【Creality K1C】メリット・特徴はこれ! K1との違い・比較レビュー!

2024年1月25日に「Creality K1C」が日本でも販売されました。

 

情報を確認していくと、前モデル(Creality K1)のマイナーチェンジ版といった感じです。

 

そこで今回は、「Creality K1Cの特徴・メリットの整理」や「前モデルとの徹底比較」をしたいと思います。

 

Creality K1Cの販売について

Creality K1Cは、CrealityさんのStoreサイトから予約が可能です。

 

動画で見る

動画で実機レビューを視聴することができます↓

 

Creality K1Cの特徴・メリット【6選】

Creality K1Cの特徴・メリットをご紹介していきます。

 


① ノズルの着脱が簡単

これまでの3Dプリンターは、ノズル交換するのが大変でした。工具を使って、ノズルを取り外すのはとても手間ですよね。

 

そこで、Creality K1Cでは、簡単にノズルを交換をすることができるようになりました。

Creality K1C_ノズル交換_nozzle

 

理想は、「使う樹脂に応じて、ノズルを使い分ける」という運用が望ましいです。

 

もし違う樹脂を、一緒のノズルで使いまわしてしまうと、ノズル内に温度帯の違う樹脂が混在してしまい、詰まりの原因となってしまいます。

 

楽に交換ができると、「PLA専用ノズル」「カーボン専用ノズル」と言った具合に使い分けられます。

 


② 硬化銅ノズル

カーボンファイバーフィラメントを、真鍮ノズルで使っていると、ノズルが削れてしまうことがあります。

↑真鍮ノズルは、黄金色をしています。

 

すると摩耗によって、穴の大きさまで変わってしまうことがあります。

 

そこで、K1Cでは「硬化鋼ノズル」が使われています。

 

硬化銅ノズルは、摩耗しにくく耐久性の高いノズルです↓

Creality k1_硬化銅ノズル

 

また、硬化鋼ノズルは「PLAやABS」などの汎用プラスチックにも使うことができます。

 


③ カーボンファイバーフィラメント

カーボンファイバーは、軽くて強度が高い樹脂です。見た目もかっこいいので、個人的にも好きです。

CrealityK1C_カーボンファイバーフィラメント

 

スペック表では「PLA-CF、PA-CF、PET-CF」となっていますね。この中でも「PA-CF」(ナイロン系)に注目です。

 

私もPA-CFは、何度も試したことありますが、難易度は高いです。たとえば、「反りが強い」「サポートが剥がせない」と言った症状が起きやすいです。

 

ただし、PLA-CFやPET-CFについては、あまり難易度は高くないので、良いものが作れると思います。

↑は、Creality K1でCF-PLAでプリントした例です。

 

関連記事:Creality K1でPLA+カーボンファイバーフィラメントを使ってみた結果

 


④ AIカメラ標準搭載

Creality K1では、AIカメラはオプションでしたが、K1Cでは標準搭載のようです。

 

AIカメラがあると、やきそば(スパゲティ)状態などのエラーを自動検知してくれたり、タイムラプス機能を使うことができます。

creality k1c_aiカメラ

 

もしプリントが失敗した場合、無駄にフィラメントを消費してしまうこと防げます。

 

カーボンファイバーは、高価なフィラメントなので、このような機能はあった方が良いです。

 

関連記事:【Creality K1】カメラを付けたのでレビュー!

 


⑤ フルメタルエクストルーダー

エクストルーダーが「金属パーツ」となったようです。

creality k1c_フルメタルエクストルーダー

 

Creality K1の初期ロットでは、送り出しユニットの問題がありましたので、強化されたのかもしれませんね。

creality k1c_以前のエクストルーダー

 

Creality K1Cも超高速3Dプリンターのため、フィラメントの送り出しが安定して行われるのは、とても良いと感じます。

 


⑥ サイレントモード(静音モード)

Creality K1では、プリント音が結構大きいのは問題でした。

 

ところが、K1Cでは、サイレントモード(静音モード)があるようです。プリントスピードを維持しながら、解決できるのか気になるところですね。

 

ただし、標準搭載なのか記載がありませんでしたので、注意が必要です。

 

 

スペック表の比較

Creality K1の後継ということで、違いについて見ていきます。

 

