ELEGOO MARS 2 PROの使い方およびレビュー

この記事について

家庭用向け3Dプリンターは、数万円から購入ができるようになりましたね。

 

そこで今回は、3万前後で購入できる「ELEGOO MARS 2 PRO Mono MSLA」という3Dプリンターを使ってみます。

 

ちなみにこの製品は「光造形方式」の3Dプリンターとなります。

 

  • 機械の構成、付属品
  • スライサーソフトのインストールや使い方
  • 造形手順
  • メリット、デメリット

 

今回扱う機械

 

同梱品

ある程度必要な備品が揃っているので、非常に助かります。

 

スクレーパーは2種類入っており、レジンタンクを掃除する時は「傷つきにくい方」を使用します。

 

elegoo mars 2 pro 同梱品

 

他に用意しておくと良い備品

備品名 説明
無水エタノール レジンタンクやトレイバットを清掃するのに使います。
キッチンペーパー レジンのふき取りに使用します。※ティッシュもあると良いです。
ゴム手袋 レジンやアルコールから手を守るため使います。
防臭マスク 匂いで頭が痛くなってしまう方は防臭マスクがあると良いです。
トレイ/バット 造形後のビルドプラットフォームを置きます。

 

<無水アルコール>   <ゴム手袋>   <消臭マスク>

  

 

機械の説明

本体は非常にコンパクトなため、場所を取りませんでした。

 

家庭向けだけあって、大きい物は造形できませんね。

項目 説明
機械サイズ 200mm(幅)×200mm(奥行)×410mm(高さ)
造形サイズ 129mm(幅)×80cm(奥行)×160mm(高さ)
重さ 6.2Kg

 

機構は簡易的で、パーツは多くありません。

elegoo mars 2 pro外観

 

初期調整手順

ここからは、初期設定の手順をまとめています。

 

①電源ケーブルを接続し、電源スイッチをONにします。

elegoo mars 2 pro背面

 

②ビルドプラットフォームを本体に取り付けます。

elegoo mars 2 pro ビルドプラットフォームの取り付け

 

③回転ノブを回し、固定します。

elegoo mars 2 pro ビルドプラットフォームノブ締

 

④続いて、付属の六角レンチを使用し、2か所のビスをゆるめます。
ゆるめることにより、プラットフォームが自由に動くようになります。

elegoo mars 2 pro ビルドプラットフォームゆるめる

 

⑤回転ノブを回し、レジンタンクを取り外します。

elegoo mars 2 pro レジンタンク取りはずし

 

⑥A4のコピー用紙を半分に切ったものを、下記のように置きます。

elegoo mars 2 pro 用紙をはさむ

 

⑦本体パネルの「tools」→「manual」→「ホーム」をタッチします。

elegoo mars 2 pro ビルドプラットフォームホームポジション移動

 

⑧ビルドプラットフォームが下り、ホームポジションで自動停止します。
停止したら、六角レンチを使いビス2点を締めます。

elegoo mars 2 pro ホームポジション

 

⑨紙を左右に動かし、「少し動く程度」になっていることを確認します。
確認できたら、そのまま紙を引き抜いてください。
※「紙が全く動かない」や「抵抗感がなく抜けてしまう」場合は、調整する必要があります。

elegoo mars 2 pro 紙がぬけないように

 

⑩「戻る」をタッチ→「Set Z=0」をタッチ→「confilm」をタッチします。
※この操作で、ビルドプラットフォームの位置が正しく設定されます。

elegoo mars 2 pro 位置登録

 

⑪「Manual」をタッチする。
「10.00mm」が選ばれている状態で、「↑」を数回タッチする。
※この操作でビルドプラットフォームを上げます

elegoo mars 2 pro ビルドプラットフォームを上げる

 

⑫ビルドプラットフォームがある程度上がったら、レジンタンクをセットし、回転ノブを回して固定します。

elegoo mars 2 pro レジンタンクをセットする

 

⑬「戻る」をタッチ→「Exposure」をタッチ→「Next」をタッチします。

elegoo mars 2 pro LED点灯テスト

 

⑭UVライトが点灯することを確認します。
※このUVライトが、材料を硬化させる役目を行いますので、しっかり点灯することを確認しておきましょう。

elegoo mars 2 pro UVライトテスト

 

⑮付属のシリコーンゴムシールをカバーのエッジ部分に取り付けます。

elegoo mars 2 pro カバーシリコン取り付け

 

スライサーソフト(chitubox)を使う

このままUSBメモリに保存されている「テスト用データ」で造形しても問題ありません。

ですが今回は、自分で設計したモデルを使いますので、まずはスライスソフトをインストールします。

 

スライサーソフトってなに?という方は、下記の記事も参考にしてください。
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chituboxをインストール

「CHITUBOX」というスライサーソフトをパソコンにインストールしていきます。

 

①付属のUSBメモリ内の「CHITUBOX64Install.exe」を実行します。
※USBメモリ内の「SlicingSoftware」→「windows64-bit System」に保存されています。

CHITUBOXインストールファイル

 

②「OK」ボタンをクリックします。

 

③「Next」をクリックします。

 

④「I Agree」をクリックします。

 

⑤「Install」をクリックします。

 

⑥「はい」をクリックします。

 

