PolyBox(フィラメント防湿ボックス)を実体験レビュー!

 

フィラメントの問題点

フィラメント樹脂は湿気を吸収する性質があるため、そのまま常湿で置いておくと一気に状態が変化してしまいます。吸水率は樹脂の種類によって異なりますが、ひどい場合は1日~2日で吸湿具合を実感できてしまいます。

 

吸湿してしまうことが、「さまざまな不具合の原因」を作り出してしまいます。

 

吸湿してしまうとどうなるのか?

 

3Dプリンターをご使用の方はご存じかもしれませんが、新品のフィラメントは真空状態でパッケージされている上に、加えてシリカゲル(除湿剤)が同封されています。それほど湿気の影響が怖いのです。

 

では、吸湿してしまうとどうなるのでしょうか?

 

主に下記のような症状が発生しやすくなります。

  1. ノズル詰まりが発生しやすくなる
  2. ノズルからの排出時にフィラメントが水分蒸発し「気泡穴」が空く
  3. 表面の仕上がりがスカスカになる
  4. 糸引きが発生しやすくなる
  5. 強度が低下して、造形物が破損しやすくなる
  6. フィラメントの劣化が早くなるため、交換頻度が増え、コストがかかる

 

下記の写真は吸湿してしまったフィラメントを使用して、ノズルから排出された造形線です。線の中に「気泡」が入ってしまっています。強度が著しく低下しているため、手で簡単に切ることが出来てしまいます。※造形中は水分が蒸発する音(パチパチ音)がします。

吸湿したフィラメント

 

吸湿させにくくする対策

では対策はどうすればよいのでしょうか?

 

答えとしては「フィラメントを常に湿度の低い環境で使用すること」が非常に大切となります。PolyBoxと言う防湿ツールは造形しながらも防湿が可能です。実際にPolyBoxを体験しましたのでレビューします。

 

 

Polyboxの用途を理解する

今回は、Polyboxを実際にレビューしました。いくつかのポイントはありますが、これはそもそもどういう商品なのでしょうか。まずは、使用用途を正しく理解しましょう。

 

どういうことかというと、この商品は「フィラメントに帯びた湿気を除去してくれるもの」ではありません。正しくはフィラメントに湿気を帯びにくくするもの」です。

 

というのもフィラメントは一旦吸湿してしまうと、なかなか除湿できないのです。よって、吸湿してしまう前に防湿をしておきましょうということになります。軽度なものであれば除湿をしてくれますが、基本的には商品名の通り「防湿」が目的となります。そのためフィラメント開封後は、早めにセットする必要があります。

 

PolyBoxのメリット

  1. 造形中も防湿効果がある
  2. 保管BOXの役割がある
  3. 湿度管理ができる

造形中も防湿効果がある

なんと言っても、「使用(造形)しながらも」防湿効果を得られるというところです。一般的に3Dプリンター本体に付随しているフィラメントセット場所は、防湿効果がないため吸湿の影響が大きくなってしまいます。ところがPolyBoxは常に低湿度の運用ができます。

 

PolyBox内の構造は、フィラメントのボビンがスムーズに回るように設計されています。

 

そして製品からチューブが伸びており、その中をフィラメントが通って、3Dプリンター本体内に送ることが出来ます。

 

保管BOXの役割がある

通常、使用していないフィラメントは密閉できるBOXに保管しておく必要があります。

 

ところが、他のフィラメントを使いたい場合は入れ替えなければなりません。これが地味に手間です・・・。PolyBoxの場合は常に低湿度の為、入れっぱなしのままで良く、わざわざセットしなおす手間がありません。フィラメントの種類を頻繁に変える場合は、手間がかかりません。

 

湿度管理が出来る

 

本体には湿度計がついており、BOX内の湿度を管理できます。それにより低湿度状態の管理がしやすくなっています。

 

一応、すき間も空いているので追って除湿剤の追加もできます。

 

同梱品について

同梱品の中には、除湿剤やフィラメントのボビンをスムーズに回す為のベアリング・軸が同梱されています。
フィラメントは2個セットできるようになっています。

PolyBox同梱品画像
PolyBox同梱品画像

 

導入した感想

非常に効果があったと思います。一番よかったと思うことは、造形が終わってもそのままに出来る事です。「早く除湿剤のある保管BOXにしまわないと!」という心配が一切ありません。そして吸湿性の高いPVA(水溶性フィラメント)などをダメにしてしまう頻度が減り、購入回数を減らすことが出来て無駄な出費を抑えることが出来ました。

 

PolyBoxについて