Creality Printの便利機能【9選】(スライサーソフト)

CrealityPrint使える便利機能

一昔前のスライサーソフトでは、「モデルの加工・編集」をする機能はありませんでした。

 

ところが最近では、簡易的ではあるものの、使えるようになってきています。

 

そこで本記事では、Creality Printの「使えそうな機能」をご紹介します。

 

また「Creality Printの始め方・基本的な使い方」はこちらの記事も参考にしてください↓

関連記事 : Creality Printの基本操作・使い方・ダウンロード・インストール方法

 

Creality Printが使える3Dプリンター

Creality Printは、色々な3Dプリンターで使うことができますが、例として以下のもので使うことができます。

 

 

動画で見る

本記事の内容は、動画でも視聴することができます↓

 

底面を決めやすくする機能(P Buttom)

まず1つ目は「底面を決めやすくする機能」です。

 


この↓3DBenchyのモデルであれば、置きに迷うことはありませんが、モデルによってはどこを「底面」にすれば良いか分からない場合もあります。

 

こんな感じで、モデルを回転させて置き方を探るのは大変です。

CrealityPrint_回転させて置き向きを変更

 

そんな時は「P Buttom」機能を使うと便利です。モデルに面が表示されて、底面を決めやすくなります。

 

使い方は、まず左メニューの「P Buttom」ボタンをクリックします。

 

するとこのような表示になるので、底面にしたい面をクリックします。

CrealityPrint_P Buttom機能

 

するとクリックした面が底面になります。置きがなかなか決まらない時に使うと便利です。

ボトム

 

 

カスタムサポート機能

2つ目は「カスタムサポート機能」です。

 

これは好きなところに、サポートを建てたり、取り除いたりできる機能です。

 


まず左のメニューで、「Custom Support(カスタムサポート)」ボタンをクリックします。

CrealityPrint_custom support

 

Support Grid(サポートグリッド)」の数値を変更して、柱のサイズを決めます。大体2mmくらいでいいと思います。

CrealityPrint_support grid

 

続いて「ADD」ボタンをクリックします。サポートを立てたい場所をクリックしていけば、柱が立っていきます。

CrealityPrint_support grid_ADDボタン

CrealityPrint_手動でサポート柱を建てる

 

または「Automatic Support(オートマティックサポート)」で、一旦自動でサポートを立ててみて、そこから「Delete(デリート)」で、不要な柱を削ぎ落とす方法でもいいと思います。

CrealityPrint_手動でサポート柱を削除する

 

メニュー画面では「サポート柱の太さ」や「どれくらいの傾斜にサポートをつけるか」を設定することができます。

Creality Print_便利機能_サポート柱の太さ

 

ベッドに接する部分だけサポートをつける場合は、「Only add support to the bed」にチェックを入れます。

Creality Print_便利機能_ベッドに接する面だけサポートを付ける

 

また「Clear All Supports(クリアオールサポーツ)」で全てのサポートを消すことができます。

Creality Print_便利機能_サポート柱を削除

 

手動でサポートをけたいのであれば、このようなやり方になりますが、自動でできる場合は「Parameter Confit(パラメーターコンフィグ)」の方で細かい設定ができますので、そちらを使った方がいいと思います。

Creality Print_便利機能_パラメーターコンフィグ

 

 

テキストを追加する機能

3つ目は「テキストを追加する機能」です。

 


モデルの好きな場所に「テキスト・文字」を追加することができます。

Creality Print_便利機能_テキスト追加機能

 

左メニューの「Others(アザーズ)」の中にある「Letter(レター)」をクリックします。

Creality Print_便利機能_others→letter

 

テキストボックスに設定したい文字を入力します。フォントの種類、文字の大きさ、文字の厚みをそれぞれ変更します。

Creality Print_便利機能_テキスト文字入力、フォント、サイズ設定

 

配置したい場所でクリックすれば決定となります。

 

こちらは試しにプリントしたものです。フィラメントの色的にちょっと分かりにくくなってしまいました。

Creality Print_便利機能_テキスト文字を入れてプリントしたもの

 

もう1つ作ってみました。簡単に文字を入れられるので、使い勝手はいいです。

 

