カーボンファイバーフィラメントについて、こんな疑問はないでしょうか?
・ どういうメリット、デメリットがあるの?
・ どんな商品があるの?
カーボンフィラメントは、ノズルにも影響しますのでよく理解してから使う必要があります。
本記事では、カーボンファイバーフィラメントについてまとめましたので、参考にして下さい。
ハイスピード3Dプリンターでカーボンを使ってみた
こちらの動画も参考にしてください↓
カーボンファイバー(炭素繊維)とは?
カーボンファイバーは、以下の「2点」の意味があります。
① 炭素が多く含まれている
炭素が「90%以上含まれる繊維」をカーボンファイバーと呼びます。炭素は、ダイヤモンドに多く含有されていることからも分かる通り、とても硬い物質です。
② 2種類ある
カーボンファイバーは「PAN系」と「ピッチ系」の2種類があります。これらは主に原材料に違いがあります。
① PAN系
PAN系は「ポリアクリロニトリル」という物質が原料となっており「軽量な上、強度が高い」特徴があります。
カーボンファイバー(炭素繊維)の特徴
カーボンファイバーは「軽い」「強い」「硬い」という特徴があります。
そのため、タングステンノズルなどの素材が強いパーツを使うことがあります。
またカーボンは、金属特有の「錆び」や「腐食」の心配がないので、金属に置きかわる素材として注目されています。
使われている物
例えばスポーツ用具であればゴルフクラブや卓球のラケット、テニスラケットなどがあります。
- 自動車部品
- 医療機器
- グラウンドアンカー
- 橋
3Dプリンターでの動向について
FDM方式の3Dプリンターでもカーボンファイバーが混ぜ込まれたフィラメントが販売されるようになってきました。
近年では、低価格でも高性能なフィラメントが販売されています。
業務用プリンターで有名なのが「Markfoged製」の3Dプリンターで、造形物の内部にカーボンファイバーを編み込ますことによって金属に匹敵するほどの強度を出すことができます。
またこの製品はFDM方式とは思えないほど、高精度な造形ができます。
→ MarkforgedのWEBサイト
3Dプリンターで使用する際の注意点
① ノズルの削れ
カーボンファイバーは硬く耐摩耗性が高い素材のため、真鍮ノズルだと内部が削れてしまいます。
② ノズル径の大きさ
カーボンファイバーでの造形は、「ノズルの削れ」や「詰まり」がおきやすい素材です。
③ 搬送ギアへの負担
通常フィラメントは、搬送ギア(送りギア)によって先へ送られます。
カーボンファイバーを使用する際は、メーカーと情報共有をしながら判断することをオススメします。
④ ベッドへの接着
フィラメントによっては、樹脂をベッドへ接着させるための糊(ノリ)を使って定着させる必要があります。
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