・ どのように初めて良いか分からない
・ どんな機能があるのか知りたい
この記事では、Bambu Studioのダウンロード・インストール・画面の説明・基本操作をまとめました。
Bambu Studioについて
以下のような特徴があります。
・ ソフトウェアが軽い(動作が軽い)
・ 不具合が少ない
・ インターフェースの作りが丁寧
・ 操作が簡単
また、Bambu Studioで使える製品には、以下のようなものがあります。
関連記事:【Bambu Lab】A1 mini combo(AMS Lite)を徹底レビュー!
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Bambu Studioのダウンロードとインストール
Bambulabさんのサイトにアクセスします。URLは↓です。
WindowsかMacかを選択します。今回はWindowsをクリックします。
するとインストールファイルがダウンロードされますので、それを実行します。もしダウンロードファイルが見当たらない場合は、エクスプローラーのダウンロードフォルダーに入っていないかを確認してみてください。
するとこのようにウィザードが表示されます。NEXTボタンをクリックします。
「I agree」ボタンをクリックします。
インストール先を変える場合は、変更してインストールボタンをクリックします。
NEXTボタンをクリックします。
このままBambu Studioを起動する場合は1番上をチェックします。また3MFやstlファイルを関連付ける場合はそれぞれチェックを入れます。Closeボタンをクリックします。
Bambu Studioが起動したら、利用開始ボタンをクリックします。
地域を選択して次へをクリックします。
ユーザー体験向上プログラムに参加する場合はこの計画に参加するをクリックします。スキップすることも可能です。
3Dプリンターを選びます。Bambu Studio製品以外も、CrealityやAncker がありますね。チェックされていることを確認したら次へクリックします。
フィラメントを選択します。これもBambu Studio以外もいくつか登録されています。よくわからない場合は、そのままの状態で、次へをクリックします。
wi-fiリモートコントロール、ライブビュー、ユーザーデータ同期を使う場合は、Bambu Studioネットワークプラグインをインストールにチェックをして完了ボタンをクリックします。
トップ画面になります。必要に応じてサインインしたり、新しいプロジェクトをクリックして開始します。またこの画面では、他の人が作った多色モデルなんかも見れますので、詳細を見てみると面白いです。
タブメニューの解説
新しいプロジェクトを開始すると操作画面はこんな感じになります。1番上の部分には準備、プレビュー、デバイスというタブがあります。
先にざっくり言うと、準備タブで、プリントの条件を設定した後に、プレビュータブで、プリントの直前の確認をします。
デバイスタブは、カメラで確認する場合に使います。パソコンと、場所が離れている場合なんかには便利です。
キャリブレーションタブでは、調整に関して、支援をしてくれます。プリント品質が悪くなってきた場合には、使うことがあるかもしれません。
準備画面の解説
左メニューの解説
それでは準備タブについて見ていきます。最初はモデルの開き方ですが、stlデータファイルを画面上に、ドラッグ&ドロップすることで、配置することができます。もしくは上にある、追加アイコンからでも、ファイルを指定することができます。
左上のプリンター欄の歯車マークをクリックすると、プリンターを選ぶ画面を、再度開くことができます。追加したい場合は、ここから行います。
そのすぐ下には、機種・ノズル径のテンプレートが登録されています。クリックして、プルダウンの中から、該当する機種・ノズル径を選択します。
その右側にある、編集ボタンをクリックすると、そのプリセットの詳細を、確認することができます。正しいものが選択されていれば、基本的に変更することはありません。
その下のプレート欄では、プレートの種類を選ぶことができますので、該当するものを選びます。
フィラメント設定欄は、使うフィラメントを選択します。基本的には、実際にセットしているものと同じ商品を設定しておきます。プラスマイナスボタンを操作すると、追加したり、削除することができます。
該当するフィラメントがなければ歯車マークをクリックして商品を追加したり、カスタムフィラメントの登録なども行えます。
また、AMSマークをクリックすると、AMSにセットしてあるフィラメントの種類を同期してくれます。ただし、あらかじめデバイス登録をしておく必要があります。
続いて左下のプロセス欄です。ここでは細かいプリントの設定をすることができます。例えば、サポートをつける設定をしたり、積層ピッチなどの、造形物の解像度を調整したりですね。高度な設定トグルをオンにすると、下の項目数を増やすことができます。あまり多くて迷ってしまう場合は、オフにしておきましょう。
ここのプルダウンをクリックすると、パラメーターテンプレートが登録されています。この中から希望のクオリティを選択して、細かい調整をしていく流れになります。標準値は0.2mmですが、積層ピッチの値を上げて、品質を高めたい場合は、0.12mmや0.08mmを使います。
このままスライス処理に進むこともできますが、今回は一部修正したのでそのプリセットを保存します。値を書き換えたら、保存マークをクリックします。
好きなプリセット名に書き換えて、OKボタンを押します。
もう1度プルダウンをクリックして見てみると、保存したユーザープリセットがあることを確認できます。
