3Dプリンターは数年前と比べると、各段に進化を遂げています。
そして低価格化も進んでおり、30万~50万でかなり良い製品を購入できるようになりました。
1.ダヴィンチ Super
オフィスや工場向けにもかかわらず安価に購入することができます。
シングルエクストルーダーながらも、業界マストとなりつつある自動水平調整や多種類のフィラメントが使える点が魅力的です。
<300mm角の広い造形エリア>
<幅広いフィラメントの取り扱い>
3Dプリンター業界では、フィラメントの取り扱いが廃止になることも珍しくないため、サードパーティ製のものを取り扱えるのは安心に繋がります。
<自動キャリブレーション調整>
プラットフォームの水平レベル調整を自動で行ってくれるので、安定した精度で造形することができます。
<取り出しが簡単なエクストルーダー>
交換は面倒で、昔の3Dプリンターでは問題になっていましたが、簡単に取り外せるようになったことでメンテナンスが楽になっています。
<停電復帰機能>
停電がおきても、途中から印刷を再開することができます。
<レーザー刻印機能(オプション)>
画像データを元にして刻印することができますので、ちょっとした文字などをきれいに刻印するのに便利そうです。
<サポート体制>
基本的にはセンドバックですが、オンサイト保守サポート(訪問)を行っているのも特徴的です。
2.FLASHFORGE Creator3 Pro
この価格でデュアルエクストルーダーを搭載しており、コピー造形やミラー造形をすることができます。
デュアルエクストルーダーの利点は下記の記事を参考にしてください。
FDM方式の3Dプリンターの「デュアルヘッド」には、どのような利点があるのでしょうか? 経験を元にまとめましたので、購入検討の手助けになれば幸いです。 デュアルヘッドとは? エク[…]
<2色・コピー・ミラー造形可能>
近年では、FDM3Dプリンターにも生産性が求められてきていますので、効率よく作りたい場合は、デュアルエクストルーダー搭載機が良いでしょう。
<レベリングセンサー搭載>
<柔軟性のあるプラットフォーム>
柔軟性のあるプラットフォームが使われているので、剥がしにくいといった経験をされている方には良い機能です。
<PA-CFにも対応可能>
この製品でも専用ノズルを交換すれば、PA(ナイロン)+CF(カーボンファイバー)を使用することができます。
<停電回復機能>
3.Raise3D E2
ビデオアシストオフセット調整システムという機能があり、X軸Y軸の補正を簡単に行うことができます。
この製品は、↓の記事でレビューしていますので参考にして下さい。
この記事について 【【Raise3D E2】どんな機械?特徴を実際に検証!】 Raise3D E2はFDM(熱溶解積層)方式の3Dプリンターで日本3Dプリンター社が国内総代理店で販売されている3Dプリンターです。機能は色々あるよう[…]
<独立型エクストルーダーで、コピー造形・ミラー造形が可能>
Raise3D E2でもCreator3 Pro同様にコピー造形・ミラー造形を行うことができます。
<自動ベッドレベリング>
<ビデオアシストオフセット調整システム>
どの機械でも何年か使っていると、X軸やY軸が少しだけズレることもあります。
それにより、ハードウェアのズレを簡単にソフトウェアで補正させることができます。
<フレキシブルビルドプレート>
<停電復帰機能搭載>
<幅広いフィラメントが使える>
ただ使えるというだけでなく、サポートも行ってくれます。
<サポート体制>
比較表
今回ご紹介した製品の特長を比較してみます。
ダヴィンチSuper | FLASHFORGE Creator3 Pro |
Raise3D E2 | |
価格 | 398,000円(税別) | 290,000円(税別) | 498,000円(税別) |
エクストルーダー数 | 1つ | 2つ | 2つ |
最大造形サイズ | 300×300×300mm | 300 x 250 x 200mm | 330×240×240mm |
自動水平調整 | 〇 | 〇 | 〇 |
フレキシブルプレート | × | 〇 | 〇 |
OP(他社製のフィラメントが使えるか) | 〇 | × | 〇 |
停電回復機能 | 〇 | 〇 | 〇 |
保守 | センドバック オンサイト |
センドバック | センドバック 一部エリアオンサイト |
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