スペック表の違いは以下の通りです↓

K1C K1
プリントエリア 220*220*250mm 220*220*250mm
製品寸法 355*355*482mm 415*415*550mm
パッケージ寸法 441*441*578mm 415*415*550mm
重量 12.4kg 12.5kg
総重量 16kg 16kg
印刷速度 ≤600mm/s ≦600mm/s
加速度 ≤20000mm/s² ≤20000mm/s²
印刷精度 100±0.1mm 100±0.1mm
レイヤー高さ 0.1-0.35mm 0.1~0.35mm
エクストルーダー オールメタル・ダイレクトドライブ押出機 デュアルギア ダイレクトドライブエクストルーダー
フィラメント径 1.75mm 1.75mm
ノズル径 0.4mm 0.4mm(0.6/0.8mmに対応)
ノズル温度 ≤300℃ ≤300℃
ヒートベッド温度 ≤100℃ ≤100℃
ビルド面 PEIフレキシブルビルドプレート PEIフレキシブルビルドプレート
レベリングモード ハンズフリーオートレベリング ハンズフリーレベリング
ファイル転送 USBメモリ、WiFi USBメモリ、WiFi
表示画面 4.3インチカラータッチスクリーン 4.3インチカラータッチスクリーン
AIカメラ オプション
停電復旧
フィラメント切れセンサー
空気清浄機 ×
入力シェーピング
LEDライト
スリープモード
定格電圧 100-120V~, 200-240V~, 50/60Hz 100-120V~、200-240V~、50/60Hz
定格電力 350W 350W
対応フィラメント ABS, PLA, PETG, PET, TPU, PA, ABS, ASA, PC, PLA-CF, PA-CF, PET-CF PLA/PETG/PVB/TPU/ABS/ASA/PC
印刷可能ファイル形式 G-Code G-Code
スライス・ソフトウェア Creality Print, Cura, PrusaSlicer Creality Print , Cura , Simplify3D , PrusaSlicer
スライス用ファイル形式 STL, OBJ, 3MF STL、OBJ、AMF
UI言語 英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、トルコ語、日本語、中国語 英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、トルコ語、日本語、中国語

 

 

これまでの機能は継承されている?

Creality K1に搭載されていた機能も含めてご紹介します。

 


① サイズ、プリントエリア・重量

サイズ感やプリントできる範囲、重さに関しては、ほぼ同じですね。引き続き、コンパクトな感じで使えます。

creality k1c_外観

 


② プリントスピード

こちらもこれまでと同様です。ただし、カーボンファイバーフィラメントを、MAXスピード(600mm/s、20000mm/s²)を出すのは難しいと考えた方が良いです。

 


③ ノズルヘッド、ビルドプレート温度

出力温度もCreality K1と変わらず「ノズル温度300℃、ビルドプレート100℃」と同様です。

 

この温度帯でいうと、ABSやASA、PCなどもプリントできそうです。

 

ちなみにCreality K1で、プリント中の庫内温度を測ったときは、40℃ちょっとだったので、Creality K1Cでも同じくらいかと思います。

creality k1c_庫内温度

 

関連記事:エンクロージャーの効果がすごい!

 


④ オートレベリング、オートZオフセット

とても便利な自動キャリブレーション機能は、引き続き使えるようです。

 

自動で調整してくれるので、とても優秀な機能です。

creality k1c_オートキャリブレーション、オートZオフセット

 


⑤ 高い冷却力

Creality K1では、高い冷却力がありました。それも引き継がれています。

 

Creality K1Cでも、モデルファン、サイドファンは健在のようです。

 

冷却力が高いと「モデルの糸引きが起きにくい」「モデルの仕上がりが良い」といった効果を期待できます。

 


⑥ 組み立て不要

家庭向けの3Dプリンターであれば、組み立て作業が必要なことが多いです↓

 

ですが、Creality K1Cは、すでに組みあがった状態で届きます。

 

ネジを外すという作業は必要ですが、簡単に使い始められます。

 

こんな方におすすめ

Creality K1の後継ということで、マイナーチェンジという感じです。

 

↓のような方におすすめできると思います。

・ カーボンファイバーフィラメントを使いたい方
・ PLAやPETGだけでは、強度不足を感じている方
・ Creality K1を持っていない方、購入を検討していた方
・ プリンターを選びに間違えたくない方

 

これまでのCreality K1の機能は、引き続き搭載されているので、今買うのであればCreality K1Cがおすすめです。

 

YouTubeで、本ブログの内容を分かりやすくを解説しています

 

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