
この記事では、AD5Xの主な特徴を、分かりやすくまとめています。
Flashforge AD5Xについて
「AD5X」は、マルチカラープリントができる初心者向けの3Dプリンターです。
基本スペックは「Adventurer5M」や「Adventurer5M Pro」と類似しています。それに加えて、マルチカラー機能が追加されている感じです。
構成が似ている製品
●Bambulab A1
造形可能サイズは「256×256×256 mm³」あるので、AD5Xよりはやや広め。エンクロージャーは無いタイプ。マルチカラー対応。
●Creality Hi
造形可能サイズは、「260 × 260 × 300mm」あるので、こちらも広め。エンクロージャーは無い。マルチカラー対応。
AD5Xの特徴・メリット【7選】
オプションなしで4色可能

AD5Xは、オプションなしで最大4色のマルチカラープリントが可能です。
近年のマルチカラー3Dプリンターは、「自動素材供給システム」といったオプション品が必要になりますが、AD5Xは、オプションなしでマルチカラープリントをすることができます。
本体に、最大4つのフィラメントまでセットすることができるので、手軽にカラフルな作品をプリントすることができます。

フィラメントをセットするところは、このように剥き出しの状態になります↓。

そのため、フィラメントを防湿するのが難しくなります。吸湿しやすいフィラメントを使う場合は、乾燥ドライヤーを使うと良いです。
そして、マルチカラープリントをすると、フィラメントを切り替えるたびにゴミ(フラッシュ)が排出されます↓。

マルチカラープリントは、各色のフィラメントをノズルに差し替える工程があるため、複雑な配色にするほど、ゴミも多く排出されます。加えて、プリント時間が長くなってしまいます。
カンタンに始められる

AD5Xは、なんといっても初心者にやさしい3Dプリンターとなっています。
家庭向けのオープンフレームタイプの3Dプリンターは、安い代わりに、組み立てる手間があります。ところがAD5Xは、フレームは組みあがった状態でお届けされます。
操作パネル、多色フィラメントモジュール、フィラメントホルダーを取り付けるだけで、始めることができます。
セットアップは10分以内に終わるので、初心者でも始めやすいですね。
サクッと工程を解説すると、まず筐体に入っている付属品や梱包材を取り出します。

操作パネルを、正しい位置に取り付けます。最初からフラットケーブルが刺さっているのも良かったです。

ビルドプレートを固定している、3箇所のネジを取り外します。

色モジュールを取り付けるためのプレートをネジで固定します。4色モジュールを取り付けます。

このキットは、「フィラメントの切り替えの制御」を行ってくれます。ひねって取り付けるだけですので、とても簡単にセットできます。
ガイドチューブをエクストルーダーにセットします。差し込むだけでOKです。

4つのチューブを、モジュールキットの方にも接続します。

本体とモジュールキットを通信ケーブルで接続し、ケーブルクリップで固定します。

高速プリント

速度は、「最大600mm/s」、加速度は、「最大20000mm/s」のスペックとなります。
AD5Xは、6万円以内で購入することができるため、とてもリーズナブルですが、しっかり高速プリントに対応しています。
省スペース・コンパクト

AD5Xは、かなりコンパクトな設計になっています。
さきどほもご紹介したとおり、フィラメント切り替え装置を付ける必要がないため、省スペースで済みます。
またプラットフォームエリアは、「220×220×220mm」と、手ごろなサイズ感です。
置き場所にも困らないので、家庭でも問題なさそうですね。
ちなみに、プリントエリアサイズが近い製品は、以下のものがあります。
自動フィラメント切り替え

AD5Xは、フィラメントを切り替えることができます。
単色のフィラメント残量が無くなってしまっても、他のリールから自動供給することが可能です。
プリント数が多かったり、モデルサイズが大きい場合でも安心してプリントすることができます。
ノズル交換はかんたん

