その場合は、正しい手順で対処する必要があります。

 

以下にその対処方法をまとめましたので、参考にして下さい。

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