【おすすめ】六角レンチの選び方

L型六角レンチ

六角レンチについて、以下のような疑問はないでしょうか?

・ 選ぶポイントを知りたい。
・ おすすめの六角レンチを知りたい。

 

本記事では、このような疑問にお答えしています。

 

六角レンチには「4つのタイプ」がある

六角レンチには、以下の4つのタイプがあります。

 

① L型(字)タイプ

各サイズがセットになっている、オーソドックスなタイプです。

 

② T型(字)タイプ

持ち手があるので、最も力を入れたい場合に使うタイプです。

 

③ ドライバータイプ

持ち手がドライバー形状になっています。収納がしやすい形になっています。

 

④ 折りたたみタイプ

折りたたみができるので、持ち運びに便利なタイプです。

 

それぞれの特徴をまとめると↓のようになります。

良い点 悪い点
L型(字)タイプ ・各サイズがセットになっている。
・収納スペースをとらない。
・小回りが利く。
・持ち手がない、力をかけにくい。
T型(字)タイプ ・力をかけやすい ・広い収納スペースが必要。
・小回りが利きにくい。
ドライバータイプ ・力をかけやすい
・収納に優れている
・小回りが利きにくい。
折りたたみタイプ ・収納に優れている
・各サイズがセットになっている。
・力(トルク)をかけにくい
・持ち手がにぎりにくい。

 

選び方のポイント①

もっとも大切なポイントは「何に使うか」をはっきりさせることです。

 

たとえば大型機械のメンテナンスでは、ボルトの締め付けが求められます。そこで力をいれやすい「T字タイプやドライバータイプ」が良いでしょう。また、家庭用3Dプリンターのように小回りがほしい場合は、L字タイプや折りたたみタイプが向いています。

 

用途別にまとめてみました↓

L型タイプ T型タイプ ドライバー
タイプ
折りたたみタイプ
小型家具の組み立て
大型家具の組み立て
家庭向け3Dプリンター
自転車
(ロードバイク)

小型機械
大型機械

↑取り扱うものの大小によっても、使い分ける必要があります。

 

選び方のポイント②

ではタイプが決まった後は、「タイプごとの選び方」をご案内していきます。

 

L型(字)タイプの選定ポイント

L型(字)タイプは、以下の3つを基準にして選びましょう↓

① 柄の長さ
② ボールポイントの有無
③ 色の有無

 

① 柄の長さ

何に対して使うかによって、適正な柄の長さが変わります。

 

たとえば家庭用3Dプリンターのように、広くないスペースで作業をする場合は、柄の短いものが扱いやすくなります。また自転車であれば、取り回しスペースがありますので、柄の長いものの方が向いています。

 

② ボールポイントの有無

ボールポイントとは「柄の先端がボール状になっているレンチ」のことです。

六角レンチ_ボールポイント

 

↓レンチが直角に入らないような場合でも、締めたり緩めたりすることができます。

六角レンチ_ボールポイント_ナナメから入れることができる

↑これがあると「ボルトに対してナナメから差し込むことが可能」です。

 

ただしナナメ差しは、強く締めるのには向いていませんので注意しておきましょう。

 

③ 色の有無

L字タイプは「色によってサイズが分けられている」ことが多いです。

ベッセル_六角レンチ_色分け

レンチが何本もあると、取り違えがおきやすいですが、色分けされていると、間違いをへらすことができます。

 

私は機器メンテナンスで使いますが、色わけされている方が圧倒的に使いやすいです。

 

T型(字)タイプの選定ポイント

L型(字)タイプは、以下の3つを基準にして選びましょう↓

① 握りやすさ
② 収納スペース

③ 穴のサイズ確認

 

① 握りやすさで選ぶ

持ち手が、にぎりやすいものを選ぶようにしましょう。

T型タイプの六角レンチ

メーカーによって、持ち手の形はさまざまです。たとえば丸みのあるものや角張ったもの、または大きさの違いもあります。握った時にストレスの少ないものを選ぶのがポイントです。

 

② 収納スペースが十分にあるかを確認する

保管するスペースが、確保されていることを確認しましょう。

 

