【Bambu Lab】A1 mini combo(AMS Lite)を徹底レビューした!【低価格・マルチカラー・ノズル交換が簡単】

bambulabA1mini_review_徹底レビュー

今回は、BambuLab(バンブーラボ)の「A1 mini」という3Dプリンターを、いろいろ触ってみたので、ご紹介します。

 

実際のところどうなの?と疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください。

 

Bambu Lab A1 miniについて

A1 miniは、マルチカラーや、オールオートキャリブレーション、高速プリントなどの、多くの機能を搭載しています。それにも関わらず、低価格で購入することができます。

 

購入は、国内で、しっかりサポートを受けることができる「サンステラ」さんがおすすめです。

 

初めての方でも安心して、運用することができます。

 

関連記事:Bambu Studioの基本操作・使い方・機能・ダウンロード・インストール

 

ワークサイズの一回り大きい、Bambulab A1もあります↓。

関連記事:【超おすすめ機!】Bambulab A1を徹底レビュー!

 

動画で見る

本記事は、動画でもご視聴することができます↓

 

水溶性サポート材も使ってみました! かなり使い勝手がよかったので、こちらの動画もご視聴ください↓

 

使ってみてわかった! A1 miniの特徴・メリット【5選】

まずは、A1 miniの特徴・メリットをご紹介します。

 


① マルチカラープリントができる

Bambu Labさんといえば、マルチカラーのイメージをお持ちかと思いますが、A1 miniでも、多色プリントをすることが可能です。

bambulabA1mini_review_マルチカラー

 

AMS Liteという装置を併用することで、最大4色を使い分けて、3Dプリントをすることができます。

bambulabA1mini_review_AMS lite

 

それぞれテフロンチューブを通ってエクストルーダーへ送られます。必要に応じて、ロード・アンロードが自動的に行われ、変わる変わるプリントしていきます。

bambulabA1mini_review_テフロンチューブ

 

Bambu Studioというスライスソフトで、色の使い分け設定をする必要はありますが、実際にプリントは、難しいところはありませんでした。

bambulabA1mini_review_bambustudio

 

PLAで試した限りでは、色の継ぎ目もすごく綺麗に出力できていて、とても高性能だと感じました。

bambulabA1mini_review_多色プリント

 

 


② 動作音が静か

A1 miniには、「アクティブモーターノイズキャンセリング」という機能を搭載しています。

 

その機能がオンになっている時は、確かに静かだったので、結構変わるもんだなと実感しました。

bambulabA1mini_review_ノイズキャンセリング

 

実際に騒音量を測ってみると、およそ「63dbから66db」くらいありました。予想に反して、まぁまぁありましたね。

bambulabA1mini_review_騒音量・静音

 

この値が上がった原因は、ファンの音だと思いますが、実際には、この値よりも静かに感じました。

 


③ 各調整項目は自動化

面倒な調整は、ほぼオートになっていますね。

 

例えば、「Zオフセット」や「レベリング」「フィラメントのロード・アンロード」あたりは、当たり前に、搭載されています。

 

それ以外には「自動振動キャリブレーション」があります。これは、高速プリントによって起きる揺れを補正してくれる機能です。最近のハイスピード3Dプリンター機にも搭載されていて、造形物の仕上がりに影響しないよう自動調整してくれます。

bambulabA1mini_review_自動振動キャリブレーション

 

あと他には「自動流量補正キャリブレーション」があります。これは、ノズル内の内圧を測定して、樹脂の出しすぎや、少なすぎを防止するための機能です。

 

確かに造形物表面の線は、ちょうどいい感じに見えています。これで、見た目が良くなったり、失敗が減らせるのはいいですよね。

bambulabA1mini_review_マルチカラー

 

 


④ 超高速プリント

小さい機種だからといって、スピードにも妥協していません。最大500mm/sの速度を出すことができ、3DBenchyは、14分ぐらいでプリント可能です。

bambulabA1mini_review_500mm/s超高速プリント

 

ただし、マルチカラーの場合は、色の切り替えがありますので、長いプリント時間が必要な場合もありました。それでも、高速プリントができるので、かなり時間短縮になっています。

 

低価格にも関わらず、業界でもトップクラスの速度を出せているようです。

 


⑤ ノズル交換が簡単

A1 miniのノズルユニットのストローク部分は、マグネットになっていて、そもそもネジがないんですよね。それでもしっかりと位置決めされていて、外れることもなさそうです。

bambulabA1mini_review_ノズルはマグネット式

 

取り付ける時は、こんな感じでマグネットで取り付け、前からロックをします。かなり簡単設計になっています。

bambulabA1mini_review_ノズル前からロックする

 

ちなみにノズルは、真鍮製ではなくステンレス製のようです。形状はとてもスリムで、ストローク部が長めに設計されています。

bambulabA1mini_review_ステンレス製ノズル

 

これまでの一般的なノズルとは、ちょっと違いますね。

 

 


⑥ それ以外の特徴

それ以外の特徴について、サクッと説明していきたいと思います。

 

