フィラメントの保管について、こんな悩みはありませんか?
・ 長い期間、保管したい。
・ 吸水率の高いフィラメントを保管したい。
・ かんたんに保管したい。
この記事では、以上のような疑問を解消しています。
私自身、業務用3Dプリンターのサポートを行っておりますので、この経験がお力になれれば幸いです。
吸湿させてはいけない理由
本記事では割愛しますが、もっと詳しく知りたい方は↓の記事を参考にして下さい。
3Dプリンターで、こんな悩みはありませんか? ・ 仕上がりが良くない。 ・ 糸引きが多い。 ・ フィラメントがパキパキ折れる。 ・ フィラメントが湿気ている。 それは「フィラメントの防湿・乾燥・保管方法[…]
保管方法の問題
① 空気が残ってしまう
↓のように、通常のジップロックは、中に空気が残ってしまいます。
1回程度であれば問題ありませんが、これを何度もくりかえすと吸湿が早くすすみます。
② 閉め方が甘くなりやすい
通常のジップロックは、スライダーが付いていない上、ファスナーが一つしかありません。
↑スライダーを使わないと、閉め方が甘くなり、密閉状態になりません。
ひとたび吸湿すると元に戻らない
私も実際に試したところ、フィラメントドライヤーを使っても、完全に乾燥することはできませんでした。
つまり、最初に保管するときの対策が、とても大切になります。
真空パック(圧縮袋)をオススメする理由
① 空気をぬくことができる
密閉できることに加えて、空気を抜くことができます。
真空状態にすることで、ある程度の長い間、保存することができます。
② かんたんに使える
ご家庭にあるような掃除機で、かんたんに真空状態にできます。
↓圧縮袋には、丸い穴が空いています。
↑ここから空気を吸い出せば、真空状態をつくることができます。
③ まとめて保管できる
大きめの圧縮袋を使えば、一袋にまとめて保管できます。
1個ずつ入れてもいいですし、何個か入れることもできます。
↑左が1個で、右が2個入れた例です。
またボックスに比べて、省スペースで保管することができます。
真空パック(圧縮袋)を使った保管方法
① まず圧縮袋にフィラメントを入れます。
② この時に、乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れておきます。
乾燥力がもっとほしい場合
その場合は、「強力乾燥剤」というものがあります。
↑シリカゲルの4倍~7倍の吸湿力があります。
吸水率の高いフィラメントや、状態が良くない場合にオススメです。
強力乾燥剤の効果を実際に検証しましたので、↓も参考にして下さい。
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③ スライダーを動かして、ダブルファスナーを閉めていきます。
↑このとき、強めの力でスライドすると、しっかり密閉できます。
④ 丸いフタを開けて、掃除機で吸い込みます。
⑤ すかさずフタを閉めれば、完了です。
おすすめの真空パック(圧縮袋)
ZWMY 圧縮袋6枚組【60 * 40cm】掃除機対応
本来は、衣類や寝具を入れる袋ですが、フィラメント保管にも有用に使えます。
① サイズ感がちょうど良い
1枚で、フィラメントを2個入れることができます。
ボックスタイプではないので、保管はかさばりません。
② ダブルファスナー
ダブルファスナーになっているので、密閉漏れしにくいです。
③ 密閉スライダー付き
専用スライダーで締めれば、すばやく確実に密閉することができます。
↑どこかの口が開いているということが無くなります。
3Dプリンター用真空パック・ポンプ付き
3Dプリンターフィラメント用に、ポンプ付きの真空パックが販売されています。
掃除機がない人は、こちらでも良いかもしれませんね。
ただし、1パックにつき1つのフィラメントしか入れれないサイズです。
保管品がたくさんある場合は、注意しましょう。
おすすめ記事
以下の症状が起きる場合は、正しい防湿対策ができていない可能性があります。
・「糸引きがおきやすい」
・「フィラメントが折れやすい」
↓の記事では、防湿対策をまとめていますので、参考にしてみてください。
3Dプリンターで、こんな悩みはありませんか? ・ 仕上がりが良くない。 ・ 糸引きが多い。 ・ フィラメントがパキパキ折れる。 ・ フィラメントが湿気ている。 それは「フィラメントの防湿・乾燥・保管方法[…]