持ち手の形状によって、工具カバンに入らないことがあります。他のドライバーを収納している場合は「ドライバー型の六角レンチ」のほうが収まりが良いことがあります。

 

③ 六角穴のサイズを確認

六角穴のサイズ」を、予め確認しておきましょう。

六角穴のサイズ

六角穴のサイズは異なりますので、それに合わせた六角レンチを選ぶ必要があります。もし間違えてしまうと、買いなおしが必要となります。

 

ドライバータイプの選定ポイント

ドライバータイプは、以下の2つを基準にして選びましょう↓

① にぎりやすさ
② 収納スペース

 

① にぎりやすさ

これもT字タイプと同じく、握りやすいものを選びましょう。

 

T型には、滑り止めがないことが多いですが、ドライバータイプには付いている場合があります。握り方がT型と異なりますので、ストレスが少なく、力の入れやすいものを選ぶようにしましょう。

 

③ 六角穴のサイズを確認

六角穴のサイズ」を、予め確認しておきましょう。

 

折りたたみタイプの選定ポイント

折りたたみタイプは、以下の2つを基準にして選びましょう↓

① 持ち運びやすさ
② レンチのサイズを確認

 

① 持ち運びやすさ

折りたたみタイプは、なんと言っても持ち運びやすさを重視します。

 

折りたたんだ時に、「重すぎないか?スペースを取りすぎないか?」を確認するようにしましょう。

 

② レンチのサイズを確認

折りたたまれている各レンチのサイズを確認しましょう。

 

商品によって、折りたたまれているレンチの数は異なります。多いほど使いやすさや、持ち運びに影響しますので、改めて「所持しておく目的」を明確にしておくことが大切です。

 

最初から良いものを買うべき?

おすすめは「最初から良いものを使うということ」です。

 

私自身、最初のうちは安いものを使っていました。ところが機器メンテナンスをする中で、買いなおしを余儀なくするハメになり、結果的に高くついてしまいました。良いものは、以下のようなメリットがあると感じます。

 

① ビスがなめにくい

安定しているレンチは、精度が高いため、ビスがなめにくいという特徴があります。

 

一度なめてしまうと、ビスの取り外しができなくなることがあります。

 

② 意図したとおりに取り扱える

ボルトから抜きたいと思った時に、六角レンチを思い通りに抜くことができます。

 

あたりまえじゃないの?と思う方もいらっしゃいますが、精度が低いレンチは、抜きたい時に抜けなくなるということが起きます。

 

おすすめ商品

ここからは、おすすめの六角レンチをご紹介していきます。

 

L型(字)タイプ

ベッセル(VESSEL) 8906BP

サイズは(1.5、2.0、2.5、3.0、4.0、5.0)の6本セットになっています。サイズがお手頃で、色による識別ができます。お値段もお手頃ですので、最初の1品にピッタリです。

 

Wera(ヴェラ) 950SPKL

言わずと知れたWeraです。長辺は、ボールポイントになっています。サイズは(1.5、2.0、2.5、3.0、4.0、5.0、6.0、8.0、10.0)の9本がセットになっています。それなりのお値段がしますが、なめにくいと言う評判も多く、重宝する一品です。

 

T型(字)タイプ

Beta(ベータ)T型六角レンチ 96T

持ち手部分にも六角レンチが付いているので、よりトルクをかけたい時に使うことができます。

 

TRUSCO(トラスコ) T型六角棒レンチセット 8本組 TSRR-8S

T型六角レンチをまとめて用意したい場合は、セットがお得です。

 

ドライバータイプ

アネックス(ANEX)六角ドライバー

グリップ部分が比較的細めなので、収納に向いています。安価なわりに精度が高い一品です。

 

折りたたみタイプ

ホーザン(HOZAN) W-98

10本セットの折りたたみタイプです。精度が高く、頑丈なので工具カバンに入れておきたい一品です。

 

TRUSCO(トラスコ)TNB7Sナイフ式

トラスコの折りたたみ(ナイフ)式です。6本(1.5、2、2.5、3、4、5、6)がセットになっていますが、何れもボールポイントがあります。ナナメからしかアクセスできないようなビスを取り扱う場合に最適です。

 

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