簡単なテキストであれば、CADでわざわざ再修正する必要がなくなるかと思います。

 

テキストに小文字の英字を使ったら、バランスがおかしくなりましたが、これはバグっぽいです。

 

 

ミラー機能

4つ目は「ミラー機能」です。

 


モデルを鏡写しした状態に、変換することができます。

 

まずは左のメニューから「Others」を選択します。「Clone(クローン)」をクリックし、モデルをコピーします。

CrealityPrint_コピー複製

 

Mirror(ミラー)」をクリックします。

CrealityPrint_ミラー(Mirror)

 

左右の矢印のどちらかをクリックします。すると、このように鏡打したモデルを作ることができます。

CrealityPrint_ミラー(Mirror)→をクリックする

 

モデルを分割する機能

5つ目は「モデルを分割する機能」です。

 


好きな場所で、このようにモデルをカットすることができます。

CrealityPrint_モデルカット(分割)

 

左メニューの「Others」内の「Split(スプリット)」を選択します。

CrealityPrint_others→cut

 

するとカットするための面が表示されますので、Splitのメニューで向きを変更します。

CrealityPrint_カットするための面

 

Offiset(オフセット)」の数値を変更すると、面の位置が動きますので、カットしたい位置まで移動します。

CrealityPrint_offset

 

Start Split(スタートスプリット)」ボタンを押すと確定されます。

 

オーバーハングが発生しないように配置して、試しにプリントしてみます。

 

これはプリントアウトしたものです。円の部分を綺麗に出力することができます。あとは接着して完成です。

 

これ以外でも、例えば範囲に収まらないほどの大きいモデルをカットして、プリントするのも効果的です。

 

穴あけ(ドリル)機能

6つ目は「穴開け機能」です。

 


モデルの横から、穴を開けることができます。

CrealityPrint_モデル穴あけ(ドリル)

 

左メニューの「Others」のドリルを選択します。好きな場所でクリックすれば、穴を開けることができます。

CrealityPrint_others→drill

 

形状やサイズは、左上のボックス内で変更します。また、「Direction(ダイレクション)」の項目は、通常以外にも「ベッドと平行」にしたり、「正面から見た視点」で穴を開けることができます。

CrealityPrint_others→設定

 

ちょっとしたデザインの追加に使えそうです。

 

メジャー(計測)機能

7つ目は「メジャー機能」です。

 


モデル内で、長さを測ることができます。

CrealityPrint_others→distance measure

 

左メニューの「Others」内の「Distance Measure(ディスタンスメジャーズ)」を選択します。

 

計測したい開始位置でクリックし、終了点で再度クリックします。

 

終了点は、モデルがあるところで1度停止してくれるので、比較的測りやすいです。正確な測定は難しいかもしれませんが、おおよそでも長さを測りたい時がありますので、結構使えると思います。

 

自動配列機能

8つ目は「自動配置する機能」です。

 


 

真ん中や隅に寄せるといった配置をすることができます。

 

左メニューの「Layout(レイアウト)」ボタンをクリックし、好きな配置を選択します。

 

隅の方に固めたり、オートで並べることができます。

 

ただし、モデル同士が重なっていることがあったり、効率の良い並べ方をしているわけではなさそうなので、微調整をした方がいいと思います。

 

ツリーサポート機能

最後は「ツリーサポート機能」です。

 


通常のグリッド状・線状のサポート以外にも、ツリー状を使うことができます。

CrealityPrint_ツリーサポート(tree support)

 

ツリーの種類にはSlimとStrongの2種類があります。設定するにはまず「Paramater config(パラメーターコンフィグ)」のテンプレートをダブルクリックします。※今回は「Nomal」を使用。

 

Support(サポート)」項目内にある「Support Structure(サポートストラクチャー)」を「Tree Slim(ツリースリム)」もしくは「Tree Strong(ツリーストロング)」に変更します。

 

プレビューを見ると、木のような形状でサポートが形成されているのが分かります。

 

こちらが実際にプリントしたものです。うまく斜めに積み上げて、サポートの役割を果たしています。

YouTubeで、本ブログの内容を分かりやすくを解説しています

 

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