kaikaノズルを使ってみた結果!メリットが多かった!高品質kaika1040

kaikaノズルを使ってみた結果

皆さんは、3Dプリンターの「ノズル」にこだわりはありますでしょうか?

 

今回は、「kaika」という高品質なノズルを使ってみました。

 

「ノズルの付け替えを検討している方」「どういった違いはあるの?」といった疑問を持ちの方は、ぜひご覧ください。

 

kaikaノズルについて

kaikaノズルは、テクノダイヤさんが製造・販売されているノズルです。

 

3Dプリンターメーカーや、機種によって、ノズルの型名が異なります。

 

【高品質ノズル】kaika 0.6mmノズル(ネジ径、ノズル径には注意)
created by Rinker
【高品質なノズル】kaika真鍮製0.4mmノズル(ネジ径、ノズル径には注意)
created by Rinker

 

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kaikaノズルは、他と何が違う?

それでは、kaikaノズルの特徴をご紹介していきます。

 


① シリアルナンバーが刻印されている

一つ目は「シリアルナンバーが刻印されている」点です。

 

そもそも一般的なノズルは、シリアルナンバーが無いので、消耗品という扱いなんですよね。

ノズル

 

消耗品ということは、ある程度使ったら、交換するという感覚です。確かに、1つ数百円のノズルであれば、交換しちゃった方が良いと思います。

 

一方kaikaノズルは、トラブルが起きにくい設計で作られているので、大切に使えば、長く使える可能性が高いです。

kaikaノズル_ケース

 

つまりは消耗品というよりかは「ロット管理された、品質の高い製品」という方が、シックリきます。

 


② スムーズな押し出し

二つ目の特徴は「スムーズな押し出しができる構造」になっている点です。

樹脂は、滞りなく排出されなければなりません。

 

一般的なノズルは、端の部分に樹脂がたまりやすい傾向があります。

 

溜まった樹脂は、高熱がかかり続けてしまいます。するとコゲとなってしまい、これが悪さをしてしまいます。

 

例えばコゲが剥がれてしまい、ノズルの口を塞いでしまったり、またそのコゲが、造形物に付着してしまうという場合もあります。

 

そこでkaikaノズルは、内部のテーパー(いわゆる傾斜の角度)は、30度になっています。緩やかな傾斜にすることで、樹脂が溜りにくいようにします。

 

また経路の仕上げ方にも、こだわりがあるようです。例えば、舗装されていないガタガタ道を、車が通ろうとすると、前に進むことが困難になりますよね。

 

ノズルも同じで、樹脂の通り道がガタガタだと、そこに留まりやすくなってしまいます。

 

そこでkaikaノズルは、経路を研磨してるので、スムーズに排出されるようになります。

 

特に近年では、3Dプリンターのプリントスピードは、かなり高速化しています。高速化には、高い流動性が求められますので、時代にもマッチしている気がします。

 


③ 製造精度が高い

三つ目は「製品の製造精度が高い」点です。

 

安価なノズルは、穴の大きさにバラツキがあったり、穴の位置がズレていることも、たまにあります。

kaikaノズル_ノズル穴

 

そのようなノズルを使うと、仕上がりが変わってしまったり、精度が落ちるといったことも起きます。

 

3Dプリンターは、材料の品質や、スライサーの設定値など、とても多くの要素が重なり合って成り立っています。

 

そのため、不具合になる要素を、1つでも減らすということは、とても重要だと感じます。

 

 

kaikaノズルを取り付ける

それでは、3Dプリンターにkaikaノズルを、取り付けていきます。

 

今回は、Ender-3 V3 SEという3Dプリンターを使います。

 


ちなみにEnder-3 V3 SEのノズル交換方法は、別の記事でもまとめています。

関連記事:Ender-3 V3 SEのノズル交換方法

 

交換する前は、Ender-3 V3 SEの純正ノズルが付いていましたので、それを取り外していきます。

Ender-3 V3 SEのノズル分解

 

取り外すとこんな感じですね。そこそこプリントしたノズルですが、まだまだ使えると思います。

Ender-3 V3 SE_純正ノズル

 

kaikaと純正ノズルを比べると、こんな感じです。ネジの部分が違います。

Ender-3 V3 SE_純正ノズルとkaikaノズルの違い

 

