3Dプリンターでは、0.2mmノズルを使うことで、精密なプリントを行うことができます
- 0.2mmノズルとは?
- 0.2mmノズルを使うメリット
- 0.2mmノズルを使うデメリット
- 造形した結果
Bambu lab A1 miniで0.2mmを使う
こちらの動画も参考にしてください↓
0.2mmノズルってなに?
そもそもノズルとは、溶解させた樹脂を「目的とする線幅で排出するためのパーツ」です。
下の写真を見て分かる通り、穴の大きさが違っています。
一番小さい0.2mmノズルを使うと、細い線が排出されることになります。
0.2mmノズルを使うメリット
細かい部分の再現性が高い
これが最大のメリットになります。
0.2mmノズルを使うデメリット
プリント時間が長くなる
0.4mmや0.6mmノズルに比べて、プリント時間が長くなります。
そのため、大きいモデルをプリントするのには不向きです。
実際につくってみた造形例
ここからは、実際に造形したものをご紹介します。
造形①
まずは下記のような、10mm前後のネジを作ってみます。
項目 | 外寸 | |
① | 雌ネジ | 10.5mm(w)×10.5mm(d)×6.4mm(t) |
② | 雄ネジ | 11.2mm(w)×11.2mm(d)×14mm(t) |
グリップ部分が特徴的で、「ギザギザ形状」になっています。プリント時間は20分ほどで終了しました。
プリント結果はこうなりました。
ギザギザな部分は、比較的きれいにできあがっています。
造形②
今度はもっと小さいネジをプリントします。
項目 | 外寸 | |
① | M6の雄ネジ | 8.7mm(w)×8.7mm(d)×23.2mm(t) |
② | M4の雄ネジ | 5.8mm(w)×5.8mm(d)×15.5mm(t) |
③ | M3の雄ネジ | 4.3mm(w)×4.3mm(d)×11.6mm(t) |
一括で造形しましたので、時間は38分ほどかかりました。
では造形結果です。
比較用にペンと一緒に撮影しました。実際にナットに組付ける事ができます。
一番小さいM3ネジをアップで見るとこのような感じです。
0.4mmノズルでは、ここまで再現することはできませんね。
参考までに、誤差を計ったところ±0.1mm程でした。
造形③
次はさらに小さいモデルをプリントをしてみようと思います。
項目 | 外寸 | |
① | ブロック | 3mm(w)×3mm(d)×5mm(t) |
② | 円柱 | 半径1mm×5mm(t) |
では造形結果です。
造形物を何度か落としてしまい、探すのに苦労しました。
ブロックと円柱がうまくはまりました。
まとめ
項目 | 説明 | |
① | 0.2mmノズルってなに? | 線を排出するためのパーツ。それの最小版。 |
② | 0.2mmノズルを使うメリット | 細かい部分の再現ができる |
③ | 0.2mmノズルを使うデメリット | プリント時間が長くなる |
④ | 造形物 | 精密な造形が可能 |
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