オススメするスクレーパーの選び方【3Dプリンター】

今お使いのスクレーパーに不満はありませんか?

 

今回は、3Dプリンターで使う「スクレーパーの選び方」についてまとめましたので、少しでも参考になれば幸いです。

 

  • スクレーパーとは?
  • スクレーパー選びのポイント
  • おすすめスクレーパーのご紹介

 

3Dプリンターで使うスクレーパーとは?

一般的にスクレーパーは、汚れや塗装を「剥がす」「削る」という用途に使われますが、3Dプリンターではどのように使われるのでしょうか?

 

主に3Dプリンターの分野では「完成した造形物をプラットフォームテーブルから剥がす」ことに使われます。

スクレーパーで剥がす

 

簡単にはがれるものじゃないの?と思われるかもしれませんが、実際のところは、設定や樹脂の違いによってくっ付き具合にバラツキがあります。

 

このように「くっ付きすぎてしまった」というときに、スクレーパーを使います。

 

また3Dプリンター本体に付属しているスクレーパーにも良し悪しがあるため、別途購入する方も多いですね。

 

スクレーパー選びのポイント

3Dプリンターのスクレーパー選びには、いくつかのポイントがあります。

 

①刃先の厚み

この「刃先の厚み」が一番重要な項目です。

 

刃先の厚みとは下記の写真の部分です。

スクレーパーの刃先の厚み

 

ここがある程度薄くないと、造形物とプラットフォームの間に入ってくれません。

 

また逆に厚すぎると造形物を破損させてしまいます。

造形物とプラットフォームの間にすきま

 

では薄ければ薄いほどいいの?と思うかもしれませんが、注意が必要です。

 

薄すぎると刃先が鋭くなるので、プラットフォームを傷つけてしまいますし、ケガをしやすくなります。

 

いろいろ試した感じだと、0.5mm前後くらいの厚さが理想的だと思います。

スクレーパー刃先の厚みの違い

 

ホームセンターで売っているスクレーパーは1mm以上のものがあるので、購入する際は注意しましょう。

 

②ストロークの長さ

ここで言うストロークの長さとは、先端から付け根までの長さのことを言います。

スクレーパーのストロークの長さ

 

ここが長いスクレーパーを選ぶことをオススメします。

 

なぜ大切かと言うと、面積の広い造形物を剥がすときに必要になります。

 

すこし想像して頂きたいのですが・・・

 

もし広い造形物がテーブル全体に張り付いてしまった時は、3cmくらいの短いストロークだと中心地まで届きませんよね?

 

最近のプリンターは150mm角以上の造形ができるので、ある程度の長さがあった方が便利です。

 

③グリップ力

冒頭でもご説明した通り、スクレーパーを使うときは、張り付いた時です。

 

その場合は、ある程度の力を加える必要があります。

 

よって力の入れやすいグリップの物を選ぶようにしましょう

スクレーパーにぎりやすいグリップ

 

④素材

スクレーパーには、いくつかの素材の違いがあります。

 

  • ステンレス製
  • ゴム製
  • プラスチック製
  • シリコン製

など

 

ゴムやプラスチック製のスクレーパーは、キズを付けにくいという利点がありますが、刃先が厚いことが多くなります。

 

そのため3Dプリンターに於いては、サビにも強いステンレス製がおすすめとなります。

 

おすすめスクレーパー

バランスの取れたスクレーパー【3Dプリンタースパチュラツール】

刃先の厚みは0.5mm前後で、ストロークの長さは90mm、グリップも握りやすく、ステンレス製のため、バランスの取れたスクレーパーです。

 

小さい造形物向け【ニトムズ テープはがしカッター ホワイト T0860】

もともとはテープやシールを剥がすためのツールですが、3Dプリンターで使っている方も多いです。
大きい造形物には向きませんが、小さい物を剥がすには問題ありません。また価格が安いのも魅力ですね。

 

オルファ(OLFA) スクレーパーL型 35LB

この商品は床などの塗装やバリを削る目的で使われますが、3Dプリンターでも問題ありません。ただストロークが短いので小さい造形向けとなります。価格が安いのはうれしいです。

 

まとめ

項目 説明
スクレーパーとは? 完成した造形物をプラットフォームテーブルから剥がすアイテム
スクレーパー選びのポイント ①刃先の厚さ
②ストロークの長さ
③グリップ力
④素材

 

おすすめ記事

3Dプリンターで必要な工具はスクレーパー以外にもあります。

下記の記事で、あると便利な工具を確認してみて下さい。
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