元からあったシステムプリセットが、上書きされないのは嬉しい点です。ひな型が上書きされてしまい、何が初期値だったのか分からなくなることはあります。プリセットの数は増えてしまいますが、個人的にはこっちの仕様の方がありがたいです。
ツールバー機能の解説
続いてツールバーの解説です。
自動向き調整
自動向き調整のアイコンをクリックすると、おすすめの置き方にしてくれます。数が多かったり、置きに悩む場合に試してみるといいです。
続いて、このように複数のモデルがある場合にレイアウトを使うと、自動で並べてくれます。
ツマミで値を変えると、モデル同士の間隔も調整してくれます。
可変積層ピッチ
続いて可変積層ピッチという機能です。通常は、左画面で設定した積層ピッチの値が使われますが、この機能を使うと、傾斜具合を自動で判断して、最適なピッチを割り当ててくれます。
まず可変積層ピッチボタンを、クリックします。
アクティブか滑らかめをクリックします。すると右側に、最適化された層のピッチの細かさが、表示されます。
滑らかめの方は、自然な感じで、ピッチを割り当ててくれるようです。試しにプレビューで見ると、層ごとに積層ピッチが変わっているのが分かります。ただ、最終的にはご自身で確認してからプリントした方がいいと思います。
移動
続いては移動機能です。モデルをXYZ軸で移動することができます。移動ボタンをクリックして、値を変更すると移動できます。
マウスで矢印を掴んで、動かすこともできます。
回転
続いて回転機能です。回転ボタンをクリックすると、モデルを回転することができます。
これも角度の値を入れるか、矢印を掴むことで回転することができます。
スケール(拡大縮小)
続いてモデルの大きさを、変更する機能です。スケールボタンをクリックして値を変更すると縮小・拡大をすることができます。
またマウスで掴んで動かしても、大きさを変えることができます。
底面選択
続いて置きを決めるのに役立つ、底面選択機能です。
底面選択のボタンを押すと、モデルの周囲に面が表示されます。
底面にしたい面をクリックすると、その面を底面にして、置きなおしてくれます。置き方を決めにくい形状の時に、とても便利です。
カット・分割
続いてカット機能です。モデルを分断してくれる機能です。置きに困ってしまう形状なんかはカットして個別にプリントした方が綺麗に出来上がる場合があります。
カットボタンをクリックすると、カット面が表示されますので、カットしたい位置に移動して実行します。
サポートペイント
続いてはサポートペイント機能です。これは手動でサポートをつける際に使います。
画面左サポート欄のツリー手動を選択し、右上のサポートペイントをクリックします。
サポートをつけたいところを、ペイントしてスライスすると、その部分だけサポートをつけることができます。
こんな感じで、ペイントしたところにサポートがつきます。
また、オーバーハングをハイライトのつまみを調整すると、角度によって色付けしてくれます。これを目安にして、サポートを立てるか立てないかの判断をしてもいいと思います。
サポートの剥がしやすさを追い求めたい方は、↓の記事も参考にしてください。
関連記事:手でカンタンに剥がせる「専用サポート材フィラメント」を使ってみた!
テキスト
続いてテキスト機能です。文字形状ボタンをクリックします。
テキスト文字を入力して、フォントやサイズ、太さなどを変更します。簡易的なものであれば、このように文字を追加することができます。
ですが、動作が少し重くカクカクしてしまいました。
色付け
続いて色付けする機能です。組立てボタンをクリックします。
モデルを選択し、上の好きな色をクリックします。これでベースとなる色をつけることができます。
続いて横の色塗りボタンをクリックします。層ごとに色をつけたり、塗りつぶしをしたりすることができます。ツマミをスライドすると、層の高さを変更することができます。円形や球体といった形状で、色付けすることもできます。
ファジースキン(Fuzzy Skin)
ファジースキンは、「外壁の表面にテクスチャー模様」を付ける機能です。
「その他」タブをクリックします。
特別モードにある「Fuzzy Skin(ファジー壁面)のプルダウンをクリックします。
「なし」以外のどれかを選択します。今回は「すべての壁」を選択します。「ポイント距離」や「厚さ」の値を変えると、テクスチャーの程度を変更することができます。
この状態でプリントすると、↓のようにぬいぐるみっぽい感じで仕上がりました。※ フィラメントは、木質フィラメントを使用しています。
後ろ姿です↓。
プレビュー
プレビュー画面の解説をしていきます。
準備が完了したらプレビューボタンもしくは右上のスライスボタンをクリックします。しばらくするとスライスが完了してプレビュー画面になります。
各色のフィラメントの使用量を、確認することができます。今回の場合は、およそ21.74円のフィラメントを使うようです。
プリント時間は、ここで確認することができます。今回は1時間15分になっています。
また、色ごとにクリックできるようになっていて、表示したい色だけにしておくと、その色だけプレビューすることができます。余分なところを非表示にすると、こんな感じで白色だけ表示できます。
続いては、ここのプルダウンをクリックして「種類」を選択します。ここにずらっと調整項目が並んでいます。見たいところだけチェックを入れると、絞ってプレビューすることができます。
例えば、外壁だけにチェックを入れて他のチェックを外せば、外壁部分のみプレビュー表示されます。外壁ってどの部分を指すのか分からない場合には、このやり方で確認することができます。
スライサーソフトによって項目の解釈適用範囲は違うことがあるので、この画面で確認しておけば調整する時に役立ちます。
あとは速度や積層ピッチ、押し出し線幅でもプレビュー確認することができます。