とてもカンタンにノズル交換できる設計になっています。
以前の3Dプリンターでは、レンチを使って、ノズルの取り外しをしていました。ところがAD5Xではバックルタイプで固定されているため、工具を使う必要がありません。
ノズル詰まりの対応が楽にできるのはうれしい点ですね。
対応フィラメント

AD5Xは、「PLA / PETG / TPU / PLA-CF / PETG-CF」に対応しています。
AD5Xはこんな感じで外装カバーはありません↓。そのため熱が逃げてしまい、ABSやASAなどは、造形が失敗してしまう可能性があります。

ところが、AD5Xは専用のエンクロージャーキットを取り付ければ、ABSやASAなどのプリントを行うことが可能です。

キットは、プラスチックのカバーが同梱されているだけで、他の部材は3Dプリンターでプリントする必要があります。

そういった点は、やや面倒な作業になりますので、認識しておきましょう。
もし面倒という方は、このような「カバータイプのエンクロージャー」もAmazonで販売されています。内部の温度維持力はやや劣りますが、ある程度の保温はしてくれます。
また、エンクロージャーをすると、庫内の温度維持の効果以外にも、騒音を抑える効果があります。
試しにAD5Xをカバータイプのエンクロージャーに入れて、カバーを開けた状態で騒音を計測したところ、およそ64dbから68dbくらいでした。気になる音量です。

一方、カバーを閉めたところ、およそ60dB程度で済みました。エンクロージャーをつけることで、より騒音レベルを下げることができます。

スペック表
| AD5X | Adventurer5M | |
| 多色プリント | 可能 | 不可能 |
| エクストルーダー | ダイレクト式 | ダイレクト式 |
| ヘッド数 | 1(シングル) | 1(シングル) |
| 造形速度 | 造形速度:10 – 300mm/s 最高移動速度:600mm/s |
造形速度:10 – 300mm/s 最高移動速度:600mm/s |
| 加速度 | 最高加速度:20000mm/s² | 最高加速度:20000mm/s² |
| 最大造形サイズ | 220×220×220mm | 220×220×220mm |
| 積層ピッチ | 0.1 – 0.4mm | 0.1 – 0.4mm |
| ノズル径 | 0.4mm(デフォルト)/ 0.6 / 0.8 / 0.25 | 0.4mm(デフォルト)/ 0.6 / 0.8 / 0.25 |
| 最高ノズル温度 | 300℃ | 280℃ |
| 最高プラットフォーム温度 | 110℃ | 110℃ |
| プラットフォーム | PEI鋼板プラットフォーム | PEI鋼板プラットフォーム |
| 対応フィラメント | PLA / PETG ※0.6/0.8mmノズル推奨:TPU / PLA-CF / PETG-CF ※TPUは単色印刷推奨 |
PLA / PETG ※0.6/0.8mmノズル推奨:TPU / PLA-CF / PETG-CF |
| 本体サイズ | 363×402×448mm (スプールホルダーを除く) |
363×402×448mm (スプールホルダーを除く) |
| 本体重量 | 10.8kg | 10.8kg |
| 梱包重量 | 14kg | 14kg |
| 通信方式 | Wi-Fi、イーサネット、USBメモリ | Wi-Fi、イーサネット、USBメモリ |
| タッチパネル | 4.3インチフルカラー | 4.3インチフルカラー |
| レベリングモード | ワンクリック自動レベリング (プラットフォーム圧力センサー) |
ワンクリック自動レベリング (プラットフォーム圧力センサー) |
| フィラメント切れ検出機能 | 〇 | 〇 |
| 停電復旧 | 〇 | 〇 |
| 付属品 | PLAフィラメント 50g(リールなし)、電源ケーブル、工具類、フィラメントホルダー、グリース、のり | PLA HSフィラメント 10g×4本(リールなし)、電源ケーブル、工具類、フィラメントホルダー、グリース、のり |
| スライサーソフト | FlashPrint | FlashPrint |
| 対応データ形式 | 3MF / STL / OBJ / STP / STEP / SVG | 3MF / STL / OBJ / FPP / BMP / PNG / JPG / JPEG / GX / G |