項目 スペック(仕様)
ホットエンドの最高温度: 300 ℃
ノズル直径(付属): 0.4mm
ノズル直径(オプション) 0.2 mm, 0.6 mm, 0.8 mm
フィラメント直径: 1.75mm
ビルドプレートの最高温度: 80℃
PLA, PETG, TPU, PVA: 推奨
ABS, ASA, PC, PA, PET,
Carbon/Glass Fiber Reinforced Polymer:
推奨ではありません。
寸法: 347 x 315 x 365 mm³
重量 : 5.5Kg
接続: Wi-Fi, Bambu-Bus
監視カメラ: ローレートカメラ (最大1080P) タイムラプス対応
ストレージ: Micro SD Card
スライサー: Bambu Studio(SuperSlicer、PrusaSlicerやCuraなど)も対応しますが、全ての機能を使えない可能性があります

ノズルは、300℃まで上げることができます。ここだけ見ると、ABSやPCPAなんかもいけそうな気はしますが、エンクロージャーがないことや、ビルドプレートの温度が、80℃までしか上がりませんので、PLAやPETGなどがメインになりそうです。

 

ノズルは0.2mmや、0.8mmもいけるようです。重量は5.5kgあります。持ってみて思いましたが、小柄ながら、重さはズッシリでした。

 

接続方法については、「Wi-Fi接続ができる」のと「microSDカード」が使えます。microSDカードを使う場合は、パソコンにリーダーがない方は、用意が必要です。

 

カメラが搭載されているので、映像やタイムラプスを利用することができます。

 

使ってみてわかった! A1 miniの注意点【2選】

A1 miniの、注意しておきたい点をご紹介します。

 


① フィラメントの消費量が多い点

マルチカラープリントをする場合は、色を変えるたびに「フィラメントの切り替え処理」と「ワイプタワーのプリント」を行います。

 

その分、フィラメントの消費量が多くなります。

 

色の切り替え動作が多いと、そのたびにロード・アンロードされるので、こんな感じ↓で、樹脂のカスが溜まっていきます。

bambulabA1mini_review_カラー切り替え樹脂のカス

 

また、試し書き用のタワーも造形されますので、その分の消費も増えます。

bambulabA1mini_review_ワイプタワー

 

ただ、タワーの大きさは小さくすることはできますので、適宜調整すればいいと思います。

bambulabA1mini_review_ワイプタワーを小さくする

 


② プリント時間がかかる点

これも多色プリントに限った話ですが、ノズルの切り替えが多いほど、プリント時間が長くなりやすいです。

 

これは、着色する構成によって、大きく変わってくるようです。

 

試した限りだと、このように「レイヤーごと」に色を変えた方が、短時間で済みます。

bambulabA1mini_review_レイヤーごとに色を付ける

 

たとえば、3層目から20層目は青にして、21層目から40層目を黄色にするといった具合だと、少ない切り替えで済みます。

 

また、一方でこの画面のように、側面部のみに色付けしてしまうと、切り替え動作が頻発してしまい、プリント時間は長く必要になるようです。また、同時にフィラメントロスも多くなります。

bambulabA1mini_review_側面部に色付け

 

 

同梱品について

同梱品を解説していきます。

 


今回は、AMS Liteが一緒に同梱されている「A1 mini Combo」の同梱品を確認します。

 

 

同梱品を取り出してみました。コンボではありますが、そこまでたくさんの備品があるわけではありませんね。あまり見慣れないパーツだったので少し新鮮です。

bambulabA1mini_review_同梱品一覧

 

A1 mini本体は、およそ組み上げられた状態で入っています。Plug-N-Play(プラグエヌプレイ)といって、Bambu Labさんで、調整が終わっているものを出荷しているようです。セットアップは、およそ20分程度で終えられるようです。

 

細かい備品を見ていきます。六角レンチは、L型ではなくT型です。グリスやノズル清掃棒など入っています。

bambulabA1mini_review_同梱品、工具、グリス、ねじ

 

クイックスタートマニュアルです。全て日本語表記で、とても見やすかったです。丁寧に説明されていて、迷うところはほとんどありませんでした。

bambulabA1mini_review_日本語マニュアル

 

フィラメントカラー色の見本が入っていました。中にはカードが入っています。

bambulabA1mini_review_カラー見本

 

AMS Lite用のスプールホルダーです。フィラメントをセットする際に使います。

bambulabA1mini_review_スプールホルダー

 

いろいろプリントしてみた結果

いろいろなモデルを、プリントしてみた結果をご紹介いたします。

 


① 3DBenchy

最初は3DBenchyを、3色でプリントしたものですが、とてもキレイです。

bambulabA1mini_review_3Dbenchy

 

オーバーハング部も全く問題なく、色のつなぎ目を触ってみても、かなり滑らかに仕上がっていました。

 


② スクレーパー

これもSDカードに入っていたデータです。2色でプリントしています。

 

これくらいなら、単色とほぼ変わらない時間で、プリントすることができます。

 