⑦「Finish」をクリックします。

 

chituboxの設定

①chituboxを起動し、設定ボタンをクリックします。

chitubox設定

 

②追加アイコンをクリックします。

chitubox機種追加

 

③ELEGOO MARS 2 PROを選択し、OKボタンをクリックします。

 

④追加されたことを確認します。
また、各タブには「ELEGOO MARS 2 PRO」用のパラメータ値が入っているので、調整したい場合はここから変更できます。

 

⑤画面左上の「ファイルを開く」アイコンをクリックします。

 

⑥ここで造形したいSTLデータを選択し、開くをクリックします。
※付属のUSBメモリの中にもテストデータが保存されています。

 

⑦今回は自分で設計した下記のモデルを使います。

造形モデル

 

⑧下記のサポートタブをクリックすることで、サポートの設定を行うことができます。
※今回のモデルはサポート不要なので設定しません。

chituboxのサポート設定

 

サポートってなに?という方は下記の記事も参考にしてみて下さい。
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⑨「スライス」ボタンをクリックします。

chituboxスライス

 

⑩スライス処理が完了すると、造形時間や使用する量が表示されます。
良ければ「保存」ボタンをクリックします。

chituboxスライス後

 

⑪保存先を指定する画面になりますので、USBメモリ内に保存します。
※「ctb」という拡張子のファイルが保存されます。

chitubox

 

造形開始

USBメモリに保存したデータを元に、造形を開始していきます。

 

①パソコンからUSBメモリを抜き、ELEGOO MARS 2 PROへ接続します。

elegoo mars 2 pro USBメモリ

 

②「Print」→「_モデル_v0.ctb」をタッチします。

ここで、ファイル名を日本語にしてしまったため、うまく読み込みませんでした。
なのでファイル名を「model.ctb」に変更したところ問題なく読み込みました。

elegoo mars 2 pro print

この後、「再生」ボタンをタッチすれば造形が始まりますが、まだタッチしません。

 

③続いて「レジンタンク」にレジンを注ぎます。
MAXと書かれた線まで注げるようですが、造形サイズ的に6割程度にしておきます。

 

今回はプラットフォームへの定着もよく、処理が楽な「水洗いレジン」を使用しました。

 

④パネルの再生ボタンをタッチして、造形を開始させます。
するとビルドプラットフォームがレジンタンクまで下りてきて、レジンに浸かります。

elegoo mars 2 proレジンに浸かる

 

⑤ここからは細かい上下動作が繰り返されます。
匂いもしますし、光による影響を受けてしまうので、カバーをします。

elegoo mars 2 proカバー

 

⑥画面に「Printing complete in ****」と表示されれば、造形完了です。

elegoo mars 2 pro造形完了画面

 

⑦下記の写真のように、逆さ吊り状態で出来上がります。
回転ノブをゆるめてビルドプラットフォームごと取り外します。

elegoo mars 2 proビルドプラットフォーム取り外し

 

⑧スクレーパーを使って、造形物を剥がします。
※ハンマーでスクレーパーの柄の部分を叩いて、取り外しました。

elegoo mars 2 pro造形物取り外し

 

後処理

①出来た造形物は、未硬化のレジンが付いているので、水でよく洗い流します。
キッチンペーパーでしっかり水気をふき取り、風通しのよいところで乾かします。

光造形物を水洗い

 

この後、光にあてておくことで強度が高まります。

 

硬化ライトなどを使うことで、短時間で硬化させることができます。

 

②ビルドプラットフォームは、キッチンペーパーやティッシュでレジンをふき取ります。

elegoo mars 2 proビルドプラットフォーム

廃棄については、硬化させてしまえば、燃えるゴミで捨てることが出来るようです。

 

③軽量カップに漏斗をセットします。
その中に、レジンタンクに溜まったレジンを注ぎ込みます。
※これを行うことで、「硬化したレジン」と「未硬化の液体レジン」を分けることが出来ます。

elegoo mars 2 proロートで分別

 

④軽量カップに溜まった液体レジンを、ボトルに戻します。

水洗いレジンをボトルに戻す

 

⑤レジンタンクや計量カップについたレジンは、アルコールで掃除して完了です。

 

少し余談ですが、造形が完了したままの状態で1日放置してみました。

目的は、レジンタンクに残っているレジンは硬化してしまうのかを知りたかったからです。
※ちなみにカバーをしたままの状態です。

結果は、ほとんどが無事で、問題なく再利用できました
ですが、少しだけ膜ができていました。
レジンタンク内に残った膜

 

総評

今回は、セットアップを一通り行うことができました。

FDMと違い手間がかかる部分もありますが、良い物が造形できますね。

 

  • 価格が安い。
  • 造形精細度が高い。
  • 省スペースで設置できる。
  • Mars 2 Proは、消臭機能が付いているのでありがたい。

 

  • 匂いがあるので、換気する必要はある。
  • 外部の光が当たりにくい場所に置く必要がある。
  • 後処理に手間がかかる。
  • 大きい物が造れない。

 

今回使用した商品

 

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今回は光造形方式の3Dプリンターをご紹介しましたが、FDM方式というものもあります。

 

↓では家庭向け3Dプリンターで高性能な「Creality Ender-3 S1」の実機レビューをしていますので、参考にして下さい。

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