その他には、3Mさんのプラットフォームシートと言う簡易シートを貼り付けて使う商品も販売されています。
今回はこのシートは果たして使えるのか?というのを確認しました。
追記:3M製のプラットフォームシートは、販売中止になりました。
今回試した商品について
現在3M製のプラットフォームシートは、販売中止になりました。
シートサイズは色々あり、安価に購入することができます。
シートを使用する目的・メリット
このプラットフォームシートは、造形物がプラットフォームから剥がれてしまう時に使われます。
一般的にプラットフォームにプリントする際は、糊(ノリ)やマスキングテープ、ケープを塗ることがありますが、この3Mプラットフォームシートでも、定着させることができます。
また、のりを使う場合は↓の記事も参考にしてみてください。
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プラットフォームに定着しない、剥がれてしまう、浮く対策は↓の動画も参考にしてください。
見た目、触った感じ
両面とも保護フィルムが張ってあります。
フィルムを剥がすと裏面はベッドに張り付けるため粘着性がありますが、表面はサラサラしていて「これで本当に定着するのかな?」という感じです。
シートはおよそ0.2mmの厚みがあり、プラットフォームに張り付けた後はギャップ(ノズルとベッドの間隔)調整が必要になります。
張り方
① 予めガラステーブルの表面をアルコールで清掃します。
② シートの端をめくります。
③ めくった部分をプラットフォームに張り付けます。
④ 残りの部分を少しずつめくり、空気を逃がすように貼り付けていきます。
このとき空気が入らないようにスキージーを使うことをおすすめします。
⑤ シートをガラステーブルに張り付けたら、表面の黄色いつまみをめくり、保護シートを剥がします。
作業は以上です。
ポイントはやはり気泡が入らないようにすることだと思います。
注意する点
1.万能ではない
このシートは反りの強いABSにも対応していますが、反るときは反りますし、浮くときは浮きます。
ではどのような点に気を付ければ良いかと言うと、特に「造形するモデルの形状」と「樹脂の種類」のふたつです。
「形状」については、大きくて広いものは難易度が上がりますので、小さいものが良いでしょう。また「樹脂の種類」については、反りの弱いPLAを使うことが望まれます。
もしどうしても剥がれてしまうという場合は、↓の記事も参考にしてみて下さい。
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2.これは消耗品
プラットフォームシートは消耗品の一つですので、使い続けると劣化していきます。
ですが、丁寧に使うことで長持ちさせることができました。
シートを長く使うコツ
1.表面を清掃する
表面が汚れていたら、無水エタノールなどで掃除しましょう。
無水エタノールとは、水を含んでいないエタノールのことで、揮発性が高く清掃するには最適です。
消毒用エタノールとは違いますので、ご注意ください。
2.全面をまんべんなく使う
どうしてもベッドの真ん中ばかりを使いがちですが、端の方なども使用するようにしましょう。
3.スクレーパーでキズをつけない
造形物の張り付きが強いと、スクレーパーで強く剥がしがちになってしまいます。
ですが、強い力で刃を立てるとシートが傷ついてしまいますので、やさしく剥がすようにしましょう。
スクレーパーではなく、あえて力の入りにくい「ニトムズのテープ剥がし」を使うのもおすすめです。
4.ギャップ調整を正しく行う
ギャップ(ノズルとベッドの間隔)調整を正しく行ってから使いましょう。
調整を行わないまま造形すると、ノズルがシートを傷つけてしまうことがあります。
5.張り付きすぎに気を付ける
シートに造形物ががっちりと張り付てしまうと、一気にダメにしてしまいます。
プリントを成功させるには、張り付いていた方が良いのですが、張り付きすぎはシートへダメージが大きくなります。
特に↓の形状をプリントする場合は注意しましょう。
・範囲が広いモデル
・接地面積が少なく、高さのあるモデル
まとめ
そこまで大きくないモデルは、全く問題なく定着してくれます。
このあたりを理解して、使いどころを選択すれば良いと思います。
<振り返り>
項目 | 解説 | |
① | 3Mプラットフォームシートとは? | 造形物が浮いたり、反ったりしないようにする為のシート |
② | 注意点 | ・形状やフィラメントによって、反るときは反る。 ・これは消耗品 |
③ | シートを長く使うコツ | ・表面を清掃する ・全面をまんべんなく使う ・スクレーパーでキズをつけない ・ギャップ調整を正しく行う ・反りの強い形状に気を付ける |
この商品について