③ パンダ

こちらも、付属のSDカードに入っていたモデルです。3色で作りましたが、いい感じです。

bambulabA1mini_review_パンダ

 

ビルドプレートは、「テクスチャーPEIプレート」なので、底面の仕上がりはこのようになります。

bambulabA1mini_review_テスクチャPEIプレート

 

造形線がほとんどなくなりますので、3Dプリント感を薄めることができます。

 


④ お城

続いて、レゴっぽい感じのお城のモデルです。うまい具合に、おもちゃっぽさが出てくれてます。

bambulabA1mini_review_レゴっぽいおもちゃ

 

オーバーハング部が、やや樹脂ダレしていますが、石壁などはとても滑らかです。

 

こちらは底面部です。サポートは立てていないのですが、それにしては、キレイな仕上がりです。

bambulabA1mini_review_底面部(ブリッジ部)

 


⑤ アクセサリー

続いて平たいモデルです。こういったのは短時間でプリントできますので、マルチカラーに向いてそうです。

 

以前にCURAで、マルチプリントするやり方をご紹介しましたが、それよりも、圧倒的に簡単でキレイにプリントすることができます。

関連記事:【CURA】2色・3色・多色造形プリントする方法

 

Bambu Studioについて

スライサーソフトは、Bambu Studioを使うことを、おすすめされています。

 


ソフトウェアは、丁寧に作り込まれている感があり、日本語対応もしていてこちらも使いやすかったです。

bambulabA1mini_review_BambuStudio画面

 

色付けする際は、こんな感じで、好きなところの色を塗りつぶすことができます。

bambulabA1mini_review_BambuStudio色の塗りつぶし・色付け

 

また、レイヤー単位で着色することもできます。高さ調整欄で範囲を増減させると、対象のレイヤー全てに、色をつけることができます。

bambulabA1mini_review_BambuStudioレイヤーごとに色付け

 

簡単にできますし、面白かったです(*´ω`*)

 

ただ、モデルの側面に着色すると、プリント時間が長くなりますので、スライス結果などよく確認してから、プリントする必要があります。

bambulabA1mini_review_スライス時間

 

Bambu Studioには、リモート操作できる機能があります。

 

クラウドにアカウント登録しなくても、宅内のネットワーク内で、リモート操作(ローカルモード)をすることができます。

 

操作画面はこんな感じです。プリント状況を確認したり、操作をすることも可能です。カメラの画質をテストしてみると、カクカクしていました。手を振っているんですが、ちょっと追いついてない感じです。

bambulabA1mini_review_リモート操作・カメラ映像

 

カメラに関しては、造形状況の確認程度という感じでしょうか。

 

A1 miniで水溶性サポート材を使ってみた結果

水溶性サポートを使ってみた結果、とても精度の高いものを作ることができました。動画を見てみてください↓

 

キーキー・キュッキュ・ギュッギュ音(異音)が鳴る症状について

少し使っていると、プラットフォームテーブルが動くたびに「キーキー音」が鳴ってしまいました。

 

その対応方法をご紹介いたします。

 

症状や原因

プラットフォームテーブルが動くたびに「キーキー」や「キュッキュッ」「ギーギー」と言った異常音がします。手で動かしても鳴るので、分かりやすいです。

 

大きい音もあれば、小さい場合もあります。最初は音はしませんでしたが、使っていると症状が起き始めました。

 

ベルト駆動には、プーリーが使われていますが、ここに負荷がかかり音が鳴ります。

bambulab a1 mini_プーリー異音

 

対処としては、グリスを塗布することで良くなる場合があります。A1 miniには、グリスが付属しているのでそれを使うと良いです。

 

無ければ、汎用のでも効果はあると思いますが、試してはいないので、自己責任でお願いします。

 

対処方法

グリスを塗布する手順ををご紹介します。※正規のやり方は、販売店に問い合わせしてください。作業は自己責任でお願いします。

 


① ↓このように底面を上に向けます。エクストルーダー部が邪魔になるので、机を利用すると作業しやすいです。

 

② 六角レンチを使って、ネジを取り外します。タッピングネジで固定されています。↓ここの2つ以外のネジを、全て外します。

bambulab a1 mini_底面のタッピングネジを外す

 

六角レンチは、力の入れやすいT字タイプがオススメです。

 

③ カバーを外すとこのようになっています。

bambulab a1 mini_底面カバーを取ったところ

 

④ 右上にプーリーがあります。※ベルトに隠れて見えにくいですが。

bambulab a1 mini_プーリー

 

⑤ 今回は、付属のグリス(消音潤滑油)を使ってみました。

bambulab a1 mini_グリス消音

 

⑥ ベルトとプーリーの隙間に注入します。

 

⑦ テーブルを前後に動かして、音が消えたかを確認します。最初、プーリーの右側の隙間に注入しましたが、音が消えなかったので、左に注入したところ、音が消えました。

bambulab a1 mini_テーブルを動かす

⑧ 逆の手順で、カバーを締めれば完了です。

 

YouTubeで、本ブログの内容を分かりやすくを解説しています

 

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