ノズルをお掃除して再利用する方法

ノズル

みなさんは、ノズルを掃除して再利用していますか?

 

もちろん買いなおすこともあるでしょうが、私の場合は使えそうなノズルを「掃除して」再生させています。

 

掃除方法は色々あるかと思いますが、今回は一例としてご覧ください。

 

  • ノズルってなに?
  • ノズル不良が起きる理由
  • お掃除に使う備品
  • お掃除方法

 

1.ノズルってなに?

ノズルとはヒーターで溶融した樹脂を、目的とする線幅でプリントするためのパーツ」です。

 

主にヒーターの下に取り付けられています。

エクストルーダーの構造

線を成形しているところなので、非常に大切なパーツとなります。

 

2.ノズル不良がおきる理由

ノズル不良は何故おきてしまうのでしょうか?

 

主な原因は下記のとおりです。

 

破損、削れ

長い間ノズルを使用していると、樹脂の摩擦によってノズルの内部が削れてしまうことがあります。すると樹脂の排出量が不安定になってしまいます。

 

特にカーボン樹脂は摩擦が強いため、硬度の高いノズルを使うことがあります。

 

コゲ、ゴミの滞留

長い期間ノズルを使用すると、コゲができてしまいます。それにより経路が塞がってしまい、ノズル詰まりに発展します。

 

複数の樹脂の混在

温度帯の違う樹脂がノズル内に滞留すると、排出されずにやがてコゲの原因となってしまいます。

 

3.掃除に使う備品

ここでは、掃除に使う備品をご紹介します。

 

綿棒

 

ノズルの入り口から綿棒を挿入し、コゲや樹脂を取り除くのに使います。
今回は入口がせまいノズルだったため、「0.2mm径」の綿棒を使いました。

綿棒をノズルの掃除に使う

 

ターボライター

 

ノズルは常温だとコゲや樹脂を取り除くことができません。通常のライターでは火力が弱いため、ターボライターで熱します。

 

ワイヤーブラシ

 

熱したノズルをブラシで擦ることで、コゲを落とします。

 

クリーニングドリル

 

熱したノズルの先端に挿入し、コゲや樹脂を除去します。

 

ご使用のノズル径に挿入できるサイズのものを選ぶ必要があります。

 

ノズル詰まり予防方法の動画も参考にしてください↓

 

お掃除方法

それでは、掃除の手順をご説明します。
作業は火を使います。もし試す際は十分注意して、自己責任でお願いします。

 

1.ノズル外部の掃除

使い込んだノズルはコゲや樹脂の塊が付着していますので、大まかに除去していきます。

焦げたノズル

 

まずノズルをラジオペンチやプライヤで挟んでおき、ライターでノズルを温めます。
普通のライターだと熱が上がりにくいので、ターボライターを使います。

ノズルをターボライターで温める

 

ワイヤーブラシを使って、ノズルの外側をやさしく擦ってコゲを除去します。
※あまりやりすぎるとノズルが削れてしまうので注意。

ワイヤーブラシ

 

2.ノズル内部の掃除

再度ターボライターでノズルを熱した後、「綿棒」を挿入します。

ノズルに綿棒を挿入

 

綿棒を回して、内部に残っている樹脂やコゲを取り除きます。

コゲを取る

ゆっくり作業をしていると、内部の樹脂が固まってしまい綿棒が抜けなくなるので、手早く行います。時間がかかりそうであれば、再度ターボライターで温めてリトライします。

 

何度かやると、綿棒にコゲが付かなくなってきます。

 

3.ノズルの先端を掃除

ノズルクリーニングドリルをつかって先端を掃除していきます。

クリーニングドリル

 

再度ターボライターでノズルを温めた後、ノズルの先端からクリーニングツールを挿入します。
抜き差しを繰り返し、ゴミを除去します。

クリーニングドリルで清掃

 

4.アセトンでさらに綺麗に

上記の方法でおよそ問題ありませんが、アセトンを使ってさらにきれいにする方法です。

アセトン

※アセトンは常温でも引火する危険物です。取り扱う際は十分にご理解された上で使用して下さい。

 

アセトンにノズルを浸します。

ノズルをアセトンに浸ける

 

ノズルに綿棒を挿入し、回したり上下させたりします。

ノズルを掃除する

 

こんな感じで、残りの汚れが取れます。

ノズルを洗って完了です。

 

まとめ

項目 説明
ノズルってなに? 目的の線幅で樹脂を排出させるためのパーツ
ノズル不良がおきる理由 ・破損、削れ
・コゲ、ゴミの滞留
・樹脂の混在
掃除に使う備品 ・綿棒
・ターボライター
・ワイヤーブラシ
・クリーニング針
掃除方法 ① ノズル外側の掃除
② ノズル内側の掃除
③ ノズル先端の掃除
④  アセトンでさらにきれいに

 

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