純正の方は、ストローク全体にネジ山がありますが、kaikaは一部だけです。

 

また、先端の傾斜角度も違います。kaikaの方が樹脂が、くっつきにくいという情報もありましたが、どうなんでしょうか。

Ender-3 V3 SE_純正ノズルとkaikaノズルの先端形状違い

 

ノズルの長さを測ったところ、純正・kaikaともに16.8cmでした。

Ender-3 V3 SE_kaikaノズルストロークの長さ

 

kaikaノズルを、ヒーターブロックに取り付けていきます。こうやってみると先端の形状はちょっと独特ですね。

Ender-3 V3 SE_kaika1010ヒーターブロックに取り付け

 

シリコンカバーを取り付けていきます。こんな感じで、ピッタリはまるようになっていました。

Ender-3 V3 SE_kaika1010シリコンカバー取り付け

 

純正ほど先端が突出していないので、本当に樹脂がつきにくいのかもしれないですね。

 

他のパーツを組み立てて、エクストルーダーも取り付けます。なかなかいい感じになっています。

Ender-3 V3 SE_kaika1010取り付け後

 

 

プリントしてみた結果

プリントした結果」をご紹介していきます。

 

純正ノズルと、kaika 1010で、それぞれ造形したものを比較していきたいと思います。

 


① 3DBenchy

まず最初は、3Dベンチのモデルを、純正ノズルでプリントしたものです。改めてプリントしてみたら、すごく綺麗にできています。

Ender-3 V3 SE_純正3Dbenchy

 

正直、もう少しオーバーハングが目立つかと思ったのですが、全く問題ないですね。

 

続いて、kaikaノズルでプリントしたものです。高品質なノズルだけあって、こちらも綺麗に仕上がっています。

Ender-3 V3 SE_純正3Dbenchy,kaika

 

もう少し差が出るのかなと思いましたが、予想は外れました。

 


② ベンチマーク用モデル(青)

続いて、ベンチマーク用のモデルです。

 

まず純正ノズルですが、綺麗にできています。オーバーハングの部分も、問題なさそうです。

 

kaikaノズルも、ほぼ同じぐらいいい感じです。ちなみに両方とも、同じスライスデータを使っています。

 

比べてみても違いはあまりなさそうです。こうやって見ると、純正ノズルの品質も、良い感じですね。

 


③ ベンチマーク用モデル(黄)

続いて、黄色のフィラメントでプリントしてみました。

 

色を変えると、見栄えが変わるので、どうなんだろうと思って試してみましたが、こちらもあまり大きな差は見られませんでした。

 


④ 花瓶

続いては、やや大きめの花瓶です。

 

ちなみに今回のプリントでは0.4mm系のノズルを使い、0.2mmの積層ピッチでプリントしています。

 

こちらは、純正ノズルでプリントしたものです↓

kaikaノズル

 

こちらは、kaikaのノズルでプリントしたものです。こちらも、あまり違いはありませんでした。

kaikaノズル

 

以上のように、今回のプリントでは大きな差は見られませんでしたが、これはこれでいい勉強になった気がします。

 

もしかすると、さらに稼働時間を重ねていったり、条件を変えると、違いが起きてくるかもしれません。

 

 

kaika1040は、Ender-3 V3 KEにも使える?

Ender-3 V3 KEにも使えるか?とコメントを頂きましたので、写真を載せておきますね。

 

↓の写真は、純正ノズルですが、ストロークの長さが違います。残念ながら付けることはできなさそうです。

keとseの違い

 

kaikaノズルは、こんな場合におすすめ

こんな場合には、kaikaノズルがおすすめです。

 


① 仕上がりにこだわりたい場合

kaikaノズルは、流出量が安定していて、ムラになりにくい特徴があります。

 

安定していると、綺麗な作品になりやすいです。販売・展示目的など、見た目を重視する場合は、おすすめです。

 


② 故障率を下げたい場合

流動性の高いため、焦げ付きにくい特徴があります。

 

ノズル詰まりなどのトラブルを回避したい方にはおすすめとなります。

 


③ 安心して使いたい方

シリアルナンバーが刻印されていて、高い品質管理が行われています。

 

とりあえずいいものを使っておきたい」という方にもおすすめとなります。

 

YouTubeで、本ブログの内容を分かりやすくを解説しています

 

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